2011.05.02

5/10浅田彰大学院長 『アサダ・アキラ・アカデミア』開催!

本学大学院院長:浅田彰教授と比較藝術学研究センターによる先鋭的な公開講座『アサダ・アキラ・アカデミア』を開催します。
今回は、小原真史氏をお迎えしての講座です。

アサダ・アキラ・アカデミア ―この人を見よ この映像を見よ―
小原真史『カメラになった男 写真家 中平卓馬』

上映とトーク
日時:5/10(火) 18:00-(20:00)
場所:望天館B‐11(プロジェクトホール)
※入場無料 定員120名(当日先着順)
1960年代から写真界の最先端を走るとともに、ゴダール評なども含む鋭い評論活動を展開してきた中平卓馬(1938年-)は、1977年9月11日に酔いつぶれて昏睡状態に陥り、意識は回復したものの言語と記憶に深刻な障害を抱えることとなる。それでも彼は写真を撮り続けた――というより、写真を撮ることで辛うじて生きてきたのだ。安易な意味づけや感情移入を削ぎ落とされたその写真は、不穏なまでの輝きで見る者を不意打ちするだろう。「キリカエ」展(大阪、Six)で近作が展示されるのを機に、小原真史が写真家にぴったり寄り添って撮った奇跡的ドキュメンタリー(2003年)を上映し、ますますアクチュアリティを増す中平卓馬という事件について語る。写真だけではない、およそアートに関心のあるすべての人間が体験すべき、これは決定的な事件である。
<ゲストプロフィール>
小原真史(こはら・まさし)
1978年生。IZU PHOTO MUSEUM研究員(現在「富士幻景 富士から見た近代日本」展を準備中)。著書に共著『時の宙づり 生・写真・死 』(IZU PHOTO MUSEUM、2010年)。