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芸術学科

和の伝統文化

JAPANESE CLASSICALAND TRADITIONAL ARTS

日本の伝統的な文化や芸術。

カタチや技ではなくその内面にある存在価値を見つめる。

コースの特徴

01伝統を通して、今を見つめる。

日本の伝統的な文化や芸術の特質と意義を深く考察することで、今ある私たちの文化のあり方を見つめ直します。

023つの学びで、伝統文化を知る。

①伝統文化に関する知識を学ぶ科目
②伝統文化を研究する科目
③伝統文化を実践する科目
この3つで学びを深めます。

03生きた教養を、日常に活かす。

実際に体験する科目を数多く用意。心と体を活性化する「知恵」としての伝統文化を、生活や仕事に活かすことをめざします。

東京だけのスクーリングで卒業可
大学、短大、専門卒の方は、最短2年卒で卒業可

学びのポイント

幅広い伝統文化を学べる

能楽、歌舞伎、茶の湯、生け花など、幅広いジャンルの伝統文化を学習。「実技」と「心」の両方を学び、さまざまな伝統文化が、その心は根底ではつながっていること、それらの心や技を現代にどう活かすかについて学んでいきます。

本物にふれる授業

スクーリングに講師として登場するのは、書家や能楽師、家元など、その道のエキスパートぞろい。一般には立ち入れない場所や特別なお茶席に呼ばれたり、現役の役者に指導を受けたりする貴重な体験も。

学びのステップ

STEP1

さまざまな伝統文化の、
本物の息吹に触れる。
茶道や花道、音楽、舞、書画、工芸などのさまざまな芸術について、知識と理解を深めます。それぞれの文化について、単にカタチをなぞり、手で触れるだけでなく、文化の背景にある思考や歴史までを深く知り、その本質に迫るという、大学ならではの学びを実践します。

 スクーリング科目例 / 伝統文化入門比叡山延暦寺にて修行を体験。現地研修を通じて伝統文化を考えます。

STEP2

自分の研究テーマと、
その手法をさぐる。
さらに本格的な実習・演習体験を通して、伝統文化への造詣を深める。その一方で、卒業研究への準備段階として、自分が研究したいと思うテーマを見つけ、アプローチの方法を模索します。

 スクーリング科目例 / 花道花道の歴史と思想について実践を通して考察します。

STEP3,4

自分の研究成果をあらわす。
各自の設定した研究テーマを文章に表現し発表するとともに、研究成果を卒業研究としてまとめあげます。

 テキスト科目例 / 卒業研究これまでに学習してきたことの集大成として、自らの研究成果を文章に表現し、発表します。(写真は卒業研究発表会の様子)

入学~卒業までのステップ

4年間で学ぶことがら

  • はコース専門科目、は学科専門教育科目です。
  • ※この他にも芸術学、歴史遺産、文芸コースの学科専門教育科目が受講可能です。

1年間の学習ペース

【1年次入学】専門教育科目の1年間の履修スケジュール例

【3年次入学】専門教育科目の2年間の履修スケジュール例

学費の目安

授業料 231,000円
スクーリング受講料 64,000〜84,000円
単位修得試験受講料 12,000円
1年間の合計金額 307,000〜327,000円

卒業までの合計⾦額(4年間)
1,228,000〜1,308,000円

  • ※入学初年度は、上記に加えて⼊学・編⼊学選考料20,000円と、⼊学・編入学金30,000円、学生 教育研究災害保険料140円の合計50,140円が必要となります。
  • ※スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。
授業料 231,000円
スクーリング受講料 96,000〜126,000円
単位修得試験受講料 12,000円
1年間の合計金額 339,000〜369,000円

卒業までの合計⾦額(2年間)
678,000〜~738,000円

  • ※入学初年度は、上記に加えて⼊学・編⼊学選考料20,000円と、⼊学・編入学金30,000円、学生 教育研究災害保険料140円の合計50,140円が必要となります。
  • ※スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。

教員メッセージ

井上 治専任講師

生活に生きる柔らかい知恵として、
伝統文化を身につけませんか。

井上 治
INOUE Osamu
准教授

日本の伝統文化論、芸道思想が専門です。特に花道や茶道における思想史や修道論・稽古論を研究するとともに、その現代的意義の探求と国際的発信に取り組んでいます。和の伝統文化コースでは芸能・喫茶をはじめとして実に幅広い領域の文化を研究対象としますが、それらは「大昔から伝えられてきたもの」であると同時に、私たちと同じ空気を吸って生きている同時代文化でもあります。これをどうやって自分の生活や人生の中で消化吸収していくか、 皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

