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芸術研究の世界#11 能で吹かれる能管の伝承研究

2022年2月22日

アクティビティ

日程終了しました

 3月2日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#11 能で吹かれる能管の伝承研究」を開催します。

 

 このセミナーは、一か月に一、二回の頻度で、実施します。

セミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、11名の本学教員です。

科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。

 オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

 

芸術研究の世界#11

「能で吹かれる能管の伝承研究」

講演者:森田都紀(京都芸術大学准教授)

日 時:2022年3月2日(水)18:30-20:00

対 象:京都芸術大学教職員、学生

 

【講演概要】 

 「能」は室町時代に大成し、今日に至るまで約600年ものあいだ伝承されてきた芸能です。これまで私は、能で吹かれる能管(笛)を研究対象に据え、能の音楽面が歴史的にどのように変容を遂げてきたかを研究してきました。残された囃子伝書や譜本などの能管の史資料を読み解くと、今日の能の音楽面が様々に変化してきたことがみえてきます。今回の講演では、能管の史資料にはどのような性質があり、それらを読み解くとどのようなことが描出されるのかについてお話しいたします。それにより能の研究に音楽研究が貢献し得るところを考えられればと思います。

 

【講師略歴】

森田都紀(もりたとき)

東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京藝術大学非常勤講師等の勤務経験を経て、2013年4月より本学通信教育部芸術学科和の伝統文化コースに勤務。主な関心は能の演奏技法の伝承研究、学校教育における日本音楽の教材化研究。著書に『能管の演奏技法と伝承』(思文閣出版、2018年)など。

 

日程2022年3月2日
時間18:30 - 20:00
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所

芸術研究の世界#10「ヒッタイトの鉄とは何か―失われた技術から見えてくるもの―」

2022年2月3日

アクティビティ

 2月2日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#10」をzoomにて開催いたしました。

 

 

芸術研究の世界#10

「ヒッタイトの鉄とは何か―失われた技術から見えてくるもの―」

講演者:増渕麻里耶(歴史遺産学科准教授)

日 時:2022年2月2日(水)18:30-20:00

参加者:38名(京都芸術大学教職員・学生)

*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4943/

 

 

【参加者感想(一部抜粋)】 

*現代の科学が発達して逆に古い事実を再確認して正していくことにが大変興味深かったです。大変参考になりました。ありがとうございました。

*実際に検証したことのみから分析判断し、これまでの固定概念を外して物事を観る、という研究に対する姿勢がとても新鮮でした。アフリカの祭祀と製鉄の関係も驚きです。貴重なお話を伺うことができました。

*教科書で習うような考古学的な「常識」が、実際は、出土品の検証に依らず、文書や言説の検証だけで主張されていたという事実に驚きました。マジョリティが作った「常識」のフィルターを取り払い、科学的見地から物証を求める増渕先生の姿勢は研究者の鑑だと感じました。質疑応答も活発で、聞きごたえがありました。貴重なお話をありがとうございました。

*以前から紀元前400年以前の歴史は文書が限られているなかでどのように立証していくのか少し興味がありました。今回その疑問に触れられて勉強になりました。科学が進むと、歴史の曖昧さも明確になりやすいというのが新しい視点として見つけられたことは私にとって一番の収穫でした。また、疑問を持つことは大切ですが、結論を拡大解釈させる(意図的ではなくても)危険もあることも常に念頭に置く必要があると受け止めることができました。世の中知らないことだらけで面白いです。

*古い時代のことを、現代の技術を駆使して解き明かしていったり、文献にあたりながら解明するということの楽しさが、今回の講義から学べたと思いました。
現代とは、全く異なった価値観や考え方をもっていただろう古代の人々のことを、「鉄」から考えるのは興味深く、また、ロマンがあるなと感じました。

 

 

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

 

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【文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界」】

このセミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、11名の本学教員です。科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)

