2010.11.04

浅田彰大学院長 『アサダ・アキラ・アカデミア』開催

浅田彰大学院長と比較藝術学研究センターによる連続公開講座『アサダ・アキラ・アカデミア』を開催します。
今回のゲストはミュージシャン:池田亮司氏とカーステン・ニコライ(Carsten Nicolai)の両名。旧来の音楽や美術の枠を超え、音響と映像をもっとも基本的な要素から組み立てなおす。テクノミニマリズムとも呼ぶべきそのような動向を代表する二人のアーティストを迎え、音響と映像の新たなエンサイクロペディアともいうべき共同プロジェクト「cyclo.」を主な話題として、音響と映像を一貫した論理に基づいて扱う表現の可能性を考えます。

音響と映像のエレメント 池田亮司+カーステン・ニコライ レクチャー・パフォーマンス(モデレーター: 浅田 彰)
日時:11月16日(火)17:30
会場:望天館 B-11(情報デザイン学科プロジェクトホール)
入場無料 定員120名(当日先着順)
【ゲストプロフィール】
池田亮司
1966年、岐阜県生まれ。音響エンジニアとしてダムタイプのパフォーマンスに参加、他方、「1000 fragments」(1995年)、「+/?」(1997年)、「0°C」(1998年)、「matrix」(2001年)などのCDにより、いわゆる音響派、とくに音響を正弦波のような基本的な要素から再構成するテクノミニマル・ミュージックの旗手として世界的に注目される。
やがてその活動はヴィジュアル・アートまで含むようになり、2004年に京都造形芸術大学Studio 21でも上演された「formula」(同年にDVD化)のような劇場パフォーマンスから、さらには2010年の「あいちトリエンナーレ」で話題をさらった「spectra」のような大規模な野外パフォーマンスにまで至る。
2009年には東京都現代美術館で展覧会を開催した。ニューヨークをへて現在パリ在住。
カーステン(カールステン)・ニコライ Carsten Nicolai
1965年、旧東独カール・マルクス・シュタット(ケムニッツ)生まれ。
造園やランドスケープ・デザインを学ぶ。
1994年にnoton(ton[音]とnichtton[非音]のアーカイヴ)を、1999年にはraster-notonレーベルを創設、数々のCDを発表し、テクノミニマル・ミュージックの旗手として注目される。ミュージシャン(notoあるいはalva-noto名義も含め)として活動すると同時に、アーティストとしても旺盛な活動を展開、日本でも2002年にWatariumで展覧会を開催したのをはじめ、山口情報芸術センターでは2005-6年に「syn chron」を展示、2010-11年にもマイコ・ペリハンとの共同制作による「polarm」が展示される。ベルリン在住。