2011.06.29

研究会シリーズ <<創造の場へ>> 第1回 映像と舞台芸術をめぐる問い(1)〈しるし〉と〈うつし〉

舞台芸術研究センター研究会シリーズ《創造の場へ》では、舞台芸術の未来を考察するさまざまなトピックを取り上げ、内外のアーティストや批評家、研究者、プロデューサーを講師に招いて、舞台創作の現場と理論とを有機的に結びつけるレクチャーとディスカッションを開催していきます。ここでの議論の内容は、本年度よりリニューアルする機関誌『舞台芸術』の内容とも密接にリンクしていく予定です。

第1回、第2回は、舞台芸術と映像の原理的な関係性を中心に考察していきます。20世紀以降今日までの世界の文化状況は、映像文化の爆発的な普及と技術革新の歴史と深く結びついており、「舞台芸術とは何か」という問いをめぐる思考と実践も、そのことと無関係ではありえなかったはずです。にもかかわらず、両者の根源的な「衝突」と、それが生み出したものが何であったのかという問題は、特に日本においては、いまだに十分な検討の場を持っていないように思われます。八角聡仁さんをゲストに迎え、2回に渡って開催されるこの研究会では、こうした問題にどのようなアプローチが可能なのかを、できるだけ幅広い事例を具体的に参照しながら考えていきたいと思います。このトピックに関心のある方のご来場を心からお待ちしています。

森山直人(舞台芸術研究センター主任研究員)

第1回 映像と舞台芸術をめぐる問い(1)

〈しるし〉と〈うつし〉

2011年7月1日(金) 18:00〜19:30

映像ホール

無料(申込み不要 ※1回の受講も可能)

映像によって舞台空間はどのように記録され、複製され、再現されるのか。舞台作品の記録、あるいはその映画化の具体例を参照しながら、複製技術時代における舞台芸術について考える。

お問合せ:京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
Tel: 075-791-9207