社会実装プロジェクトとは
京都芸術大学は、開学の理念として、「藝術⽴国」「京都⽂藝復興」を掲げ、「社会の変⾰に役⽴てる⼈材の育成」を教育⽬標に掲げています。その本学が取り組んでいるのが、「社会実装プロジェクト」です。
プロジェクトの多くは、実際の社会(企業や自治体等)との関係の中で、学生の皆さんの社会参加や、芸術による社会貢献ができる人材の育成を目的としています。もう少し具体的にいうと、実際の「仕事」を通じて、皆さんが社会に出て行く時に必要となる力=「社会人基礎力」を身につけてもらうためのプログラムです。所属する学科やコースを問わず、本学の学部生であれば誰でも参加可能です。
プロジェクトへの参加応募は、本学通学課程の学生に限ります。
リアルワークプロジェクト(芸術教養センター)
企業や自治体が抱える課題をアート・デザインの力で解決するプログラム。「クライアントのニーズをとらえ、課題を発見し、リサーチする」という一連の流れの中で、企画提案やものづくりを実践。商品開発からまちづくりまで、多様なプロジェクトに学科や学年を越えたチームで取り組みます。
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一定の条件を満たしたプロジェクトは、芸術教養科目または自由選択科目・準正課科目として単位が認められます。
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学科・学年を越えたプロジェクトチームで取り組むため、領域を越えた仲間がつくれます。
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プロジェクト指導のプロが集結。長年蓄積されたノウハウで「社会人基礎力」が身につきます。

2025前期リアルワークプロジェクト説明会
在学生(新2~4年生)
3月26日(水)@NA413+@Zoom 17:00~18:00
URL:https://us06web.zoom.us/j/87687335808?pwd=86DAkR50IQc01inqrDR8ehfAaD6z92.1
ミーティングID:876 8733 5808
パスコード:geikyo2025
新入生
4月3日(木)@春秋座 16:30~17:30
エントリー締切日
社会実装PJ
在学生 : 2025年3月27日(木)13時まで
新入生 : 2025年4月7日(月)17時まで
リアルワークPJ
在学生・新入生 : 2025年4月7日(月)17時まで
松尾スズキリアルワークPJ
在学生 : 2025年3月28日(金)17時まで
新入生 : 2025年4月4日(金)17時まで
プロジェクト紹介
前期募集

【社会実装PJ】南座看板制作プロジェクト
南座は歌舞伎発祥とされる祇園四条にある400年の伝統を持つ京都でも由緒ある劇場です。近年、耐震補強工事が完了し、伝統を保ちながら新しいイベントもできる劇場として新開場しました。横幅10メートルを超える一文字看板の制作を行い、地域性や創造性などを学ぶことができます。

【社会実装PJ】粟田大燈呂プロジェクト
天保3年以前で途絶えたと言われる「夜渡り神事」を、180年ぶりにアートで復活させて今年で18年目。単なる制作だけでなく、神社や周辺地域の歴史・伝承等を調査、京都の歴史・芸術・文化を掘り下げ、そこから見えてくる日本人の感性を捉えなおし、モノづくりの神髄を学びます。

【社会実装PJ】フコクアトリウム空間プロデュースプロジェクト〜夏の巨大壁画制作~
JR大阪駅前にある大阪富国生命ビルの地下2階から地上4階にわたる吹抜けアトリウム空間「フコク生命(いのち)の森」をアートでプロデュース。10年以上続くこのプロジェクトでは平面制作を通して、空間のプロデュースを行い、芸大生ならではのアイデアや表現力を発揮して多くの人を魅了することができる本格的な制作系プロジェクトです。

【社会実装PJ】フコクアトリウム空間プロデュースプロジェクト〜冬のオブジェ制作~
JR大阪駅前にある大阪富国生命ビルの地下2階から地上4階にわたる吹抜けアトリウム空間「フコク生命(いのち)の森」をアートでプロデュース。10年以上続くこのプロジェクトでは立体制作を通して、空間のプロデュースを行い、芸大生ならではのアイデアや表現力を発揮して多くの人を魅了することができ、貴重な経験を手にすることができるプロジェクトです。

