美術・工芸領域
洋画分野
Fine and Applied Arts Field
感性と理論的思考を鍛え、
洋画家としての
自己を確立する。
本分野では、素材・技法・作家を研究し、そこで得た知見に自身の感性を織り交ぜながら作品にしていきます。これまで各自が育んできた絵画表現をさらに発展させるために、現在の自身の表現を顧みて、教員との対話を重ねながら新たな表現を探ります。作品の自主制作とプレゼンテーションを主軸に研究を進め、修士論文の執筆を通じて理論的思考を鍛え、絵画についての知識や理解を深めます。
本分野の特長
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「素材・技法研究」と
「テーマ研究」を通して
自己の表現力を高め、確立する -
オンラインでの
制作発表・ディスカッションで洋画の
高度な技法や知識を身に付ける -
オプションで対面による
実践指導の講座も受講可能
教員メッセージ
描くことの意味を
一緒に考えましょう。
修了後も描き続ける力を
育みます。
絵画は、作者と見る人をつなぐメディアです。作者の感じたこと、考えたことをキャンバスに塗り込めるのが絵画で、見る人はその絵画からさまざまに想像を広げます。そのメディアとしての仕組みが機能するとき、作品が誕生します。描くことの楽しさだけを知っている人ではなく、ジリジリとした苦しみを知っている人がこの分野へ入学されます。それを私たちはとても頼もしく感じています。自身の絵画とは一体何でしょう。制作すること、オリジナリティーとは一体何でしょう。多くの試作から自身の可能性を探ります。さあ、一緒に新しい世界を創りましょう。
奥田 輝芳
1983年京都市立芸術大学大学院油画修了。
2022年「natural vol.5(ギャラリーヒルゲート・京都)、「natural vol.4」(ギャラリーなかむら・京都)、「natural vol.3」(ギャラリー恵風・京都)、2021年「living with art」(ギャラリーコンフォートQ・大阪)、2020年「natural vol.2」(ギャラリーヒルゲート・京都)、2019年「DECADE」(galerie weissraum・京都)
教員一覧
- 由井 武人
カリキュラム
分野特論科目で歴史と素材から考えを深め、演習科目で各時代の素材・技法を理解し試作を重ねながら、テーマの方向性を定めていきます。
最終的に研究科目で自己のテーマをかたちにし、作品と言葉で発表します。
歴史・素材から自作を考える 分野特論 | 特論Ⅰ 「絵画史」 |
この時代に生き絵画創作の意義を考えるために必要な絵画史の知識を獲得することを目指した講義。各自が何を創作したいか、実現したい絵画とは何かを考えるために知っておくべき絵画史を学ぶ。 |
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特論Ⅱ 「絵画素材」 |
絵画創作に使用されてきた素材に着目し、物質的な側面から各自の絵画を確認する。特論Ⅰ、Ⅱで自身の制作を今日の社会環境に位置づけ、考察することによって自作に対する批評眼を養い、創作テーマへの新たな探究心を育む。 | |
制作の方向性を探る 演習 | 各自の制作の立ち位置を探ることから始める。これまでの経験で培った表現手法やテーマを再確認する。さらに発想や構想を深めるためのドローイングや試作を実践し、テーマの確立や展開を目指す。想像の中にあるイメージを具体化させることや表現素材の研究を繰り返すことで新たな自身の創作を探究する。 | |
自己のテーマをかたちにする 研究 | 修了に向けての創作とその成り立ちについての背景を修士論文としてまとめる。最終成果物は作品、ポートフォリオ、修士論文の3点。これによって将来に向けての新たな視点の発見や目標設定につなげる。 | |
知識を深める オプション科目(有料) | [1年次] さまざまな素材や技法について体験的な講座を対面で開講。絵画の成り立ちを素材から体験し制作の新たなアプローチを探る。演習科目との関連で技術的な手法の新たな取り組みを実践する。 [2年次] 修了制作を具体化するための、新たなエスキースへの指導や修了制作の実作品に対する対面指導を行う。 |
学び方
「分野特論」科目
オンデマンド動画教材(約2週間)またはリアルタイムでオンライン授業を受講後、初回提出があります。教員からの全体講評(中間講評)をリアルタイム配信で視聴し、全体講評をふまえて最終成果に集約します。この流れを3か月間で履修します。
リアルタイム配信のオンライン授業は特段の理由がない限り、指定の日時に出席が必須です。
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01
動画・テキスト等による
知識学習 -
02
出された課題に対しての初回
提出(レポート・作品等) -
03
リアルタイム配信の動画に
よる全体講評(中間講評) -
04
最終成果に集約
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05
教員による評価コメント
「演習」「研究」科目
リアルタイムでのオンライン授業(週末1日×年間6~8回)と各自の研究・制作を並行して進めます。授業では各回の学生発表をもとに、学生同士のディスカッションや教員の講評により、修了研究・制作のテーマや表現方法を探究していきます。
年間のスケジュールモデル
(月) | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | |
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1年次 |
芸術文化論特論Ⅰ、Ⅱ(各2単位) | 動画視聴およびレポート提出 | 動画視聴およびレポート提出 | ||||||||||
制作行為原論Ⅰ、Ⅱ(各2単位) | 初回提出/中間講評/最終提出×2 | ||||||||||||
洋画特論I(2単位) | 初回提出/中間講評/最終提出 | ||||||||||||
洋画特論Ⅱ(2単位) | 初回提出/中間講評/最終提出 | ||||||||||||
美術・工芸演習(洋画)(8単位) | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | |||||
2年次 |
芸術原論Ⅳ(2単位) | 初回提出/中間講評/最終提出 | |||||||||||
美術・工芸研究(洋画)(8単位) | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 1日間 |
開講期は現時点(2022年8月現在)の予定のため、変更となる場合があります。
説明会情報
教員インタビュー
未経験の方も大学で基礎から学び、最短4年で修士取得できます。
大学、短期大学、専門学校等をすでに卒業している方は、京都芸術大学通信教育部(大学)に3年次編入学ができるため、最短2年間で専門分野の基礎を身に付けられます。大学入学から大学院修了まで、最短4年間で学ぶことができます。
また、通信教育部卒業生は大学院入学時に入学金10万円が免除されます。
美術・工芸領域 洋画分野へ入学するために基礎から学びたい方は、本学通信教育部洋画コースがおすすめです。