2023.02.03

尹東柱ドキュメンタリー映画上映会のご案内

韓国の国民的詩人である尹東柱(ユンドンジュ)の命日である2月16日に、尹東柱ドキュメンタリー映画『高原』(2019年度映画学科卒業生 孫章煕監督作品)を上映します。

当日、孫章煕監督が韓国より来日、上映会に来ていただけることとなりました。

尹東柱・芸術・平和に関心のある学生のみなさん、ぜひお越しください。

この機会に改めて詩人・尹東柱を想い、平和な世界になることを祈念したいと思います。

○日時 2023年2月16日(木) 11:00~12:30

○会場 人間館 NA301教室

11:00~ 上映会

11:45~ 対談(調整中)

12:30  終了

 

「詩人・尹東柱」

韓国の国民的詩人である尹東柱は1942年学業のため日本に渡り、同志社大学留学中、現在の本学高原校舎の地にあった「武田アパート」に下宿していました。

民族の独立と平和を祈念して詩を創り続けていました。

1943年7月14日、この場所で治安維持法違反容疑により現在の下鴨警察署に逮捕され、1945年2月16日に福岡刑務所の獄中で帰らぬ人となりました。

尹東柱は戦争の終わる半年前、わずか27歳で不条理にもその生命を奪われたのです。

戦時下の暗い時代に若者を襲った象徴的な事件でした。

 

2006年に高原キャンパスに尹東柱詩碑を建立。毎年、命日の2月16日には詩人尹東柱を想い、詩碑前にて平和な世界が築けることを祈念する追悼献花式を開催しています。

 

■2006年に高原キャンパスに尹東柱詩碑が建立された際の德山詳直前理事長の言葉が次のように残されています。

 

尹東柱さんが生きた時代は暗い時代でした。

しかし私たちが生きているこの世界も、決して明るいとは言えません。

世界中で、戦争や飢餓、あるいは絶望的な事件の数々が、子どもたち、若者を苦しめています。

いかにして、人間の深い愛情と信頼を取り戻し、平和な世界を築いていくのか。

芸術は、人々の幸せのために、どのような役割を果たせるのか。

それを考え実行するために、この大学は存在しています。

(瓜生通信37号「尹東柱詩碑建立に寄せて」より抜粋)

 

 

ドキュメンタリー映画『高原たかはら』 公式サイト

https://songumi2019.wixsite.com/takahara/blank-6