2021.12.24

【文哲研】ART meets SCIENCE #9 開催のお知らせ

2月25日(金)13:00より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#9『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』を開催します。
AMSリアリティシリーズ第2弾、講師はカリフォルニア工科大学の下條信輔先生です。
みなさまのご参加をお待ちしております。

ART meets SCIENCE #9

「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか

講師:下條信輔 (カリフォルニア工科大学 生物・生物工学部 教授)
日時:2月25日(金)13:00-15:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
費用:無料
申込み:https://forms.gle/QjUVTHpNuvcorBc8A

*お申込み受付け後、自動返信メールにてzoom ID、パスコードをお知らせいたします
*この講演は、テキスト化、youtube等での映像公開をする場合がございます
*講演の撮影・録音・録画・ダウンロード、リンクの拡散等はなさらないようお願いいたします

【講演概要】
もし「見る」働きがカメラのように見えるものを記録に残すだけなら、あれほど複雑な視覚神経系は不要だろうし、
脳内に30箇所を超す視覚反応領域も不要だろうし、また視覚系の軸索の70%がトップダウン(30%だけが網膜からのボトムアップ)であることも理解できないだろう。
つまり「見る」働きとは「見えないものを見る」働きにほかならない。
このレクチャーでは、さかさめがねへの順応、イリュージョン、3次元知覚と遮蔽、神経伝達の遅れと補正など、多彩な具体例から、この「見えないものを見る」働きを浮き彫りにする。
またそれを踏まえて、知覚の潜在過程と顕在過程、想像力や創造性、そして言うまでもなく「リアリティ」との関係を考える。

【講師略歴】
下條信輔(しもじょう・しんすけ)
認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。
認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。
東大教養学部助教授などを経て98年から現職。
著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)『視覚の冒険』(産業図書)など。

*AMS「リアリティ」シリーズ第2弾。
第1弾絵画のリアリティ」にご登壇されたデッサン学研究会の先生方もコメンテーターとして登場予定です。

ART meets SCIENCE #6「絵画とリアリティ」
講演概要:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4757/
動画視聴申込:https://forms.gle/UJukS7WnrZYrZP5k7

動画① レクチャー「写実的に描くのはなぜむずかしいのか」
動画② トーク「デッサンのコツと絵画のリアリティ」/パネルディスカッション「表現とリアリティ」


AMS:シリーズ「リアリティ」
文哲研AMS(ART meets SCIENCE)では、今回のセミナーを皮切りに「リアリティ」をテーマとした連続講座を企画中です。
さまざまな表現においてリアリティは重要な要素の一つですが、抽象的な作品にリアリティを感じることもあり、現実をそっくりそのまま写しとることだけがリアリティを生み出すわけではなさそうです。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)が身近になり、テクノロジーによる「リアリティ」が生み出される時代だからこそ、さまざまな視点から表現のリアリティについて考えてみたいと思います。