2019.08.09

【学園生特別割引あり】サイレン・チョン・ウニョン 『変則のファンタジー_韓国版』

学生・ユース 3,000円⇒瓜生山学園生特別価格(要事前登録)2500円

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2019 公式プログラム

演じ、舞い、そして歌うこと
男役を志す女性とゲイコーラスの歌声が舞台上で邂逅する

公演詳細はこちら(春秋座KYOTO EXPERIMENT)

 

 

【日時】10月26日(土)・27日(日)16時開演

【会場】京都芸術劇場 春秋座

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1940年代末の韓国で生まれ、50年代の繁栄の後、60年代に急速に衰退した「ヨソン・グック(女性国劇)」は、すべての登場人物を女性のみが演じる音楽劇である。今年のヴェネチア・ビエンナーレ韓国館でも展示を行ったアーティスト、サイレン・チョン・ウニョンは、ヨソン・グックの最盛期を生きた役者と観客のコミュニティに関わり、ジェンダーを越境して演じるという彼女たちの行為がいかに政治や歴史と接続されてきたか、10年以上にわたってリサーチと作品制作を続けてきた。日本の宝塚歌劇など、アジアの他の国に根付く女性演劇にもそのリサーチは及んでいる。
パフォーマンス作品『変則のファンタジー』は、2016年の韓国版を皮切りに、台湾、日本、インドと、それぞれ現地のゲイコーラスとコラボレーションしながら展開してきた。突如、それまでの生活を捨て、いまや失われつつあるヨソン・グックの男役になるためにすべてを捧げた30代の女性。韓国版で彼女と共演するのは、2016年のベルリン国際映画祭でパノラマ部門観客賞を受賞した『WEEKENDS』(イ・ドンハ監督)でもドキュメントされた、ソウル拠点のゲイコーラスグループG-Voiceだ。
聞こえないつぶやきが宣言となり、見えない存在の経験が歴史となり、舞台上でその輪郭をあらわにする時、届く歌。

サイレン・チョン・ウニョン siren eun young jung
1974年生まれ。ソウルを拠点にパフォーマンス、インスタレーション、映像、リサーチ、執筆など様々な分野で活動するアーティスト。政治的または歴史的な出来事に、パーソナルな要素が介入する瞬間に関心を持ち、作品を通して、フェミニズム・アートの言語を拡張しようとしている。2008年から取り組む「ヨソン・グックプロジェクト」では、1950年代に韓国で人気のあった女性のみで演じられる大衆音楽劇の歴史とコミュニティーを描き出す。2015年には、それまでの様々な活動をまとめた『Trans-Theatre』を出版。パフォーマンスの代表作には『(Off)Stage/Masterclass』『I am not going to sing』『変則のファンタジー』がある。2013年にはエルメス賞を、2018年には韓国美術家賞を受賞している。今年のヴェネチア・ビエンナーレの韓国館では、新作を発表。
http://sirenjung.com