2022年11月2日
アクティビティ
2022年11月2(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#15」をzoomにて開催いたしました。
芸術研究の世界#15
「『不気味の谷』を超える復顔法の研究」
講演者:戸坂明日香(文明哲学研究所/准教授)
日 時:2022年11月2日(水)18:30-20:00
参加者:37名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/5131/
【お知らせ】
【参加者感想(一部抜粋)】
*芸術・医学・考古学・歴史など複数の領域にまたがるお話であり、非常に興味深い研究の話を聞けて良かった。
*復顔がなぜ「不気味の谷」なのか少し分かった気がします。平均的で左右対称な顔は個性がなく不気味なのですね。観察すること、調査するとさらに事実や仮説が広がり、研究に終わりがないこと、科学と芸術の対峙なども私にとっては新鮮でした。
*”観察”という行為を通して、対象物と真剣に向き合うことが新たな発見と創造につながる…というお話は、どの芸術研究(美術論・描画など)においても大切なことなのだと痛感いたしました。
*「復顔」の整合性など、今後の結果がとても気になるとともに、今後絵に向き合ううえで、人体構造へのアプローチをさらに深めたいと思います。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
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【文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界」】
このセミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、8名の本学教員です。科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。
【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)
12月7日 前川志織 戦間期日本の嗜好品広告における間メディア性
1月11日 宇佐美智之 中央アジア・オアシス地帯における都市の成立と展開:ザラフシャン川流域を中心として
2月1日 大西宏志 オーラル・ヒストリー 芸術運動としての広島国際アニメーションフェスティバル研究
3月1日 牛田あや美 日本統治下の漫画家・北宏二/金龍煥の懸隔
※日程は講師の都合等で変更の可能性があります
2022年11月2日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
12月16日(金)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#11「公共空間の音環境デザインを考える」を開催します。
講師は環境音楽家・音響心理学者の小松正史先生です。
みなさまのご参加をお待ちしております。
*Official Websiteでは、小松先生の音楽アルバムの視聴もできます。とても素敵な曲ばかりですので、ぜひ聴いてみてください。
小松正史Official Website http://www.nekomatsu.net/
ART meets SCIENCE #11
「公共空間の音環境デザインを考える」
講演者:小松正史(京都精華大学メディア表現学部(音楽表現専攻)教授)
日時:2022年12月16日(金)18:30-20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講演概要】
ふだん私たちは多くの音に囲まれています。その大半は意識されない音ばかりです。隅に追いやられることの多い音の世界に意識を向けると、生活の質は好転します。これまで手がけてきた音環境デザインを紹介しながら、人と空間が生きる音のあり方を考えていきます。音のワークショップも実施し、人と音との不思議な関係を実感いただければ幸いです。
【講師略歴】
小松正史(こまつ まさふみ)
環境音楽家(JASRAC会員)・音響心理学者・博士(工学)・京都精華大学メディア表現学部(音楽表現専攻)教授。1971年、京都府宮津市生まれ。大阪大学大学院博士課程(工学研究科・環境工学専攻)修了。音楽だけではない「音」に注目し、それを教育・学問・デザインに活かす。学問の専門分野は、聴覚生態学と音響心理学。BGMや環境音楽を制作し、ピアノ演奏も行う。京都タワー・京都国際マンガミュージアム・京都丹後鉄道・耳原総合病院などの公共空間の音環境デザインを行う。聴覚や身体感覚を研ぎ澄ませる、独自の音育(おといく)ワークショップも実践。
—–ART meets SCIENCEとは
「心を深く成長させるには、芸術の科学を学ぶこと、科学の芸術を学ぶこと、感覚を磨いて物の見方を身につけること。どんなものにもつながりがあるはずです」
ART meets SCIENCE (AMS)は、レオナルド・ダ・ヴィンチのこの言葉にならい、アートやデザイン、表現を志す学生の刺激になりそうな「おもしろい」人をさまざまな分野からお呼びして、お話をうかがう企画です。
日程 | 2022年12月16日 |
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時間 | 18:30 - 20:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2022年11月2日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
