美術・工芸領域

日本画分野

Fine and Applied Arts Field

美術・工芸領域 日本画分野

日本古来の技と素材に学び、
自分だけの新たな表現を
深める。

本分野では、各自がこれまでに積み重ねてきたものをもとに、さまざまな考察と技法習得を積み上げ、より幅広く深い表現を目指すことを研究・制作の柱としています。今日の多様な日本画表現のあり方に振り回されることなく、また過去の日本画を単なる形式として捉えずに、自身の作品を通じて普遍的な価値表現を追究します。

本分野の特長

  • 表現の可能性を広げる

    豊富な動画教材と
    リアルタイムの授業で技を磨き、
    表現の可能性を広げる

  • 独自の表現を深める

    基礎となる写生を積み重ねながら
    各自の個性を引き出し、
    独自の表現を深める

  • 研究指導科目では
    対面による素材研究などの
    実技講座も受講可能

教員メッセージ

オンラインでつながる
自宅のアトリエ。
有料の研究指導科目では素材や技法の
対面講座も開講。

何か大きなテーマがあってそれを人に伝えたい。ただ、そこにあるものが美しいからそれを描きとめたい。人はいろんな理由で絵を描きます。誰かのためであったり、自分のためであったり…。けれど時折、分からなくなるときがあります。なぜ絵を描きたいのか、何を描きたいのか、何を描けば良いのか。そんなときは、一緒に考えましょう。お互いの作品を見ながら刺激しあい、自分自身の作品を見つめなおし励ましあいながら、それぞれの作品をつくり上げていける場所を提供したいと思っています。絵を描くことでつながっていきましょう。

山田 真澄

山田 真澄

1990年東京芸術大学大学院保存修復技術日本画修了。2011年「唐招提寺金堂荘厳展」多摩美術大学美術館。2019年個展「山田真澄日本画展」近鉄百貨店阿倍野店。2006年~2009年国宝唐招提寺金堂彩色復元事業参画。2014年~2019年重要文化財長福寺本堂内彩色調査復元事業参画。2016年~2019年国宝薬師寺東塔初重内彩色復元事業参画。

教員一覧

田中 希和子

日本画(模写)

田中 希和子

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カリキュラム

分野特論科目で知識や考えを深め、演習科目で高度技法を身に付けながら、テーマの方向性を定めていきます。
最終的に研究科目で自己のテーマを形にし、作品と言葉で発表します。

素材・技法を考える 分野特論 特論Ⅰ
「日本画における絵画要素を考える」
日本画を描くにあたっての重要な要素として、写生の考え方や作品コンセプト、また素材についても認識し、さらにさまざまな表現要素について考えることで、自己の制作の現状を検証し、作品の深化に結びつける。
特論Ⅱ
「日本画とは何なのか
―伝わってきたものは何なのか―」
「日本画」と呼ばれるものは何なのか。その答えを古代の絵画に遡って振り返っていく。古い作品などの紹介や寺院の彩色調査・復元作業を通して、今日の私たちとの絵画や作品との関わり合いを探っていく。
制作の方向性を探る 演習 日本画独自の伝統技法を学び、実習を通して、現代に見合った制作技法を思索し、自己の絵画の方向性を模索する。目標を高く定めながらも、常に日本画の基本である写生に立ち戻り、自然の法則に目を凝らしながら絵画に必要な要素を体感、具現化していく。
※模写による古典技法表現の研究などの専門的な知識も選択可能。
自己のテーマをかたちにする 研究 修了制作作品の完成に向けて、今まで積み重ねてきたものをもとに絵画の幅と深さを追究するとともに、自身を解放し、より自由な表現を実践するための研究を進める。作品密度を上げるために、教員や他学生とのディスカッションを繰り返しながら、内容・材料・技術的な面も強化しつつ修了制作を完成させる。
※1年次より模写制作を研究した場合、模写研究による修了制作も可能。
知識を深める 研究指導科目(有料) さまざまな素材や高度な技法を学ぶための科目を対面で開講(1科目につき5講時×2日間。年間3回開講予定。別途受講料が必要)。演習科目の内容を掘り下げた絹本の裏打ち、揉み紙の裏打ち講座や、修了制作に向けてさらに表現を深めるための布や板といった和紙以外の基底材にも描く講座を開講予定。

学び方

「分野特論」科目

オンデマンド動画教材を視聴、初回提出をした後、中間講評を受け、ブラッシュアップしたものを最終提出します。

  1. 知識学習

    01

    動画・テキスト等による
    知識学習

  2. 初回提出(レポート・作品等)

    02

    初回提出
    (レポート・作品等)

  3. 全体講評(中間講評)

    03

    リアルタイム配信(Zoom)
    または録画による全体講評
    (中間講評)

  4. 最終成果に集約

    04

    最終成果に集約

「演習」「研究」科目

リアルタイムでのオンライン授業(週末2日×年間4回)と各自の研究・制作を並行して進めます。授業では、講義、グループワークやグループ単位でのディスカッション、作品指導などを通じて、演習および研究ゼミにおける持続的な創作・制作についての学びを高めていきます。

  1. スクーリング

    01

    スクーリング(Zoom)
    研究・制作の発表やディスカッション、グループワーク

  2. 教員による評価コメント

    02

    課題提出、Web指導など報告書や研究記録を提出、
    教員からのコメント指導

年間のスケジュールモデル

(月) 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

1年次

芸術文化論特論Ⅰ、Ⅱ(各2単位) 初回提出/中間講評/最終提出 初回提出/中間講評/最終提出
制作行為原論Ⅰ(2単位) 初回提出/中間講評/最終提出
制作行為原論Ⅱ(2単位) 初回提出/中間講評/最終提出
日本画特論Ⅰ(2単位) 初回提出/中間講評/最終提出
日本画特論Ⅱ(2単位) 初回提出/中間講評/最終提出
美術・工芸演習(日本画)(8単位) 2日間 2日間 2日間 2日間

2年次

洋画特論I(2単位) 初回提出/中間講評/最終提出
美術・工芸研究(日本画)(8単位) 2日間 2日間 2日間 2日間

開講期は現時点(2023年10月現在)の予定のため、変更となる場合があります。

説明会情報

教員インタビュー

未経験の方も大学で基礎から学び、最短4年で修士取得できます。

大学、短期大学、専門学校等をすでに卒業している方は、京都芸術大学通信教育部(大学)に3年次編入学ができるため、最短2年間で専門分野の基礎を身に付けられます。大学入学から大学院修了まで、最短4年間で学ぶことができます。
また、通信教育部卒業生は大学院入学時に入学金10万円が免除されます。

未経験の方も大学で基礎から学び、最短4年で修士取得できます。

美術・工芸領域 日本画分野へ入学するために基礎から学びたい方は、美術科日本画コースがおすすめです。

関連リンク

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