2025授業カイゼン
[研修の概要]
開催日時:2025年9月19日(金)10時00分~15時15分
開催場所:智勇館4階 BR41~45教室
参加者数:学生44名 教員29名 職員19名 その他5名(東北芸術工科大学教職員) 計97名
[研修内容]
授業をより良くするために、教員と学生が共に意見交換を行う「授業カイゼン」研修は、今回で6回目の開催となりました。今年度は「授業開始前」「授業中」「授業終了後」の一連の流れに沿って、「教員ができるカイゼン」を見つけることを目的に実施しました。




■午前:テーマに基づいたグループディスカッション
■午後:ポスターセッション
ディスカッションテーマ:
1)【授業前】カリキュラム・マップとシラバスから授業を理解する
- 授業が始まるまで(シラバス)のカイゼン
- 評価方法、評価基準(ルーブリック)について
- 授業後の評価(S・A評価、評価の言語化)
2)【授業中】授業手法・運営
- 教員と学生、学生同士のコミュニケーションを円滑にさせる授業手法とは
- 合評や講評の適切な在り方とは/学生が望む合評や講評のあり方、期待すること
- 適切な授業のスピード、課題の量、提出期限設定とは
3)【授業後】授業外でできること、学習支援など
- オフィスアワー、教員との連絡(slack、Classroom)、フィードバック
- 成績評価と自己評価
- 事前事後学習の能動的な学修サイクルのきっかけづくり、モチベーション




午前のグループディスカッションでは、ランダムに編成されたグループで、3つのテーマに沿って率直な意見交換を行いました。午後は参加者がテーマを選び、同じテーマを選んだメンバーとグループを組み、午前の議論を踏まえて授業カイゼン案をまとめました。その後、各グループが居酒屋メニュー風のポスターを作成し、発表を行いました。芸大生らしく、ポスターには個性が光るイラストやデザインが多数見られ、学生と教職員が協力して楽しみながら制作に取り組む様子が印象的でした。ポスターセッションでは学生が積極的に発表し、教職員との活発な意見交換が行われました。
[参加者の声]
学生からの声(※参加者アンケートより)
- 学科や立場を越えて意見を共有できる場として、来年もぜひ参加したいと感じた。
- 先生方が意見をよく聞いてくれて嬉しかった。もっと多くの先生と話してみたい。
- 先生が私たちの悩みについて現状や思いついた解決策を話してくださるのを聞いてちゃんと届いていると実感したし、学生も遠慮せず話すことができていて、参加出来て良かったと思う。
- 生徒の要望が多く、教員側からの生徒にどうして欲しいのか、この意見はできるか、ディスカッションがもう少しできたら、より良くなったと思いました。
- 先生方と同じ目線で考える機会は授業では得られない貴重な体験だった。
教職員からの声(※参加者アンケートより)
- 学生のニーズも時代によって変化していくと思うので、このような研修の場でキャッチアップできるのは非常にありがたいなと思いました。
- 普段関わらない学生さんと議論できるのは大変有意義で楽しかったです。
- 普段は違う学科にいらっしゃる教員が、学生の話を傾聴する姿勢は学びが深く、今後真似していこうと感じました。
- 緊張せず、学生が遠慮なく話せる空気でありながら、なおかつ大事なポイントも得られたと思う。












研修後に実施したアンケートでは、参加者の98%が「とても満足」「やや満足」と回答し、高い満足度が示されました。参加者から寄せられたご意見・ご提案はすでに各学科・センターで共有済みで、今後はそれらをもとに具体的な授業改善へとつなげていく予定です。
たとえば、芸術教養センターでは「芸術教養センターの先生とも話したい」という声を受けて、先生方と気軽に交流できるオンラインイベントを早速実施しました。
本研修は、学生と教職員が率直に意見を交わし、より良い授業づくりに向けて協働する場として、今後も継続して実施していきます。 「授業について話してみたい」「意見を伝えたい」と感じた方は、ぜひ次回の研修にご参加ください。