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2017.06.01

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GLOBAL ART TALK 007

参加型アートの系譜:クレア・ビショップ『人工地獄』を中心に

2017. 06/06 (火)

19:00

20:30

瓜生山キャンパス 智勇館1階

MAP
-GLOBAL ART TALK概要-
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?
京都造形芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています(昨年度までのULTRA X HAPS TALKから改名しました)。

-参加型アートの系譜:クレア・ビショップ『人工地獄』を中心に-
クレア・ビショップは、現在ニューヨーク大学大学院センターの教授を務める美術史家で、近現代美術を専門としています。彼女は「敵対と関係性の美学」(2004)で大きな注目を集め、それ以降美術批評家としてもアートシーンに欠かせない存在となっています。そのビショップが5年の歳月を費やした『人工地獄:現代アートと観客の政治学』(2012年に原著、2016年に邦訳が出版)は、1990年代以降の「参加型アート」の動向を、20世紀の演劇やハプニング、政治運動に結びつけるという、独自の歴史観から書かれています。GLOBAL ART TALK007では、日本でも話題となったこの『人工地獄』の翻訳者である大森俊克氏に、クレア・ビショップの多様な視点を紹介してもらいます。

-略歴-
大森俊克 東京生まれ。現代美術史研究。ベルリン自由大学歴史文化学部(第一主専攻)およびベルリンフンボルト大学第二哲学部(第二主専攻)修了。修士(美術史)。東京芸術大学美術学部博士後期課程単位取得退学。2005年からコンテンポラリー・アートにかんする長文執筆を多数手がける。専門は1980年代以降のコンテンポラリー・アートとその言説史。著書に、『美術手帖』の連載論考をまとめた『コンテンポラリー・ファイン・アート』(2014年、美術出版社)。訳書に、クレア・ビショップ『人工地獄』(2016)。展覧会カタログへの寄稿に、『金氏徹平のメルカトル・メンブレン』(2017)など。
費用 無料
定員 100名
申込方法 ①氏名、②人数、③連絡先電話番号あるいはメールアドレス、④ご職業(学生の場合は大学名)を GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp までお送りください。
主催 京都造形芸術大学大学院、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
お問合せ GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp
関連教員 片岡 真実(大学院芸術研究科 教授)〔企画〕、大森俊克(大学院芸術研究科 客員教授)
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