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ART meets SCIENCE #10 「木を見て森も見る」

2022年11月2日

ART meets SCIENCE

日程終了しました

 11月15日(火)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#10「木を見て森も見る」を開催します。

講師は生態学者の湯本貴和先生です。みなさまのご参加をお待ちしております。

 

 

ART meets SCIENCE #10 

「木を見て森も見る」

講師:湯本貴和(京都大学名誉教授/京都芸術大学文明哲学研究所客員教授) 

日時:2022年11月15日(火)18:30-20:00

対象:京都芸術大学教職員、学生

 

 

【講演概要】

「木を見て森を見ず」ということわざがある。小さいことに心を奪われて、全体を見失う例とされる。しかし森は、木、草、鳥、虫、キノコなど、さまざまな生き物で構成されている。森の骨格をつくる樹木も1種ではなく、複数の樹種がそれぞれ異なる立地に生えている。森を理解するには、地質・地形からさまざまな樹木、草本、菌類、鳥、昆虫をそれぞれ大雑把な「類」ではなく「個」として識別することでしか到達できない境地がある。この授業では、生物を「個」として見ることを通じて、森を一緒に学びたい。

 

【講師略歴】

湯本貴和(ゆもと・たかかず)

1959年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。専門分野は生態学。神戸大学理学部講師、京都大学生態学研究センター助教授、総合地球環境学研究所教授を経て、2012年に京都大学霊長類研究所に異動し、2021年度で退職。熱帯アフリカ、東南アジア、南米で、動物と植物の相互関係の研究をおこなった。アリからゾウまで研究の対象はさまざま。霊長類研究所では、とくに人間を含む霊長類のすみかと食べ物の研究に従事した。

 

 

—–ART meets SCIENCEとは

「心を深く成長させるには、芸術の科学を学ぶこと、科学の芸術を学ぶこと、感覚を磨いて物の見方を身につけること。どんなものにもつながりがあるはずです」

 ART meets SCIENCE (AMS)は、レオナルド・ダ・ヴィンチのこの言葉にならい、アートやデザイン、表現を志す学生の刺激になりそうな「おもしろい」人をさまざまな分野からお呼びして、お話をうかがう企画です。

 

日程2022年11月15日
時間18:30 - 20:00
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所

芸術研究の世界#15「『不気味の谷』を超える復顔法の研究」

2022年10月28日

アクティビティ

日程終了しました

 11月2日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#15」を開催いたします。

 

 このセミナーは、一か月に一度実施します。セミナーの講師は、昨年度から引き続き、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である8名の本学教員です。科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。

 オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

 

芸術研究の世界#15

「『不気味の谷』を超える復顔法の研究」

講演者:戸坂明日香(文明哲学研究所/准教授)

日 時:2022年11月2日(水)18:30-20:00

対 象:京都芸術大学教職員、学生

 

【講演概要】

人間の頭蓋骨を元に生前の顔を復元することを「復顔」と言います。これまで復顔師として古代人から現代人の復顔制作に携わってきました。本研究では復顔の精度を確認するための比較検討やコンピューターを用いた三次元復顔法の研究に着手しています。また、他大学の科研費研究に分担研究者として加わり、復顔像の製作だけでなく、復顔を用いた人類学の教材開発等にも携わっています。本講演では私が現在関わっている科研費研究の進捗状況を皆様にお伝えします。

 

【講師略歴】

戸坂明日香(とさか・あすか)

2012年東京藝術大学大学院博士後期課程を修了。「日本人女性の三次元復顔法-寛永寺谷中徳川霊園墓所出土大奥女性の復顔-」で博士号(美術)を取得。日本科学未来館(科学コミュニケーター)、株式会社A-Lab(アンドロイドデザイナー)の勤務経験を経て、2020年7月より本学の文明哲学研究所に勤務。これまでに古代人から現代人を対象とした復顔像や復元画を制作し博物館や科学館などで展示している。

 

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【芸術研究の世界】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)

12月7日 前川志織 戦間期日本の嗜好品広告における間メディア性

1月11日 宇佐美智之 中央アジア・オアシス地帯における都市の成立と展開:ザラフシャン川流域を中心として

2月1日 大西宏志 オーラル・ヒストリー 芸術運動としての広島国際アニメーションフェスティバル研究

3月1日 牛田あや美 日本統治下の漫画家・北宏二/金龍煥の懸隔

※日程は講師の都合等で変更の可能性があります

日程2022年11月2日
時間18:30 - 20:00
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所

京都新聞コラム『現代のことば』

2022年10月25日

出版・メディア情報

 2022年10月25日付 京都新聞夕刊『現代のことば』に、齋藤亜矢のコラムが掲載されました。隔月連載の第19回目、タイトルは「秘密の暗号」です。ぜひご一読ください。

 

