2021年9月30日
ART meets SCIENCE
9月29日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#7 『「未開の知」に触れる-ユニバーサル・ミュージアムとは何か-』をzoomにて開催いたしました。
ART meets SCIENCE#7 『「未開の知」に触れる-ユニバーサル・ミュージアムとは何か-』
講師:広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授)
日時:2021年9月29日(水)18:30-20:00
参加者:105名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4789/
【参加者感想(一部抜粋)】
*触ってもよい博物館の導入、既成概念の変革のために展示の始めに触ってよい像を設置するという発想が良い意味で驚きました。
*「確認型(目が見えるひと)」と「探索型(目が見えないひと)」はモノの触り方が違うのは面白いです。博物館学芸員資格課程を取りましたが、展示をつくる際は、できるだけ多くの視点やニーズを持つ人たちと話し合うことで、それぞれの立場では当たり前のことが、そうではない世界がある、と気づけると思いました。
*興味深いお話ありがとうございました。プラトンの詩人追放論を思い出しました。未開の知、魂から感じらるようになりたいです。
*「触って美しい」はとても新鮮でした!これから意識してみたいと思います。美学の問題とも関わりそうですね。
*とても興味深い講義ありがとうございました。いろいろな作品を触ってみたくなりました。民博は近いので、明日さっそく観に行きたいと思います。
*赤ちゃんは生まれながらに触覚型ということでしたが、大人でも美術品とかを見て「触りたい!」と思うこともあります。これは見たから「触りたい欲求」と思うのであって、「触って知りたい」とは少し違うのかなと、お話を聴いて思いましたが、どうでしょう。「触りたい」と思うことが、どういう気持ちから起こることなのかも気になりました。
【関連動画】セミナーでご紹介しきれなかった動画です。ぜひご視聴ください。
*自然との濃厚接触動画「バリアアリー森の冒険」 https://youtu.be/8sY9_UU3aH0
*オンライン・ワークショップ「世界の感触を取り戻す」(完全版) https://youtu.be/KW5M8ucd14M
*オンライン・ワークショップ上級編「トーテムポールをさわる」 https://youtu.be/OOazfqbMV_s
*触文化のプロモーション動画「仏像触察映像」 https://youtu.be/rifkU9obBY8
【広瀬先生新刊のご紹介】
広瀬浩二郎先生の新刊えほんが刊行されました。
ぜひお手にとって、触れて、感じてみてください。
*てんじつきさわるえほん『音にさわる-はるなつあきふゆをたのしむ”手”』(偕成社)
えほん詳細 https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784032261608
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
2021年9月28日
出版・メディア情報
月刊ART Collectors’ No.151(生活の友社,2021年10月号)に、齋藤亜矢のインタビュー記事「意味から離れてみる-ヒトはなぜアートを観るのか」が掲載されています。
amazon等のネット書店でもご購入いただけますので、ぜひご一読ください。
アートの見方は習うものじゃなく、自分で体得すべき? それも一つの真理ですが、「達人」が作品をどう見て、どう感じているのか、みんな知りたいものではないでしょうか。今回は、「アートは好きだけど、もっと深い見方ができるようになりたい!」という読者のための特集をお届け。コレクター、キュレーター、美術史家など、様々な「達人」に話を聞き、様々な視点から一歩先の「観る力」を探ります。(公式ホームページより)
2021年9月23日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
10月25日(月)18:30より、学内教職員・学生対象に文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE #8 「美術技量の他分野への応用:美術解剖学から科学へ」を開催します。
ART meets SCIENCE #8 「美術技量の他分野への応用:美術解剖学から科学へ」
美術や音楽をはじめとした芸術分野は、芸術分野に限らずその技量を様々な分野に応用することが可能です。普段何気なく行っている観察力が、描写技量が様々な場面で何かを媒介するための重要な役割を持って活用されることも少なくありません。今回は、自身が取り組んでいるメディカルイラストレーションを一例とし、いかに芸術、とりわけ美術分野の技量が他分野への応用が重要であるのかについてお話ししていきます。
講師:原木 万紀子(埼玉県立大学 健康開発学科 健康行動科学専 准教授)
日時:10月25日(月)18:30〜20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講師略歴】
原木 万紀子
埼玉県立大学 健康開発学科 健康行動科学専 准教授
2012年 東京藝術大学大学院美術研究科 芸術学専攻 美術解剖学研究室 修士課程 修了後、東京大学医学系研究科 社会医学専攻 医療コミュニケーション学教室にてメディカルイラストレーションを用いた研究に取り組み博士課程修了。2016-2019年 立命館大学 共通教育推進機構 特任招聘准教授として勤務し、2020年より現職
美術の技量を用いて、様々な分野のビジュアルコミュニケーションの円滑化に取り組んでいる。著書に『芸術と情報のあいだ インフォグラフィックの素描』(勁草書房)、『伝わる医療の描き方』(羊土社)。
日程 | 2021年10月25日 |
---|---|
時間 | 18:30 - 20:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2021年9月22日
ART meets SCIENCE
9月21日(火)13:00より、文哲研オンラインセミナー「ART meets SCIENCE #6 絵画とリアリティ」をzoomにて開催いたしました。
ART meets SCIENCE #6 絵画とリアリティ
日時:9月21日(火)13:00〜15:00
参加者:96名(京都芸術大学教職員・学生)
講師:
森本玄(画家,美術工芸学科油画コース教授)
齋藤亜矢(芸術認知科学,文明哲学研究所准教授)(企画)
パネリスト:
辻井南青紀(小説家,文芸表現学科教授)※インタビュー映像での参加に変更
岡村寛生(映像作家,情報デザイン学科准教授) and more..
