2022.07.06
<7/8(金)実施!>ICA Kyoto TALK 001 ダン・ピーターマン氏「循環と堆積」開催のお知らせ
来る7月8日(金)19:00より、世界的なアーティストやキュレーター、研究者をお招きするトークイベント
「ICA Kyoto TALK」第1回「循環と堆積」byダン・ピーターマン氏(アーティスト)を開催します。
ダン・ピーターマンは、テーマに沿った研究プロジェクト、コラボレーション、展覧会、学際的な調査、直接的な地域活動、制度構築のモデルなどにつながる多面的なアプローチでアート制作を行っています。
本講演では、アートとエコロジーの交差点に位置する過去のプロジェクトのセレクションを紹介します。
焦点となるのは、1980年代にウィスコンシン州の酪農場で起きた殺虫剤中毒事故に関するプロジェクト《Store (cheese)》、ギリシャ・アテネとドイツ・カッセルでのドクメンタ14で行った《Ingot Project》、昨年シカゴ現代美術館で発表した《Sulfur Cycle 2.0》。また、社会的、地域的に関与する芸術活動の側面についても言及します。
1960年代以降のエコロジー思想は、ピーターマンの作品制作における一連の戦略や研究の方法論に着想を与えてきました。それは、1960年代後半の「ホール・アース・カタログ」について、その広範な影響を探る彼が担当した大学院でのセミナーにも見られます。また、1979年に発表した影響力のあるエッセイで、R・クラウスが「拡張された場」として位置づけた前衛的で実験的な制作、コンセプチュアル・アートや彫刻制作の流れをくむ20世紀後半の美術史にも接続しています。ピーターマンの作品は、しばしば「シチュエーショナル(状況的)」や「ソーシャルアート」の実践として語られてきました。近年では、ティモシー・モートンの「ハイパーオブジェクト」論に触発され、自身の制作における素材、経済、ネットワークの複雑な相互関係性へ考察を深めています。
聞き手:島袋道浩
通訳:シュルツ・マティユ
■概要
日時:2022年7月8日(金) 19:00-20:30
会場:京都芸術大学瓜生山キャンパス 人間館B1F映像ホール(オンライン・トーク同時開催)
*会場参加は本学学生・教職員に限ります。
料金:無料(要申込み)
定員:80名
主催:ICA京都、京都芸術大学大学院
*社会情勢により開催を中止させていただくことがございますのでご了承ください。
■お申込み
参加方法によってそれぞれ以下よりお申込みください。
オンライン参加:https://bit.ly/ICAkyotoTALK001_220708(ウェビナー登録)
*ウェビナーにてお申込みいただいたメールアドレス宛に事務局より登録完了メールをお 送りいたします。
当日時間になりましたらメール内の「ここをクリックして参加」から参加をお願いいたします。
■講師プロフィール
ダン・ピーターマン(1960年、米国ミネアポリス生まれ)は、シカゴを拠点に活動するアーティスト。
地域との関わりやアクティビズムの革新的な戦略と、彫刻プロジェクトやインスタレーションを組み合わせた作品で知られています。
作品の多くはアートとエコロジーの交差点に位置し、備品として、あるいは彫刻、機能的オブジェクトとして交換されるリサイクル品や
廃棄素材のネットワークに焦点を当て、見落とされた環境問題と状況軽視に対する批判として機能します。
1990年代初頭には、アーティスト主導による「場づくり」の重要なモデルとなる建物と場所の開発を行っています。
文化、教育、スモールビジネスなど多様なイニシアチブを提供するこのプロジェクトは、シカゴ・サウスサイドの
創造的文化にさらなる発展をもたらしました。現在、イリノイ大学シカゴ校美術学部教授。
ドクメンタ14、シカゴ現代美術館(イリノイ州)、ヴェネツィア・ビエンナーレ(ヴェネツィア、イタリア)、
ヴァンアッベ市立美術館(アイントホーヘン、オランダ)、クンストハレ・バーゼル(バーゼル、スイス)、
スマート美術館(シカゴ大学、イリノイ州)、ポンピドゥ・センター・メス(メス、フランス)など、展示歴多数。
■お問合せ:info@icakyoto.art

