社会人の学び直しや高校生の新たな進学先として注目

通信制大学とは?

オンライン学習を活用し、
通学なしでも通える大学

インターネットの普及、社会人の学び直し(リカレント)などで、近ごろ新たに注目されているのが通信制大学です。オンライン大学ともいわれるように、日々通学しなくてもオンラインでの自宅学習を中心とした学びで、通学制大学と同等の大学教育を受けられることが最大の特徴です。

「自宅がキャンパスから遠い」「まとまった学習時間がとれない」「仕事や家庭と両立していきたい」など、本格的に学びたくても学べない事情があった方々に、広く学びの機会を提供。さらに、通信制ならではのさまざまな学習メリットもあります。

いま、通信教育をおこなっている私立大学は全国に34校※1。22万人以上※2の方が通信制の大学生として学んでいます。その中で、社会人が占める割合は約85%※3ほとんどの方が働きながら学び、新しいキャリアやスキル、これからの生き方など、それぞれの目標や「やりたかったこと」にチャレンジしています。

  1. 2023年私立大学通信教育協会加盟校数
  2. 2023年文部科学省学校基本調査より
  3. 2023年文部科学省学校基本調査より(大学(通信教育)における23歳以上の学生)

なぜ、これほど多くの方が、
通信制大学を選んでいるのでしょうか?
通信制大学が選ばれている理由として、
4つの大きな特徴をご紹介します。

特徴① 学位が取得できる

「通信の大学は、正規の大学ではない」。そんな先入観を持たれている方も多いようですが、まったくの誤解です。通信制大学は、文部科学省から正式に認可された大学なので、通学制の大学と同じように、卒業することで4年制大学の卒業資格(学士号の学位)を取得できます。

だからこそ、高校を卒業して社会人として働きはじめてから、「今後のキャリアアップのために大卒資格を得ておきたい」と入学を決心する方もたくさんいます。また、法律大学や芸術大学など、一般大学とは異なる学位を取得することは、専門性をアピールし、新しい業界への足がかりとするためにも役立ちます。

本学通信教育部を選んだ理由の円グラフ

特徴② ニーズにあった学び方ができる

「大卒資格」のほかにも、「学び直し」や「興味ある分野の知識を深めたい」など。社会人ひとりひとりのニーズにあわせて、きめ細かく学びの内容や学び方を選べるのが通信制大学。大学ごとに設けられた幅広い分野の中から、自分の興味や目標にあったものを専攻できます。

また、「卒業まで完全オンラインで通学せずに学べる」「スクーリングという対面授業を取り入れながら学べる」など、「何を学ぶか」だけでなく、「どうやって学ぶか」という選択肢も幅広く用意されています。あなたの学びたいことを、自分にあったスタイルで学べる。それが、通信制大学の大きな魅力のひとつだといえます。

仕事上の知識・技術習得のため・教養のため・生涯学習のため

特徴③ 社会人が学びやすい

通学にかける時間や負担をできるだけ省いて、自分のペースで学習を進められる。時間やエネルギーを有効活用できる通信制大学は、働きながら学びたい方や、育児・家事に忙しい方にこそ、うってつけの学習形態だといえます。

朝型、夜型といった生活スタイルだけでなく、仕事や家庭の状況にあわせて、学習時間を調整可能。だからこそ、無理なく学びを持続できます。「専門知識を高めることでキャリアアップにつなげたい」、あるいは「新たな業界への転職をめざしたい」という方にも、目標に前進するための効果的な成長手段となるでしょう。

特徴④ 通学と比べて学費が安い

一般的に、大学進学の大きな障害のひとつとなっているのが、「学費の高さ」です。ところが通信制大学はキャンパスを使う機会が少ないので、ほとんどのところで学費が通学制大学に比べて1/2〜1/3ほどの安さに設定されています。

また、日々の通学のための交通費や下宿代がかからない、という点も安心です。社会人の方はもちろん、高校生の方も、「費用がかかるから大学進学をあきらめよう」と決めつける前に、ぜひ通信制大学への進学を検討してください。「高等教育の修学支援新制度」などの奨学金・助成金制度もあります。

もちろん、通学制より安いとはいえ、他の“習いごと”に比べると割高に感じられるかもしれません。けれど、「自分で働いたお金で学ぶ」ことや「大学ならではの体系的なカリキュラム」は、少なからず学習意欲や集中力を高める原動力となります。「なぜ大学なのか」「何を得たいのか」をよく考えて、ぜひ、自身にとって価値ある一歩を踏みだしましょう。

一般的な通学制大学と通信制大学の学費比較

通学制大学 年間80万円〜150万円程度
通信制大学 年間30万円程度~

多彩な教養と専門スキル、資格取得も。

通信制大学で学べること

学びやすさが特徴の通信制大学ですが、学びのレベルは通学制とまったく同等。
むしろ、自分のやる気や選択次第で、どんどん高度な学問を追究したり、分野を横断した学びを得ることもできます。
ここでは、「通信制大学では、どんなことを、どんなふうに学べるか」についてご紹介します。

①学べる内容 大学生の 一般教養+専門教育

それぞれの大学によってジャンルや内容は多種多様ですが、「大学生レベルの一般教養」とともに、専攻した分野の「専門教育」を学ぶのが一般的なスタイルです。

本学の場合、一般教養だけでなく芸術学習の基礎となる「学部共通専門教育科目」を含む「共通科目」を、専攻したコースの「専門教育科目」と並行して学ぶことができます。

学科・コースの専門科目(専門教育科目)