*『現代のことば』はネットでもお読みいただけるようになりました(有料会員のみ)

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/906421

展覧会レビュー:月刊ART Collectors’

2022年10月25日

出版・メディア情報

 月刊ART Collectors’ No.164(生活の友社,2022年11月号)に、齋藤亜矢によるレビュー記事が掲載されています。

 

月刊ART Collectors’ No.164

展覧会Review 

展覧会 岡本太郎(会場:大阪中ノ島美術館)

 

月刊ART Collectors’は、amazon等のネット書店でもご購入いただけます。ぜひご一読ください。

芸術研究の世界#14「精神科患者の自己表現としての絵画」

2022年10月5日

アクティビティ

 2022年10月4(火)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#14」をzoomにて開催いたしました。

 

 

芸術研究の世界#14

「精神科患者の自己表現としての絵画」

講演者:藤澤三佳(京都芸術大学・芸術教養センター教授)

日 時:2022年10月4日(火)18:30-20:00

参加者:61名(京都芸術大学教職員・学生)

*講演概要ほか詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/5108/

 

 

【参加者感想(一部抜粋)】 

*「芸術とは何か?」「絵を描くとは何か?」と言う根本命題を突き詰められたように思います。

 

*とても胸がいっぱいになり涙が出ました。絵などの芸術は生きるために必要だと私も思います。ありがとうございました。

 

*貴重な資料をありがとうございました。作家さんの創作を見ていると差別や虐待の辛さの解放が絵の中に込められていると感じました。必ずしもそれだけではないかもしれませんが、私はそういった辛さを絵画に求めることなく絵画が生まれるような環境が作られることを切に願っています。

 

*全く知らない世界でした。芸術や表現とは何なのかを考え直す機会となりました。ありがとうございました。

 

*精神患者たちへの、絵画での治療という、そんな内容、その患者さんたちの結集されての絵に、驚きました。アート作品に芸術性を感じました! 

 

*自分が忘れかけていた絵画と自分の立場という関係について改めて真剣に自覚して向き合わなければならないと痛感しました。

 

 

【質問と回答】 (アンケートで寄せられた質問に 回答していただきました)

今回のご感想をお寄せいただきありがとうございました。刺激や励みにもなりましたし、当日も熱心にご質問をいただいたり、オンラインでも皆さんのお顔も拝見できてうれしかったです。当日に答えさせていただいたご質問の他に、二つのご質問をいただきました。

 

*芸術療法を京都芸術大学において学ぶことは可能なのでしょうか

 

→通学部では「芸術と心理」という授業で扱っています。通信教育や東京学舎でも私が担当していましたが、その講義企画が通信教育の方でなくなったので、現在は授業としてはないと思います。

 

*先生は、病を持たれた方との関わりを通じての活動の理想像や生涯を通しての最終目標(夢)はどのようなものなのでしょうか?ぜひお聞かせいただければうれしいです。

 

→施設の中での創作活動に関するご体験の貴重な内容、喜びや大変さも含めてお伝えいただき本当にありがとうございました。「その頃の悔しさが創作のやる気になることがあります」と書かれていましたが、そのようなことは創作に関しては(もっといえば創作でなくても)確かにあるであろうし、平川病院でも「つらいことも逆のバネとして」ということがよく聞かれますので、深く考えさせられました。私は創作の分野だけでなく、いろいろな分野のつらい思いをされている方々の活動に参加してきました。分野はさまざまでも、人が集いつらさも含めて表現し、語り合ったり共感したりすることの重要性はとても共通したものがあり驚くべきことだと思います。今回の<造形教室>にも同様の点からとても共感してきました。表現者を含めたそのような活動を紹介していき、そのような活動に共感したり参加してくれる人が少しでも増えることを願って書物や文章を書いたり展覧会やイベント、発進活動をささやかながらしていけたらと思っています。表現活動の理想像は何ですかという質問ですが、私にとってはまさに<造形教室>は理想に感じられます。描くことの背景にとても安彦先生やスタッフの細かい配慮がなされていて、ここまでのことは誰でもできることだとは思いませんが、そこから学びいろいろな場所で近いことがなされていったらいいと思っています。

 

 

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

 

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【文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界」】

このセミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、8名の本学教員です。科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)

11月2日 戸坂明日香 「不気味の谷」を超える復顔法の研究

12月7日 前川志織 戦間期日本の嗜好品広告における間メディア性

1月11日 宇佐美智之 中央アジア・オアシス地帯における都市の成立と展開:ザラフシャン川流域を中心として

2月1日 大西宏志 オーラル・ヒストリー 芸術運動としての広島国際アニメーションフェスティバル研究

3月1日 牛田あや美 日本統治下の漫画家・北宏二/金龍煥の懸隔

※日程は講師の都合等で変更の可能性があります

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