『花道の思想』(2016年)

このコースでは何を学べますか?
伝統文化の「心」に近づく。
本コースでは、能楽、歌舞伎、茶の湯、生け花など諸々の伝統文化を広く学習の対象としています。伝統文化といっても、固まった知識や作法として捉えるのではなく、現代人である我々が生活していく中で生かせるような柔らかい知恵として、伝統文化を考え身につけることを目指しています。また個々の伝統文化を別々に身につけるのではなく、それらに貫徹する「心」を見出すことができればと考えています。それは簡単に言葉にできるものではありませんが、本コースでは諸々の芸道の「講義」と「実習」を通じて、和の伝統文化の「心」に少しでも近づくことを目標としています。
具体的に、どう学んでいくのでしょう?
体験を通して奥深さを実感。
通信教育は通学と異なり、教員と学生あるいは学生同士が毎日のように会うわけではありません。しかし学習を続けていくために仲間の存在は大きな力。本コースのスクーリングは、一般には立ち入れないような場所や特別なお茶席、あるいは現役の役者さんの指導などを通じて和の伝統文化の奥深さを短期間で体感できます。その中で人的交流が生まれるよう配慮し、教員と学生そして学生間の信頼が育まれることを大切にしています。一方で、各自がマイペースで学習を進められるのも通信教育のメリット。最短での卒業を目指す方から可能な限り長く在籍したいという方まで、個々の学習プランに応じて効率的な学習ができるようサポートしています。
入学志望者へのメッセージを。
自分の「良い」を見つめる場。
伝統文化に関心のある方は多いものの、いずれの分野にせよ「とっつきにくい」「素人には分からない」というネガティブなイメージと、「上品で高級で優雅で知的」というポジティブなイメージが独り歩きしている印象を受けます。まずは「そのもの」をきちんと自分の目で見つめ、「これは良い」と思うものがあれば、なぜそれが「良い」のか、どうしてそんなものができあがったのか、次々と疑問が湧くかもしれません。その「良い」を見つけられる場として、あるいは次に湧く疑問をじっくり考える場として、本コースでの学びを活用していただければ幸いです。

別れと出会い×和の伝統文化=

石井 名保子
和の伝統文化コース(3年次編入学)
14年度卒業 東京都在住71歳

夫の喪から休んでいた茶道教室も、卒業を機に再開。「大学で、いろいろな方が伝統文化を守り伝えようとしているのを間近に感じて。私も、できることをしたいですね」。

あなたとお茶を

「そろそろリタイア後の生活を考えようかという時に、夫が倒れて。朝までは元気そのものだったのに」。心痛む入学のきっかけを、気丈な笑顔で語ってくれた石井さん。突然すぎる別れにぽっかり開いた心の穴を、少しでも埋めたくて本学へと飛び込んだ。「いい歳だし、卒業しなくてもいいから、なんて息子に言われて。じゃあ卒業してみせるわよ、と逆に奮起しました」。いろいろな想いを振り払うように、和の学びに没頭していった。

数多くある学びから本コースを選んだのは、取り組みやすく、体力的にも安心できそうだったから。そして何より、昔から和の文化が大好きだったから。「お茶は長年つづけていますが、他はそれほど詳しくないんですよ」と笑む石井さん。モノや表現にはたくさんふれてきたけれど、その歴史や裏の心まで深く考える機会はなかった。「このコースで学ぶほど、それぞれの奥深さや互いのつながりを知り、さらに素晴らしさを感じられるようになりました」。

もともと東京で学べる便利さもあって本学を選んだはずが、気がつくと京都でのスクーリングに通いづめ。「お寺めぐりや京繍など、この地でしかできない経験がたくさんあったので、つい」。「2年で卒業するつもりが3年かかったけれど、本当は最長7年もありだな、と思ったくらいです」と微笑む。けれど初心を貫くためにも、卒業論文は仕上げておきたかった。「テーマ選びも執筆も大変で、さすが大学、と実感させられましたね」。

分厚い専門書を何冊も読み、資料を作り直し、努力の末に完成させた論文は、近代の茶人をテーマにしたもの。「お茶席には、空間から道具まで、その人だけの世界観があふれているんです」。じつは何十年もお茶を習い、自身の教え子もいる石井さん。「ここで学んだことを活かして、私だけの茶事をつくりだしたいですね」。そう語るかたわらには、夫が趣味で手がけた陶の器があった。失う悲しみから、新たに学ぶよろこびを知り、おわりのない茶の道、和の道を見つめていく。