2022.09.01
【文哲研】芸術研究の世界#13 開催のお知らせ
9月7日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#12」を開催いたします。
このセミナーは、一か月に一度実施します。
セミナーの講師は、昨年度から引き続き、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である8名の本学教員です。
科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、
厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。
オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、
その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。
セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。
芸術研究の世界#13
「芸術するこころの科学2: ヒトはなぜ動物を描くのか」
講演者:齋藤亜矢(文明哲学研究所/教授)
日時:2022年9月7日(水)18:30-20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
費用:無料
参加方法:文明哲学研究所(ブンテツケン)Classroomで、zoomIDを公開しています
クラスコード:67vdrn5
*この講演は、テキスト化、youtube等での映像公開をする場合がございます
*講演の撮影・録音・録画・ダウンロード、リンクの拡散等はなさらないようお願いいたします
【講演概要】
進化の過程で芸術はなぜ生まれたのか。芸術するこころの基盤について研究しています。
昨年度の「芸術研究の世界 #9」では、ヒトの子どもとチンパンジーを対象とした描画実験と物遊びの研究を手がかりに、
見立ての想像力や言葉の獲得、道具の制作や使用、遊びが、芸術の起源に深く関わっているのではないかというお話をしました。
さて、人類最古の絵とされる旧石器時代の洞窟壁画に描かれたモチーフのほとんどは動物です。
むかしの人はなぜ動物ばかり描いたのか? 弥生人が描いた動物とは?
今回は動物を描くことについて考えてみたいと思います。
昨年度のトーク(文哲研クラスルームよりご視聴いただけます)
*芸術研究の世界#9 「芸術するこころの科学:進化の視点からのアプローチ」
*ART meets SCIENCE #6「絵画とリアリティ」
「写実的に描くのはなぜむずかしいのか」
【講師略歴】
齋藤亜矢(さいとう・あや)
京都大学理学部卒、同大学院医学研究科修士課程修了、東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。京都大学野生動物研究センター特任准教授(兼任)。
著書に『ヒトはなぜ絵を描くのか:芸術認知科学への招待』『ルビンのツボ:芸術する体と心』(岩波書店)。
共著に『進化でわかる人間行動の事典』(朝倉書店)、日本文藝家協会編『ベスト・エッセイ2020』(光村図書)など。
連載に、京都新聞「現代のことば」、『月刊アート・コレクターズ』展覧会レビュー。
【芸術研究の世界】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)
10月4日 藤澤三佳 生きづらさと社会的承認に関する社会学研究~多様な表現と他者からの共感を通して
11月2日 戸坂明日香 「不気味の谷」を超える復顔法の研究
12月7日 前川志織 戦間期日本の嗜好品広告における間メディア性
1月11日 宇佐美智之 中央アジア・オアシス地帯における都市の成立と展開:ザラフシャン川流域を中心として
2月1日 大西宏志 オーラル・ヒストリー 芸術運動としての広島国際アニメーションフェスティバル研究
3月1日 牛田あや美 日本統治下の漫画家・北宏二/金龍煥の懸隔
※日程は講師の都合等で変更の可能性があります