2021.08.25
【文哲研】芸術研究の世界#4 開催のお知らせ
9月1日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#4 花咲ける『地方色』」を開催します。
このセミナーは、一か月に一、二回の頻度で、実施します。セミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、11名の本学教員です。
科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。
オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。
芸術研究の世界#4 「花咲ける『地方色』」
講演者:上村博(京都芸術大学芸術学部 教授)
日時:2021年9月1日(水)18:30-20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
費用:無料
申込み:https://forms.gle/g5BPSefkFJmpacPJ8
*お申込み受付け後、自動返信メールにてzoom ID、パスコードをお知らせいたします
*この講演は、テキスト化、youtube等での映像公開をする場合がございます
*講演の撮影・録音・録画・ダウンロード、リンクの拡散等はなさらないようお願いいたします
【講演概要】
今や地方芸術祭は花盛りです。各地で土地の色合いを反映した作品が創作されています。
しかし実のところ、芸術に対して土地や場所の固有性が強調されるのは近代以降頻繁に見られます。
本講演では、芸術と土地を結びつける言説史をたどり、その背後にあるものは何なのかを、「1.地方色に求められているもの」「2. 地方色が期待される三つの要因」「3. 代償行為としての芸術」という話題の順に沿って考えたいと思います。
【講師略歴】
上村博(うえむら・ひろし)
1991年京都大学大学院文学研究科博士後期課程を中退。同大学助手、パリ第4大学研究員を経て1995年より本学。以来、主に社会人教育に携わる。
著書に『身体と芸術』(1998年)、共編著に『芸術環境を育てるために』(2011年)、共著に『日常性の環境美学』(西村清和編、2012年)、訳書に『美学への手引き』(C.タロン=ユゴン著、2015年)など。
【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)
10月6日 牛田あや美 日本統治下の漫画家・北宏二/金龍煥の懸隔
11月3日 天野文雄 アジアの舞台芸術創造における国際的な「ラボラトリー機能」の実践的研究
12月1日 河上眞理 〈美術建築〉の観点から見た明治期における家屋装飾の歴史的位置づけに関する研究
1月12日 町田香 『四親王家実録』を中心とした近世四親王家の生活環境に関する復元的研究
1月19日 齋藤亜矢 描画のプロセスにおける想像と創造の関わりの検証
2月2日 増渕麻里耶 希土類元素に着目した古代鉄製品の非破壊製作地推定法の開発
3月2日 森田都紀 日本の芸能「能」の演奏技法の伝承過程に関する歴史的研究‐能管を中心に‐
※日程は講師の都合等で変更の可能性があります