3月2日 森田都紀 日本の芸能「能」の演奏技法の伝承過程に関する歴史的研究‐能管を中心に‐

※日程は講師の都合等で変更の可能性があります

京都新聞コラム『現代のことば』

2022年1月26日

出版・メディア情報

 2022年1月25日付 京都新聞夕刊『現代のことば』に、齋藤亜矢のコラムが掲載されました。隔月連載の第16回目、タイトルは「かなしみの由来」です。

 

*ネットでもお読みいただけるようになりました(有料会員のみ)

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/718483

芸術研究の世界#10「ヒッタイトの鉄とは何か―失われた技術から見えてくるもの―」

2022年1月25日

アクティビティ

日程終了しました

 2月2日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#10 ヒッタイトの鉄とは何か―失われた技術から見えてくるもの―」を開催します。

 

 このセミナーは、一か月に一、二回の頻度で、実施します。

セミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、11名の本学教員です。

科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。

 オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

 

芸術研究の世界#10

「ヒッタイトの鉄とは何か―失われた技術から見えてくるもの―」

講演者:増渕麻里耶(歴史遺産学科准教授)

日 時:2022年2月2日(水)18:30-20:00

対 象:京都芸術大学教職員、学生

 

【講演概要】 

みなさんはトムセンによる三時代区分法をご存知でしょうか。

道具の材質に注目し、人類の歴史を石器・青銅器・鉄器時代に分けるこのシンプルな手法は、社会を読み解くヒントを与えてくれます。

私は大学4年の夏、はじめて古代遺跡の発掘調査に参加して以来、「ヒッタイトにとっての鉄とはいったい何なのか?」という研究を続けています。

世界史の授業で「鉄をはじめて利用した」と教わるヒッタイト文明ですが、出土遺物、粘土板文書、そして遺物の自然科学的分析から見えてくることは実はかなり複雑です。

本講演では、教科書には載っていない「ヒッタイトの鉄」の実際、考古学や歴史学にどのように自然科学的研究が貢献しうるのかについてお話していきたいと思います。

 

【講師略歴】

増渕麻里耶(ますぶち・まりや)

2016 年 University College London(英国)Institute of Archeology 博士課程を修了。

”Diachronic Changes in Iron and Steel Production and Cultural Transitions in Central Anatolia, 1650-550 BC, in Light of a New Archaeometallurgical Investigation of Iron and Steel at Kaman-KalehoyukでPhD取得。

筑波大学大学院人間総合科学研究科世界遺産専攻(研究員)、(独)国立文化財機構東京文化財研究所文化遺産国際協力センター(アソシエイトフェロー)等の勤務経験を経て、2019 年 4 月より本学芸術学部歴史遺産学科に勤務。

トルコやイスラエルを中心とした西アジアの冶金考古学研究の他、文化財科学の専門家として日本、東南アジア、西アジア等のさまざまな文化遺産や文化財保護の基礎となる材質分析を行っている。

 

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【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)

3月2日 森田都紀 日本の芸能「能」の演奏技法の伝承過程に関する歴史的研究‐能管を中心に‐

※日程は講師の都合等で変更の可能性があります

 

日程2022年2月2日
時間18:30 - 20:00
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所

「アートで感じる?チンパンジーの気持ち」の成果発表会

2022年1月20日

アクティビティ

日程終了しました

 2月5日、京都市動物園にて開催の「アートで感じる?チンパンジーの気持ち」成果発表会で、齋藤亜矢が講評をします。この発表会では、KYOTO STEAM-世界文化交流祭 の一環としておこなってきたプロジェクトの最終成果を発表し、今後の展開などについて話し合います。ご興味のあるかたは、ぜひご参加ください。

 
 
参加方法等詳細は、京都市動物園のホームページをご覧ください。(参加申込締切:1月31日(月))
日程2022年2月5日
時間14:00 - 16:00
場所京都市動物園 レクチャールーム
費用無料(ただし、入園料は必要)
対象中学生以上
申込方法京都市動物園ホームページをご覧ください

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