芸術時間
芸術とは美術館の中にあるものだけではありません。実は我々の身近な生活空間にもいくつも潜んでいるものでして、この村の住人は常にそれを探求しています。ここでは本学教員がそれぞれ見つけた「芸術時間」をコラムにしてご紹介します。2018.09.10
ていねいな暮らしに芸術は寄り添う
自分ごとではあるが、先日祖父が亡くなった。94歳の大往生である。その祖父が亡くなってあらためて色々な想い出がよみがえった。
幼少の頃から祖父と祖母が好きで、…
2018.08.15
「現実に向き合うという理想」
昨年、紙作品によるグループ展のためブレーメンを訪れた。ドクメンタやミュンスターの彫刻プロジェクトもお目当てで、勿論、硯代の芸術動向を体感できた貴重な機会にもな…
2018.06.07
河井寛次郎作《鉄辰砂草花図壺》との出会い
河井寛次郎(一八九〇〜一九六六)は、島根県安来(やすぎ)出身の陶芸家です。柳宗悦と出会い、柳の思想と民芸の魅力に導かれつつ、個性的な作品を作りました。
私が…
2018.05.09
伝統文化を維持するもの
先日、淡交社から「伝統文化」に関する新書を上梓する機会を得た。歴史学で考えると「伝統」とは造られた物語である。個別の「文化」がいつから「伝統文化」と呼ばれるよ…
2018.03.04
道標を見つける
写真は「モルトフォンテーヌの想い出」、カ ミーユ・コローの一連の風景画をこのところ眺めています。位饂付けとしては、鑑賞というよりも、道標(みちし…
airU Village、それは京都芸術大学のどこかに存在すると言われる幻の村。
いまだ全貌は明らかになっておらず、一説には次元を超えて東京外苑キャンパスとも繋がっているとも噂されています。長年の研究によって解明されているのは、18歳から96歳まで、北海道から沖縄、さらには海を超えて、京都芸術大学通信教育課程で芸術を学び、探求する社会人芸大生や卒業生、そして教員の活動が集結する場所であるということ。
この度、我々調査班がその一部の発見に成功しましたので、その魅力をお伝えすべく、ここにWEBサイトとして順次記録していくことにしました。村からはまだまだ発展する気配を感じます。いずれ新しいコンテンツも増えてくることでしょう。
この村の成長と、社会人が学び、実践することで育まれる新しい芸術の概念とその可能性を、ひとりでも多くの皆さんに見守っていただけますように。