学長 - 尾池 和夫

学長就任にあたってのメッセージ

目前に新しい世紀を迎えるとき、徳山詳直理事長(当時/京都造形芸術大学創立者)が高らかに描いた「京都文藝復興」が本学の基本理念です。そこにあるごとく、芸術文化探求へのとどまることのない研鑽が人類の未来を希望あるものへ導くと信じて、今日、私もこの大学の学長に就任しました。芸術立国という本学建学の精神を、歴代の学長たちがしっかりと受け継ぎながら、最高学府の基礎を築きあげてきました。その伝統を活かしつつ、さらに発展させるよう私も力を注ぎたいと決意しました。

本学は、世界の芸術文化の発展に貢献してきました。芸術に関連する広い分野で教育と研究の水準を維持しつつ、多くの教職員が努力し、多くの同窓生が協力して発展を支えています。また、その活動に対して、各界の協力と支援を得ています。それらのすべてに対して心から感謝します。

京都造形芸術大学のある瓜生山という場所に立って、あらためて芸術とは何かという問いを設定し、私は学習を始めます。この場所から真の芸術を生み出していく仕事に、教職員、学生のみなさんとともに挑戦し、世界の人びととの連携のもとに、学術と芸術の力で世界の平和を実現していくことを目標とします。とくに東アジアの大学との連携の輪を拡げていきたいと思っています。

本学では、現役作家の教授たちが活躍し、学部や学科の枠を超えて、さまざまの分野の教員たちが、学生の可能性を引き出そうとして待ち構えています。みずからを学術や芸術の先端に置く指導者がいてこそ、本学が多くの優れた人材を世の中に送り出してきたのです。この本学の特性をさらに大きく、またさらに広く伸ばしていくことも、私の使命と思っています。

学術も芸術もスポーツも、まず技術を習得することが重要です。大学は、そのための機会を、学生の皆さんのために用意しています。大学は仲間たちとの出会いの場です。学生の皆さんには、切磋琢磨する友を得てほしいと思います。芸術の力を信じる仲間が集うことによって、文化芸術創造の拠点となるエネルギーが発生します。この大学が京都盆地にあることは、本学に学ぶ学生に特権を与えてくれます。京都は1300年以上の歴史を持ち、しかも常に発展を続けている世界的にも珍しい都市です。その特権を大切にしつつ、この京都の伝統と活力の中に自身を置いて、学園生活を謳歌してほしいと願っています。

尾池和夫学長の式辞、挨拶、スピーチなど(2013年4月〜)

学長 尾池 和夫

学長

尾池 和夫

1940年東京で生まれ高知で育った。1963年京都大学理学部地球物理学科卒業後、京都大学防災研究所助手、助教授を経て88年理学部教授。理学研究科長、副学長を歴任、2003年12月から2008年9月まで第24代京都大学総長、2009年から2013年まで国際高等研究所所長を勤めた。2008年から日本ジオパーク委員会委員長。2013年4月から京都造形芸術大学学長。著書に、新版活動期に入った地震列島(岩波科学ライブラリー)、日本列島の巨大地震(岩波科学ライブラリー)、変動帯の文化(京都大学学術出版会)、日本のジオパーク(ナカニシヤ出版)、四季の地球科学(岩波新書)、俳景(四)ー洛中洛外・地球科学と俳句の風景(マニュアルハウス)、 2038年 南海トラフの巨大地震(マニュアルハウス)、 中国的地震預報(中国社会出版社)、あっ!地球が・・・―漫画による宇宙の始まりから近未来の破局噴火まで―(マニュアルハウス)などがある。

ホームページ:http://homepage2.nifty.com/cat-fish/

卒業制作・卒業論文データーベース

京都造形芸術大学 創立者 徳山詳直の思い出・エピソード