+

共通科目

総合教育科目一般教養、大学生としての基礎

学部共通専門教育科目芸大生としての基礎

②めざせる資格さまざまな資格取得も充実

通信制大学で得られる資格は「学士(大学卒業資格)」だけではありません。それぞれの専門分野ごとに、通学制の大学にもひけをとらない、さまざまな資格取得をめざせます。

とくに本学のような芸術大学の場合、学芸員資格をはじめ、デザイン系や建築系といった多彩な資格にチャレンジできるカリキュラムが用意されています。

本学でめざせる資格の一例

学芸員資格/建築士試験(一・二級・木造)受験資格/技術検定(1・2級)受験資格(建設機械施工、土木施工管理、建築施工管理、電気工事施工管理、電気通信工事施工管理、管工事施工管理、造園施工管理)/RLA受験資格/RLA補資格/インテリアプランナー登録資格/商業施設士受験資格 他

詳しくはこちら

  • 資格にはそれぞれの取得条件があります。

③学びのスタイル 自宅学習+対面授業

通信制大学の学びは、自宅学習が中心だとご紹介しました。自宅学習では大学それぞれの教材に取り組み、先生に添削を受けて学ぶので「テキスト科目」とも呼ばれています。これに対して、キャンパスやオンラインで先生からリアルタイムで直接授業を受けるのが「スクーリング科目」です。

手のひら芸大
<通学0日・完全オンライン>

自宅学習
オンデマンド学習教材で学ぶ(Webスクーリング科目)

[1科目の学びの流れ]

  • 動画教材の視聴+テキスト学習
    →章末テスト(×15章)
  • レポートまたは作品提出
    →講評の視聴
自習学習+添削指導で学ぶ(テキスト科目)

[1科目の学びの流れ]

  • テキストまたは動画学習
    →レポートまたは作品提出
    →添削
    →単位修得試験(レポート科目のみ)

週末芸大
<自宅学習+スクーリング授業>

自宅学習+対面授業
リアルタイムの授業で学ぶ(スクーリング科目)

[1科目の学びの流れ]

  • 受講申し込み
    →スクーリング受講(課題提出が必要な科目も)

    遠隔(オンライン)
    東京/京都

自習学習+添削指導で学ぶ(テキスト科目)

[1科目の学びの流れ]

  • テキストまたは動画学習
    →レポートまたは作品提出
    →添削
    →単位修得試験(レポート科目のみ)

やりたいことを、つづけられるカタチで。

通信制大学の選び方

「どの通信制大学に行くか」を迷っている方へのアドバイスとして、選び方の一例をご紹介します。

  1. 選び方1

    どんなことを
    学びたいか

  2. 選び方2

    どれほどの知識・
    スキルを求めるか

  3. 選び方3

    つづけやすい
    仕組みかどうか

  4. 選び方4

    ここだけの貴重な
    出会いがあるか

しっかり情報を整理して、心の準備を整えて。

通信制大学で学ぶメリット、デメリット

通信制大学で学ぶメリットとデメリット、なぜ通信制大学で学ぶ必要があるのかをまとめてみました。

京都芸術大学 通信教育部の先輩に聞いてみました。

通信制大学生のリアルボイス!

さまざまなバックグラウンドや目標を持つ方々が入学し、学んでいる通信制大学。通信制の芸術大学である本学でも、多種多様な学生の方々が、それぞれの人生と並行してめざしていた学びをやり遂げ、新しい生き方へと羽ばたいていきました。そんな先輩方に、同じような立場から「通信制大学で学びたい」と考えるみなさんのリアルなメッセージをご紹介します。

いろいろな先輩たちの、それぞれの学び体験をご紹介。

「この通信制大学で学びたい!」と、心が決まったら。

通信制大学への入学準備・出願方法

自分のなかで「なにを」「どう」学びたいか、よく考えて進学を決めたら、さっそく入学の準備をはじめましょう。必要な手続きや出願の手順もわかりやすく、スムーズに整えられているのが、通信制大学の良いところです。ここでは、みなさんが入学までにやるべきことを、かんたんに順を追ってご紹介します。

授業料について

まずは、あなたの選んだ学科・コースに必要な授業料を確認しましょう。出願時に納める「入学手続金」には、入学選考料、入学金、1年目の授業料・保険料が含まれます。一般的に学費は一括納付ですが、ほとんどの大学で学費ローンが用意されています。

京都芸術大学 通信教育部の入学費・授業料

必要書類・準備すること

すべての人に必要なのが「入学資格証明書」です。たとえば、高校や大学の「卒業証明書」、高卒認定の「合格証明書」など…最終学歴によって何が必要かは異なるので、各大学のHPや「募集要項」で確認しましょう。

京都芸術大学 通信教育部の「募集要項」

出願の流れ

ほとんどの通学制大学は「春入学」のみですが、京都芸術大学の通信教育部など、通信制大学によっては「10月入学」と「4月入学」があります。それぞれ「出願期間」が異なるものの、学ぶ内容や学習ペースに変わりはありません。
自分が「いつから学びはじめたいか」を決めたら、HPで「出願」から「学習開始」までの流れを確かめ、具体的にやることをすすめていきましょう。

京都芸術大学 通信教育部の出願の流れ「入学のしかた」

さあ、すべての準備が整ったら、
あなたの新しい大学生活がスタートします。
ぜひ、社会人だからこその、
学びのよろこびを実感してください。