- 2021年8月25日
- 日常風景
コテノミ/木工の道具を紹介 ー夏休みだからこそ前期授業レポート5ー
こんにちは。日本の伝統文化を幅広く学んでいく基礎美術コースです。
現在大学は夏休み期間中です。基礎美術コースの授業は行われていませんが、この時期だからこそ前期の授業内容でまだブログにアップできていなかったものをご紹介していこうというシリーズもいよいよ第5弾になりました〜。
本日は前期に2年生と3年生で行われた「漆芸(しつげい)」の授業について、ちょっと視点を変えて授業内容ではなくて授業で使用した道具のレポートを行います。
まずは2年生が行った漆を塗るための木地となる木工によるお盆作りに使用したちょっと変わった道具の紹介です。
それがこの道具「コテノミ」です。
L字型に曲がった不思議な形のコテノミ
この授業では厚さ5cmほどの木の板をくり抜いてお盆にして行ったので、木をくり抜くための道具である「ノミ」をたくさんの種類使ったのですが、通常はノミは真っ直ぐ(もしくはやや刃先が丸みを帯びている)な形です。
こちらが通常のノミの形
それがこのコテノミはは刃の部分がL字型に曲がっています。正直言うと、私自身も恥ずかしながら大学で基礎美術コースに携わるまでこんな不思議な形のノミは見たことがありませんでした!
しかしこのL字型の形にももちろん意味はあります。お盆の窪んだ部分、凹のへこんだところをきれいに仕上げるためにはこの形が一番適しているのです。きっと先人たちが様々な工芸品を作る中で工夫されてこの形に行き着いたんでしょうね。
基礎美術コースは伝統文化を幅広く学ぶため、それぞれの専門分野でしか使うことのな不思議な道具を多く使用します。
そんな数多くの道具を知ることができるというだけでもこのコースで学ぶ意義があるのかもしれませんね。
と言うわけで今回は「コテノミ」のレポートでした。
ちょっとマニアックになったかもしれませんがこのブログを読んで漆芸や木工が気になった方は以前のブログも読んでみてください〜!
➡️漆の授業に関連した以前の投稿はこちら
日常が、眩(まぶ)しく羨ましくて 基礎美術コース「木工・漆」の授業 【文芸表現 学科学生によるレポート】
怖がらないで!怪しい儀式ではありません! 漆の塗りの仕上げです!!
塗って削って塗って削って 漆(うるし)は地道
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漆(うるし)の器を作る! 2・3年生
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