11月15日(火)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#10「木を見て森も見る」を開催します。
講師は生態学者の湯本貴和先生です。みなさまのご参加をお待ちしております。
ART meets SCIENCE #10
「木を見て森も見る」
講師:湯本貴和(京都大学名誉教授/京都芸術大学文明哲学研究所客員教授)
日時:2022年11月15日(火)18:30-20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講演概要】
「木を見て森を見ず」ということわざがある。小さいことに心を奪われて、全体を見失う例とされる。しかし森は、木、草、鳥、虫、キノコなど、さまざまな生き物で構成されている。森の骨格をつくる樹木も1種ではなく、複数の樹種がそれぞれ異なる立地に生えている。森を理解するには、地質・地形からさまざまな樹木、草本、菌類、鳥、昆虫をそれぞれ大雑把な「類」ではなく「個」として識別することでしか到達できない境地がある。この授業では、生物を「個」として見ることを通じて、森を一緒に学びたい。
【講師略歴】
湯本貴和(ゆもと・たかかず)
1959年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。専門分野は生態学。神戸大学理学部講師、京都大学生態学研究センター助教授、総合地球環境学研究所教授を経て、2012年に京都大学霊長類研究所に異動し、2021年度で退職。熱帯アフリカ、東南アジア、南米で、動物と植物の相互関係の研究をおこなった。アリからゾウまで研究の対象はさまざま。霊長類研究所では、とくに人間を含む霊長類のすみかと食べ物の研究に従事した。
—–ART meets SCIENCEとは
「心を深く成長させるには、芸術の科学を学ぶこと、科学の芸術を学ぶこと、感覚を磨いて物の見方を身につけること。どんなものにもつながりがあるはずです」
ART meets SCIENCE (AMS)は、レオナルド・ダ・ヴィンチのこの言葉にならい、アートやデザイン、表現を志す学生の刺激になりそうな「おもしろい」人をさまざまな分野からお呼びして、お話をうかがう企画です。
日程 | 2022年11月15日 |
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時間 | 18:30 - 20:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2022年10月28日
アクティビティ
日程終了しました
11月2日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#15」を開催いたします。
このセミナーは、一か月に一度実施します。セミナーの講師は、昨年度から引き続き、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である8名の本学教員です。科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。
オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。
芸術研究の世界#15
「『不気味の谷』を超える復顔法の研究」
講演者:戸坂明日香(文明哲学研究所/准教授)
日 時:2022年11月2日(水)18:30-20:00
対 象:京都芸術大学教職員、学生
【講演概要】
人間の頭蓋骨を元に生前の顔を復元することを「復顔」と言います。これまで復顔師として古代人から現代人の復顔制作に携わってきました。本研究では復顔の精度を確認するための比較検討やコンピューターを用いた三次元復顔法の研究に着手しています。また、他大学の科研費研究に分担研究者として加わり、復顔像の製作だけでなく、復顔を用いた人類学の教材開発等にも携わっています。本講演では私が現在関わっている科研費研究の進捗状況を皆様にお伝えします。
【講師略歴】
戸坂明日香(とさか・あすか)
2012年東京藝術大学大学院博士後期課程を修了。「日本人女性の三次元復顔法-寛永寺谷中徳川霊園墓所出土大奥女性の復顔-」で博士号(美術)を取得。日本科学未来館(科学コミュニケーター)、株式会社A-Lab(アンドロイドデザイナー)の勤務経験を経て、2020年7月より本学の文明哲学研究所に勤務。これまでに古代人から現代人を対象とした復顔像や復元画を制作し博物館や科学館などで展示している。
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【芸術研究の世界】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)
12月7日 前川志織 戦間期日本の嗜好品広告における間メディア性
1月11日 宇佐美智之 中央アジア・オアシス地帯における都市の成立と展開:ザラフシャン川流域を中心として
2月1日 大西宏志 オーラル・ヒストリー 芸術運動としての広島国際アニメーションフェスティバル研究
3月1日 牛田あや美 日本統治下の漫画家・北宏二/金龍煥の懸隔
※日程は講師の都合等で変更の可能性があります
日程 | 2022年11月2日 |
---|---|
時間 | 18:30 - 20:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2022年10月25日
出版・メディア情報
2022年10月25日付 京都新聞夕刊『現代のことば』に、齋藤亜矢のコラムが掲載されました。隔月連載の第19回目、タイトルは「秘密の暗号」です。ぜひご一読ください。
*『現代のことば』はネットでもお読みいただけるようになりました(有料会員のみ)