【社会実装PJ】学園祭お化け屋敷プロジェクト
学園祭の大人気企画である「学園祭お化け屋敷」の企画・立案のプロセスを学ぶことが出来るプロジェクトです。「人はなぜ怖いものに惹かれるのか」「本当の恐怖とは何か」をホラー映画やWebなどを使ったグループワークで学びながら、企画の「軸」となるストーリーを作り、お化け屋敷内の部屋の場面設定や内装を企画、制作していきます。

【リアルワークPJ】手しごと職人のまち東山プロジェクト
京都市東山区の職人工房に足を運び、手しごとの現状を調査するなど、職人と呼ばれる人とはどのような人なのかを知ってもらい、作られるものの良さを知ってもらうことを目的としたプロジェクトです。今年度は、東山区の職人さんにヒアリングを行い、職人さん像をまとめ、それを広く知らせるイベントを行います。手しごとの良さや技術を見直すことで、大量生産の世の中の人々の価値観を変えられると考えています。

松尾スズキ・リアルワークプロジェクト
作家・演出家・俳優・大人計画主宰・シアターコクーン芸術監督である松尾スズキ教授と共に舞台芸術作品を考察するプロジェクトです。2025年度の授業では松尾氏の作品『悪霊~下女の恋~』を題材に「演出論」「作劇論」「演技論」など舞台芸術に纏わる様々な方法論を松尾氏が4名の俳優に実際に演出する過程を見る(体験する)ことにより、思考力・発想力がいかに作品(クリエイティブ)に繋がっていくのか、またそのため必要な構想力・行動力を身につけます。

【リアルワークPJ】芸教祭・瓜生山大作戦プロジェクト
芸術教養センターで前期期間に開講されている授業の成果発表展を『芸教祭』として実施するプロジェクトです。各授業に足を運びヒアリングやリサーチを重ね、アーカイブを行い各授業の魅力を探ります。さらに、9月17日には瓜生山学園を学生自ら盛り上げることを目的に『芸教祭』を披露する中、瓜生山大作戦_夏祭りを企画運営し、学生達の交流の場作りを行います。

【リアルワークPJ】マンデイアーカイブブックプロジェクト ※延期となりました
体験型授業マンデイプロジェクト5年間分のワークショップの記録を、編集・デザインによって冊子としてまとめるプロジェクトです。「もう一度マンデイプロジェクトのワークショップについて見識を深めたい」「冊子の制作や編集・デザインに興味がある」「制作マネジメントをしてみたい」など、冊子制作に必要な力を身につけていきます。
エントリーはこちら。
後期募集
coming soon
プロジェクト演習科目に関するお問い合わせ
芸術教養センター(プロジェクト担当)まで
ウルトラプロジェクト(ULTRA FACTORY)
美術作家ヤノベケンジがディレクターを務める空前絶後の教育機関ULTRA FACTORYによるプロジェクト型実践演習「ウルトラプロジェクト」。今年も第一線で活躍するアーティスト・クリエイター・編集者などを迎え、現代美術から伝統工芸、演劇、映像表現、編集やイベント企画など多岐にわたるプロジェクトを展開します。
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一定の条件を満たしたプロジェクトは、芸術教養科目または創造学習科目の中の演習科目(プロジェクト演習)として単位が認められます(一部例外あり)。
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同時代に活躍するアーティスト・クリエイター・編集者との協働!最前線のクリエイションの現場に立ち会えます。
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普通見ることができないプロの現場を体験することで、制作スキルや思考力・社会で通用する実践力を身につけることができます!
2025 ウルトラプロジェクト説明会
4月2日(水)18時~19時30分@J41教室
エントリー期間
4月2日(水)~4/14(月)10時
- ウルトラプロジェクトエントリーフォームより応募してください
プロジェクト紹介
前期募集

米山舞 × ヤノベケンジ「PROJECT ULTRA-W」|米山舞・ヤノベケンジ
アニメ界で独自の世界観を築く米山舞と、現代美術の第一線で活躍するヤノベケンジ。この2人のクリエイターが手がけるプロジェクト「PROJECT ULTRA-W(ウルトラ・ダブル)」が始動します。2026年春、大阪の街には米山舞による巨大パブリックアートが登場し、同時期に大阪中之島美術館ではヤノベケンジの大規模展覧会が開催されます。この2つの大型プロジェクトが同時進行する中で、制作に関わるメンバーを募集します。プロジェクトでは、造形技術を学びながら、異なるアプローチで立体作品を生み出す2人のクリエイターと直接関わることができる貴重な機会 を提供します。通常のプロジェクトの倍(ダブル)の経験を得られる、この特別な挑戦にぜひご参加ください!
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やなぎPROJECT|やなぎみわ
美術作家でありながら演劇の世界にも活動の場を広げ、その両域を往還しながら創作を行うやなぎみわによるプロジェクト。今年は美術制作を主として写真映像作品の制作、立体造形、展覧会のレイアウト作成など美術の制作現場への参加に加え、多岐にわたる内容からやなぎみわの活動の制作面、思考面に触れていきます。2026年春の美術館での展覧会に向けての作品制作、舞台では、鎌倉時代の一遍上人の踊り念仏復興プロジェクトなどがあります。
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photo: Yoshikazu INOUE
ULTRA_Sandwich #21|名和晃平
Sandwichは、彫刻家・名和晃平が2009年に京都・伏見にて創設したクリエイティブ・プラットフォーム。現代アート、舞台芸術、そして建築まで、アーティストのビジョンを具現化し、京都から国内外へと発信している。本年度は、振付家・ダンサーのダミアン・ジャレと名和の協働による新作パフォーマンスアート《Mirage》(2024年に《Mirage [transitory]》として福岡・博多で実施、2025年にスイス・ジュネーヴでの公演を予定)を筆頭に、国内外でのプロジェクトに向けた制作やリサーチを行う。また「眠れる創造性の開花」をテーマに、子どもの可能性を広げる学びの場をつくりだす「intoART」プログラムに携わる。名和やSandwichスタッフのほか、アーティスト・イン・レジデンスに訪れるアーティストや学生たちとも連携をはかりつつ、多様なメンバーとともに制作の最前線に飛び込んでみてほしい。
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明和電機UMEツアープロジェクト|明和電機 土佐信道
「オタマトーン」や「SUSHI BEAT」など、ユニークなガジェットでアート&パフォーマンスを展開する「明和電機」によるプロジェクト。今年の4月から8月にかけて、社長1人の全国ツアーを開催!ナンセンスマシーンを演奏し、設営や運搬も社長自ら担当します。本プロジェクトでは装置やマスク作り、パフォーマンストレーニングも実施する舞台制作班と、ライブ運営、観客動員、物販などを実際に体験するマネジメント班に分かれ、京都でのコンサートに関わります。
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BYEDIT|多田智美・竹内厚
さまざまな人の知恵や技術を掛け合わせて何かを生み出していくことは、編集の力のひとつです。BYEDITは、「編集」の力を使いながら、ウルトラファクトリーから新たなメディアを立ち上げるプロジェクトです。1年間ゆるゆると編集会議をしながら、「メディアをつくる」「出来事をつくる」を実践していきます。加えて、ウルトラファクトリーの機関紙となる『THE ULTRA』の編集・制作を担当。過去には4か国語表記や、すべて開けばA0判型(長辺1m以上!)となる巨大な紙面、ファクトリーを活用したファッション写真撮影などの企画を実現しましたが、今年度の編集方針、企画案などは集まった学生と編集会議を重ねた上で決定します。
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BUYBYPRODUCTS PROJECT|副産物産店・松本尚子・中村紀章・水迫涼汰
アーティスト、建築家、デザイナーがディレクターとなり、ウルトラファクトリー内にBUYBYPRODUCTS Circulation Studio という拠点をつくって活動するプロジェクトです。大学内で不要になったモノや廃材などを”副産物”と呼び、それらを回収し必要な人の手に届ける資材循環の仕組みを作っています。また、副産物を素材にしてアップサイクルプロダクトの開発や新しい素材の実験などを日々行います。今年度は、学内資材循環のための「みどりの箱」の運用、資材提供イベント「みどり市」の開催や、ウェブサイトやSNSを通じてプロジェクトの活動を発信していきます。また、ホテルアンテルーム京都内で使用するプロダクトの開発や京都音博の「資源がくるりプロジェクト」、「森、道、市場」での副産物の活用を行う予定です。
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MILESTONES|細尾真孝
元禄年間(1688年)に創業した⻄陣織の⽼舗「細尾」が所蔵する江⼾時代からの⼿書き図案約2万点をデジタルアーカーブ化し、伝統素材を世界のラグジュアリーマーケットで戦う武器へと変換していくプロジェクトです。「細尾」は⻄陣織による⾰新的なテキスタイルの開発に積極的に取り組んでいます。プロジェクトでは、帯図案のアーカイブからの商品開発、インテリア、ファッション、アート、サイエンスなどさまざまな分野での協働企画も予定しています!
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フクセイクラブ|京都孔版 鳥居本顕史
フクセイクラブは、京都市伏見区にあるシルクスクリーン制作工房「京都孔版」による、複製技術に関する様々なトライアルを行うプロジェクトです。本年度は大別して2つの活動を行います。A)大学所蔵の、刷り師・谷中和生の資料をアーカイブ化し、それらを元に技法分析を試みます。同時に、写真家のサポートのもと700点にも及ぶ資料を撮影し、それらをまとめる梱包材を用途に合った素材と形状にリデザインする計画です。B)映像・写真・テキスト・パフォーマンスなど複合的な領域を横断するインスタレーションを発表する、美術家・髙橋耕平の「版画集」の制作(版元:京都孔版)に伴い、その事前トライアルとして、「複製」にまつわるWSや制作実験、フィールドワーク、レクチャーの中からいくつかのトピックを挙げて実施します。
- 資料記載の内容や画像について、無断転載や引用、関係者以外への共有、SNSへの投稿は禁止です。
ウルトラプロジェクトに関するお問い合わせ
ウルトラファクトリーオフィス 徳山・浦田
京都伝統文化イノベーション研究センター(KYOTO T5)
KYOTO T5は、京都における伝統文化の継承・発展に寄与することを目的とし、伝統文化資源のリサーチ、アーカイブおよび公開、事業化(製品化→販売)を推進する研究センターです。その研究活動には海外の関心も集め、RCA(Royal College of Art)およびHEAD(ジュネーヴ造形芸術大学)との共同研究や、日本国内の企業や自治体の共同案件も多数実施しています。その取り組みは「GOOD DESIGN AWARD(2019-2021)」も3年連続で受賞するなど、国内外から注目をされています。
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京都の大学で学ぶなら、世界が注目する京都に内在する価値に気づかずに卒業するのはもったいない!
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リサーチ→発信→商品開発のサイクルを回すことで、アイディアを生み出し、形にし、それを発信する力が身につきます。
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「伝統工芸だから」「京都だから」だけでは簡単にモノが売れないことを知り、その障壁を絶え間ない試行錯誤で取り除く経験を積むことができます。
- KYOTO T5の活動に単位配当はありません。

