2023.06.13

【イングマール・ベルイマン作『ヴィクトリア』春秋座公演記念 】『鏡の中の女』 限定上演決定!@出町座

7/8(土)・7/9(日)に京都芸術劇場・春秋座にて上演されるイングマール・ベルイマン作の舞台作品『ヴィクトリア』公演を記念して、ベルイマン監督作品「鏡の中の女」が京都・出町座にて6/23(金)~6/29(木)の1週間限定上映が決定しました。イングマール・ベルイマンの「舞台作品」「映画作品」を同時に多面的に京都で楽しめる貴重な機会となります。

 
6/26(月)上映会でアフタートークの開催も決定!ゲスト:藤田俊太郎(演出家/『ヴィクトリア』演出)
 


7/8(土)・7/9(日)に京都芸術劇場 春秋座にてイングマール・ベルイマン作の舞台作品『ヴィクトリア』が大竹しのぶの1人芝居で上演されます。当初、長編映画のために書かれた本作は、女性のクローズアップのワンショットのみでの映像化をベルイマン自身が求めていたため、その実験的なアプローチゆえに、どの映画会社も映画化を却下。その後、長い時間、ベルイマンの手元で温められ、1990年に彼自身の演出で、映像ではなく、あえてスウェーデン放送でラジオドラマとして、初めて世の中に発表した異色の独白劇です。
6/26(月)は『ヴィクトリア』演出の藤田俊太郎さんが上映後に登壇します。演劇人としての顔も持つベルイマンについて、その作品世界の魅力を語っていただきます。

★作品情報
『鏡の中の女』 原題:Ansikte mot ansikte 英題:FACE TO FACE
1976年/スウェーデン/137分(劇場公開版からさらに17分長いロングバージョン)

製作・監督・脚本:イングマール・ベルイマン
撮影:スヴェン・ニクヴェスト
出演:リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、アイノ・トーベ・ヘンリクソン、グンナール・ビョルンストランド ほか

第34回ゴールデン・グローブ賞 外国映画賞
第49回米アカデミー賞 監督賞・主演女優賞ノミネート

鏡に映った見知らぬ女 それは生と死の狭間に漂う自分の姿__
名匠が照射する女の哀しみの深部

作品概要:スウェーデンの名匠イングマール・ベルイマン監督、ベルイマンと公私共にパートナーであったリヴ・ウルマン主演の、緊張感にあふれた力作。女性精神科医のイェニーは、自身の患者マリヤが病んだまま快復する見込みがないことから、無力感にさいなまされていた。彼女は精神のバランスを壊し始め、老女の幻覚や笑いの発作に襲われてゆく。ついには自殺をはかるが一命をとりとめ、夢の中で、幼い頃に事故死した両親や自分を育てた祖父母と向かい合い、はじめて愛憎の感情を吐露するのだった。原題(「顔を向き合って」)は、『鏡の中にある如く』と同様に新約聖書のコリント書からとられている。スウェーデン国内で放送されたTVドラマシリーズ(全4回)を2時間の映画として再編集し、世界的に劇場公開された。その年の米アカデミー賞では監督賞、主演女優賞にノミネートされるなど、ベルイマンとリヴ・ウルマンの本作での仕事は世界的に絶大なる評価を得た。

上映期間:2023年 6/23(金)〜6/29(木)出町座にて1週間限定上映
★連日16:20-上映開始(18:40上映終了)
★各上映回、電話予約あり(1週間前より受付)。
詳しくは出町座にお問い合わせください。TEL: 075-203-9862
出町座HP:https://demachiza.com/

鑑賞料金:1500円均一/学生・出町座会員・手帳割:1000円
★招待券使用不可/サービスデイ割引適用

6/26(月)上映回にアフタートーク開催決定!
7/8(土)・7/9(日)に京都芸術劇場 春秋座(京都芸術大学内)にてイングマール・ベルイマン作の舞台作品『ヴィクトリア』が大竹しのぶさんの1人芝居で上演されます。本作は、当初、ベルイマンが映画用の脚本として書き下ろしながら、後に、ラジオドラマとして発表した異色の一人芝居です。6/26(月)は『ヴィクトリア』演出の藤田俊太郎さんが上映後に登壇します。演劇人としての顔も持つベルイマンについて、その作品世界の魅力を語っていただきます。

藤田俊太郎プロフィール
1980年、秋田県生まれ。演出家。
東京藝術大学美術学部先端芸術表現科に在学中の2004年、ニナガワ・スタジオに入る。2005年から2015年まで蜷川幸雄作品に演出助手として携わる。
2011年、『喜劇一幕・虹艶聖夜』で作・演出を手掛け、2012年、彩の国さいたま芸術劇場さいたまネクスト・シアター『ザ・ファクトリー2(話してくれ、雨のように……)』の演出も担当。以降、多くの演出作が高い評価を受けている。
2019年1月、ロンドン・チャリングクロス劇場にてミュージカル『VIOLET』を上演。英国での演出家デビューを果たし、同作は、2020年に日本人キャストにて日本でも上演された。
【近年の主な演出作品】
2017年より毎年『ラヴ・レターズ』演出
2020年『絢爛豪華祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」』、『VIOLET』、『NINE』演出
2020年演出作にて、第 28 回読売演劇大賞 最優秀演出家賞受賞(2021)第42回松尾芸能賞優秀賞(2021)受賞
2021年『東京ゴッドファーザーズ』演出
2022年『ミネオラ・ツインズ~六場、四つの夢(最低)六つのウィッグからなるコメディ~』
『ミュージカル手紙2022』、『ジャージー・ボーイズ』
2023年『ラビット・ホール』