*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4757/
【特別公開】
第2部 デッサンのコツと絵画のリアリティ、第3部 パネルディスカッションのトークパート覚え書きを公開いたしました。
ぜひご一読ください。
【参加者感想(一部抜粋)】
*科学的に整理された「写実的に書く方法」とても興味深く参考になりました。遠近法の話で「画家が先に発見して化学が後から追いついてきた」という話も特に興味深かったです。
*言語をもって育ってきた以上言語から離れることってとても難しいと感じました。リアリティは言葉や視覚によるものだけではなく経験によるものもあると思います。
*これまでの視点を変化させてものをみることも必要だと感じました。
*科学的知見が聞けたこと、先生の制作過程が見られたことなど、とても有意義でした。先生同士の対話も興味深かったです。
*スキーマ的描き方を極めたのがマンガであるという話にはなるほどと思いました。絵を描かない人から「キャラクターを描いてよ」と言われて困ってしまうことがよくあるのですが、これは自分がスキーマによる描き方に慣れていないせいだったのかと気づきました。写実的な絵を目指す者にとっては落ち込むことではないのかも、と気持ちが軽くなりました。
また、森本先生の実際の写生の様子を紹介していただいたのも興味深かったです。夜明け前から取り掛かったり時間の経過も含めて描いたり、実際的なことが色々と参考になりました。
*デッサン、写実的に描くことの難しさと、その上達のための科学的アプローチ方法?の片鱗をつかむことができたように感じる。
*これまで写実画に対して「写真でいいじゃん」と無知蒙昧な思いを抱いていたのですが写実画と写真は全然違うものであると理解できました。デッサン本とかでよく見る「デッサンは観察する力」という言葉の意義も腑に落ちました。齋藤亜矢准教授が「芸術は抽出」とおっしゃってたのが印象的でした。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
2021年9月22日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
9月29日(水)18:30より、学内教職員・学生対象に文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#7 『「未開の知」に触れる-ユニバーサル・ミュージアムとは何か-』を開催します。
ART meets SCIENCE #7 『「未開の知」に触れる-ユニバーサル・ミュージアムとは何か-』
講師:広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授)
日時:9月29日(水)18:30-20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講演概要】
ユニバーサル・ミュージアムとは、「誰もが楽しめる博物館」を意味します。“触”をキーワードとして、各地の博物館で「ユニバーサル」をめざす展示、教育プログラムの実践が積み重ねられてきました。近年は「ユニバーサル」に向けた博物館の取り組み、研究成果を観光・まちづくりなどの分野に応用する試みも増えています。しかし、博物館の現場では「ユニバーサル=障害者対応」と認識されているのが一般的です。
現在、国立民族学博物館において特別展「ユニバーサル・ミュージアム-さわる!“触”の大博覧会」が開催されています。コロナ禍による逆風が吹く中で、なぜあえて「さわる展示」を行わなければならないのでしょうか。非接触社会は多くの分断・隔離を生み出しました。者と物、者と者の相互接触(触れ合い)がなければ、豊かな感触(やさしさ、あたたかさ)を持つ文化は育ちません。特別展のスローガンである「さわるとわかる、わかるとかわる!」をすべての来館者に実感してもらうために、どんな工夫が必要なのか、日々思案中です。特別展の趣旨・内容を紹介しながら、「アクセシブル」「インクルーシブ」とは異なる「ユニバーサル」の真意について、みなさんとともに考えます。
【講師略歴】
広瀬浩二郎(ひろせ・こうじろう)
国立民族学博物館准教授。自称「座頭市流フィールドワーカー」、または「琵琶を持たない琵琶法師」。
1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)の実践的研究に取り組み、“触”をテーマとする各種イベントを全国で企画・実施している。最新刊の『それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける!』(小さ子社)など、著書多数。
日程 | 2021年9月29日 |
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時間 | 18:30 - 20:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |