2021.08.17
【文哲研】芸術研究の世界#2 動画限定公開のお知らせ
文明哲学研究所より、セミナー動画公開のお知らせです。
8月4日に開催いたしましたオンラインセミナー「芸術研究の世界#2 近代日本画の歴史的展開の究明-日本画家荒井寛方の生涯と作品を手掛かりに」の動画を、本学教職員・学生対象に期間限定で公開いたします。
当日参加できなかった方も、この機会にぜひご視聴ください。
芸術研究の世界#2
「近代日本画の歴史的展開の究明-日本画家荒井寛方の生涯と作品を手掛かりに」
講演者:三上美和(京都芸術大学芸術学部 准教授)
開催日時:2021年8月4日(水)18:30-20:00
申込URL:https://forms.gle/9wJyjMRHR2mtk8yH9
配信期間:2021/8/16(月)10:00-2021/9/16(木)24:00
*講演の撮影・録音・録画・ダウンロード、動画リンクの拡散等はなさらないようお願いいたします。
*チャットやアンケートで寄せられたご感想・ご質問への回答を、文明哲学研究所ホームページで公開しております
http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4717/
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芸術研究の世界#2
「近代日本画の歴史的展開の究明-日本画家荒井寛方の生涯と作品を手掛かりに」
【講演概要】
科研の課題は、明治から昭和戦前期に活躍した日本画家、荒井寛方(1878-1945)の画業です。寛方は一般にはほとんど知られていませんが、官展や院展という近代日本画をリードした画壇で、仏画を中心に制作しました。大正期にはインドのタゴールの招きにより渡印し、アジャンター石窟寺院を模写し、晩年には法隆寺金堂壁画模写にも携わるなど、文化財保護にも尽力しました。講演では寛方の画業と、寛方研究に至る経緯や今後の研究についてお話ししたいと思います。
【講師略歴】
三上美和(みかみ・みわ)
2006年、学習院大学人文科学研究科博士後期課程満期退学(2008年「原三溪と日本近代美術」にて博士修得)。2006年より東京国立近代美術館工芸課客員研究員として勤務する傍ら、大学の非常勤講師を勤め、2011年より本学通信教育部芸術学科勤務。
主著『原三溪と日本近代美術』(国書刊行会、2017年)。主要論文「今村紫紅筆『護花鈴』試論―成立過程と文化史的背景をめぐって―」(2005年、『美術史』第159冊)、「富本憲吉の初期色絵作品と大原孫三郎の後援について」2007年、『東京国立近代美術館研究紀要』第19号、「日本美術協会主催『歴史風俗画展覧会』について」(2007年、『明日を拓く日本画「堀越泰次郎記念奨学基金」奨学生作品集』「堀越泰次郎記念奨学基金」堀越友規子)
【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)
8月18日 白石晃一 デジタルファブリケーション初学者に向けた設計支援マテリアルライブラリの構築
9月1日 上村博 芸術活動における「地方色」の受容と創出
10月6日 牛田あや美 日本統治下の漫画家・北宏二/金龍煥の懸隔
11月3日 天野文雄 アジアの舞台芸術創造における国際的な「ラボラトリー機能」の実践的研究
12月1日 河上眞理 〈美術建築〉の観点から見た明治期における家屋装飾の歴史的位置づけに関する研究
1月12日 町田香 『四親王家実録』を中心とした近世四親王家の生活環境に関する復元的研究
1月19日 齋藤亜矢 描画のプロセスにおける想像と創造の関わりの検証
2月2日 増渕麻里耶 希土類元素に着目した古代鉄製品の非破壊製作地推定法の開発
3月2日 森田都紀 日本の芸能「能」の演奏技法の伝承過程に関する歴史的研究‐能管を中心に‐
※日程は講師の都合等で変更の可能性があります