- 2023年6月30日
- ニュース
優秀学生賞受賞者インタビューvol.2
こんにちは!
アートプロデュースコースです。
6月16日(金)、2023年度 優秀学生賞表彰式が行われました!
優秀学生賞
研究・制作活動、課外活動等、学生生活において秀でた4年次生を表彰し奨励する制度です。
3年次までの成績や研究・活動実績をもとに厳正に審査を行い、2023年度は64名の受賞学生を選抜しました。
アートプロデュースコースからは2名の受賞者が選ばれました!
花島 果椰さん(4年生)
藤原 小雪さん(4年生)
花島果椰さん
今回は受賞者の花島果椰さんにインタビューをさせていただきました!
受賞おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
花島:ありがとうございます。
これまでやってきたことや学んできたことが学生優秀賞という1つの形になり、率直に嬉しく感じています!この賞を糧に、残り1年間も頑張ります!!
花島さんは現在、卒業研究・制作に取り組まれていますが、どんなことを研究されているんですか?
花島:現在は現代美術作家ヤノベケンジさんの作品《サンチャイルド ・シリーズ》を研究対象とし、鑑賞者と作品の関係性について研究しています。
どうしてその研究をしようと思ったんですか?
花島:2回生の頃から、芸術に関する知識や関心がある人とそうでない人の作品に対する意識の差に興味がありました。
そんな中、現代美術作家であり、京都芸術大学教授のヤノベケンジ さんのプロジェクトへの参加が決まりました。
ヤノベさんは多くの作品を美術館だけでなく、パブリックアートとして公共の場に設置しています。
研究対象である《サン・チャイルド》もその一つです。
多くの人が鑑賞している作品について研究を進めることで、鑑賞者と作品の関わり合いについて考えていきたいと思っています。
花島さんはウルトラプロジェクトに参加されているんですね!
研究対象の作品《サン・チャイルド》は昨年MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)で行われた対話型鑑賞プログラムでも、ACOP(対話型鑑賞)を専攻する学生が参加者と一緒に鑑賞しました。
幅広い年齢層の参加者が対話型鑑賞を通して作品を観察し、感じたことも研究の参考になりそうですね。
ところで、花島さんがアートプロデュース学科を選んだきっかけは何だったんですか?
花島:高校生の頃から将来企画職に就きたいと考えていました。
そのために、一般大学への進学を考えていましたが、高校1年生のときに京都芸術大学のイベントで訪れたアートプロデュース学科を思い出し、もう一度オープンキャンパスに行きました。
その際にアートプロデュース学科の教員と話し、授業内容や学校の雰囲気に魅力を感じ、その場で受験を決めました。
高校1年生のときから大学のイベントに参加されていたんですね。
大学の先生と話すのって緊張するけど、パンフレットを読むだけではわからない学科の詳細について深く知ることができますよね。
疑問点もその場で先生が答えてくれますし、ぜひたくさんの人にオープンキャンパスで先生とお話ししてみてほしいです。
では、実際にアートプロデュース学科に入学して、印象に残っている専門科目はありますか?
花島:3回生のときに履修したアート・マネジメント演習です。
私たちの学年は、入学した時から新型コロナウイルスが蔓延しており、学外で実践的に学ぶ機会がありませんでした。
3回生になり、この授業を通して初めて、学外で小学生向けのワークショップを学生たちだけで企画し、実施しました。
大学での学びを社会で活かすこと、自分の力で社会に影響を与えることを実感することができとても嬉しかったのを覚えています。
小学生と一緒に年賀状をつくるワークショップを企画してくれましたね。その年をふりかえって、文字を使わず絵文字のシールで表現するという仕掛けが、参加してくれた子どもたちとご家族の方とのコミュニケーションに繋がっていました。
ワークショップの様子は以下のブログ記事からご覧いただけます。
▶️3年生企画のワークショップ!芸大生とつくる☆もじもじしない年賀状〜文字を使わず、楽しく表現!〜
最後に、花島さんから後輩や高校生にメッセージをお願いします。
花島:私がこの学科に入って良かったと思うことは、自分について深く知れたということです。
アートプロデュース学科の授業はほとんどがグループワークです。
授業やグループワークを通して、自分の強みだけでなく苦手な部分にも向き合い、成長することができました。
アートプロデュース学科では芸術について学ぶだけでなく、社会で必要なコミュニケーション能力や、見方を学ぶことができます。
将来芸術をプロデュースする仕事をしたい、芸術関係の職場で働きたいという高校生だけでなく、自分のやりたいことを探したいという学生にもぜひ、アートプロデュース学科で学んで欲しいです!
