2023.09.21

【開催中止のお知らせ】ICA京都トーク003 スーチャン・キノシタ氏「ダ・カーポ 制作の進め方」

<開催中止のお知らせ>

本日9/21(木)18:30より開催を予定しておりましたICA京都トーク003ですが、
登壇者の体調不良により、開催を中止することとなりました。
(オンライン/対面どちらも開催中止とさせていただきます)

ご参加をご予定されていた方には、当日のお知らせとなりまして、誠に申し訳ございません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

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大学院附置機関 ICA京都では、世界で活躍するアーティストやキュレーターを招聘し、トークイベントを開催しています!
第3回目となる今回は、ミュンスター芸術アカデミーで教鞭をとるスーチャン・キノシタ氏をお招きします。

ICA京都トーク003
スーチャン・キノシタ「ダ・カーポ 制作の進め方」

日時:2023年9月21日(木)18:30~20:00
場所:人間館地下1階 映像ホール
入場:無料(オンライン参加のみ要申し込み)
申込:専用フォーム https://bit.ly/ICAkyotoTALK003_230921
定員:会場100名、オンライン500名 ※会場は先着順100名、人数超過の場合はオンライン参加をお願いすることがあります。

ICA京都トーク003
スーチャン・キノシタ「ダ・カーポ 制作の進め方」

この手紙を読んでいるあいだ、時間は無駄になっているかもしれません。
時を過ごす一つの方法として、書き手として、読み手として。
その瞬間がずれると、フーガの中で演奏しているような気分になります。
同時進行の提示ではなく、同じものを時間的にずらして提示するフーガとして、相反する音符が巧妙に仕込まれた傾いたユニゾンとして。
時間のズレは、楽譜の視覚的なズレとなり、見ることと聴くことのズレとなります。
山積みの紙の上に座る猫の存在は、「無関心・無頓着」を実践する助けとなり、あらゆるものごとの進行に役立つでしょう。
もはや継続への関心を失い、開いているというよりは閉じてしまった一対の眼があります。
この正確さは、学ぶこともリハーサルすることもできず、ただ、近くに歩み寄ることで、気がつくことができるだけです。
そんな「さようなら」へ、ようこそ。
その別れは、長続きするのでしょうか。それとも、古い別れが蘇るのでしょうか。
消えゆく希望は憂鬱に思えますが、やがて安堵に変わります。
つまりは、新しい言語を練習するべきなのでしょうか。
自分の言語を忘れるために。昔の考えをないがしろにしないために。
道を閉ざし、自分の進むべき道がわからなくなるように。道を見失うために。

◎スーチャン・キノシタ氏 略歴
1960年東京生まれ、ベルギー・ブリュッセル在住。
1981年から1985年まで、ケルンの音楽アカデミーで音律学と新しい音楽劇を学ぶ。
1983年から1988年まで、クレーフェルト=フィッシェルンの旧校舎で実験的パフォーマンスに焦点を当てたTAMアンサンブルのメンバーとして活動。
1988年から1990年まで、マーストリヒトの大学院スタジオ・プログラム、ヤン・ファン・エイク・アカデミーに参加。
1993年、アムステルダムでローマ賞を受賞。
1994年、ニューヨークのPS1レジデンスに参加。
1997年から2002年まで、マーストリヒトのヤン・ファン・エイク・アカデミーで顧問研究員を務める。
2006年11月より、ミュンスター芸術アカデミーで教鞭をとる。