2025年度 KYOTO T5説明会
2025年4月18日(金)18時
会場につきましては、人間館エレベーター前、知勇館入口、および相照館の各種ポスターにてご確認いただけますようお願いいたします。
公式HP、SNS
Twitter:https://twitter.com/KYOTO_T5/
Instagram:https://www.instagram.com/kyotot5/
最新の活動情報はこちらからでもご確認いただけます。
応募上の注意事項
毎週の定期ミーティングに向けて、各自、各チームでリサーチや発信、商品開発の活動を行います。そのため、他のプロジェクトと同時期に参加することは容易ではありません。
京都伝統文化イノベーション研究センターに関するお問い合わせ
KYOTOT5 吉田
起業支援ーアート・アントレプレナーシップ教育プログラム
アントレプレナーとは、一般的には「ゼロから会社や事業を創り出す人」(起業家)のことを言います。ここから派生した言葉「アントレプレナーシップ」は「起業家精神」、つまり自分でゼロから事業を起こそうとする精神を意味します。学生みなさんのスタートアップを支援する取り組みとして、大学から生まれる優れた技術の実用化を目指した取り組みや、起業家精神を持つ人材を社会のニーズやミッションに適応させるアントレプレナーシップ教育を展開します。
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最大6か月をかけて、企業家精神を育てるところから、ビジネスプランニングのサポートを通し、最終的には学生起業家の輩出を目指す教育プログラムを用意しています。
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本学の学生のプログラムに加えて、他大学の起業意欲を持った学生がコラボレーションするプログラムを用意。特長の違いを活かし合うことができます。
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学内外のメンターによる支援を受けることが可能です。
- アート・アントレプレナーシップ教育プログラムの活動に単位配当はありません。

KUAアートインキュベーターズ
京都芸術大学では、起業支援の取り組みとして「 KUA アートインキュベーターズ」を発足し、自らキャリアを選択できる “ サバイバル能力 ” の養成を目的とした起業家的人材育成を行っています。
詳細はこちら :https://kua-art-incubators.com