教員コメント
アートプロデュース学科が企画を担当した高槻芸術時間「インタールード」では、出展作家であるorangcosongのアシスタントとして粘り強く堅実な働きをみせた。
夏の暑い中、足繁く現地に通い、充実したリサーチを行ったことが、本企画の質の向上に貢献してくれたことは間違いない。
また、卒業制作では、現代日本における「アート」には専門性と大衆性の両義的な性格があることに着目して作家研究をおこなっている。
具体的な作家の傍に寄り添いながら社会との接点を探求する彼女の姿勢は、非常に頼もしい。
林田 新
アートマネジメント演習の授業で子供向けワークショップを企画・実践した花島さん
高槻芸術時間「インタールード」イベント中、来場者に丁寧な作品説明をされていました
写真: 井上嘉和
高槻芸術時間「インタールード」出展作家orangcosongのアシスタントとして活躍されました
花島さん、優秀学生賞の受賞ほんとうにおめでとうございます!
これから論文研究も本格的に執筆が始まりますね。
花島さんの今後の活躍を期待しています!
● ● ● ● お知らせ ● ● ● ●
\7月29日(土)30日(日)「ブース型オープンキャンパス」/
参加申込受付中!
10学科24コースのブースでは、ワークショップ体験や学生・教員と相談ができます。
体験型ワークショップやキャンパスツアーで大学のことを知ろう!
芸術大学への進学を検討している1・2年生も、志望コースに迷っている受験生も、コースの学びを比較して、自分にあう学びを探してみてください。
志望コースを絞っている方は、先生とじっくり相談できます!
\8月26日(土)27日(日)「体験入学オープンキャンパス」/
予約申込受付中!
大学の教室や施設を使いながら、芸術大学の特色ある体験授業を受けることができます。
コースの学びを体験し、自分にはどのコースが合っているか、じっくりと考えられるチャンス。
入試の模擬体験としてもおすすめのイベントです!
本格的な授業を受けながら、入学後の学生生活を体験しませんか。
新たな学び・気づきが得られる機会となるはずです。
アートプロデュースコースの体験授業はこちら!
アートプロデュース超入門~その2~
アートを世に広めたり、アートを活用して人々や社会に働きかけるプロデュースの魅力を体験しながら、入試に向けて、ものの見方や考え方、コミュニケーションの仕方のコツも学べます。高校までの美術では習わない、アートの現場に欠かせない「アートプロデュース」とは?
皆さんのお申し込みをお待ちしております!
\8/6(日)参加者募集中!高校生アートラボ コトツク2023/
「高校生アートラボ コトツク」は、モノ作りにも生かせる〈コトをつくるアート〉の実験場。
アーティストから発想法を学んだり、研究者の頭の中を探検したり、まちのアート施設を訪問したりするワークショップを通して、〈コトをつくるアート〉を体験していきます。
モノづくりからコトづくりへ、ますます広がるアートの世界の扉を開いてください。
チャプター 3【アートは現場で起こっている】
担当:蔭山陽太先生(アートマネジメント)、山下里加先生(文化政策)
8/6(日) 13:30-15:30 (13:00 受付開始)
今、コトをつくるアートは、芸術分野だけではなく、まちづくりや教育機関、ビジネス界からも注目されています。
Chapter3では、京都市の東九条にある小劇場THEATRE E9 KYOTOを訪ね、アートと地域や企業の連携など、実際の現場で起こっているコトを目撃し、アートの活用術と可能性について一緒に考えます。
申込の締め切りは、前日17時まで!お申込みお待ちしています!
Chapter 3ご担当の山下里加先生(左)、蔭山陽太先生(右)
京都芸術大学アートプロデュースコースを詳しく知りたい方は公式WEBサイトやTwitterをチェック!
ぜひ覗いてみてくださいね!