2024年7月4日
アクティビティ
日程終了しました
2024年7月11日(木)・18日(木)・25日(木)の3日間、オンラインセミナー「文哲研3days#8」を開催いたします。
文哲研3days#8「芸術と技術:デジタル・ネットワーク網の端末として生きるぼくらに芸術は可能か?」
講演者:三輪眞弘(作曲家/文明哲学研究所教授)
ゲスト:吉岡洋(文明哲学研究所 教授)(7/11・25)
:秋庭史典(名古屋大学大学院情報学研究科 教授)(7/18)
日時:
2024年7月11日(木)18:00-19:30 第一章「世界の終わりと新しい時代」
2024年7月18日(木)18:00-19:30 第二章「幽霊はここにいる」
2024年7月25日(木)18:00-19:30 第三章「テクノロジーと人間の運命」
【講演概要】
本年4月より文明哲学研究所に着任した作曲家・三輪眞弘による講義です。これまで発表された作品や活動を紹介しつつ、それらが音楽、メディア環境、テクノロジー、人類の運命といったテーマとどのように関わるかについて、美学を専門とするゲスト講師との対話を通してお話ししてゆきます。
第一章「世界の終わりと新しい時代」 2024年7月11日(木)18:00-19:30
自分自身の修行時代、ドイツでの経験、20世紀に発表した作品からIAMASでの活動などを紹介しつつ、コンピュータ音楽における三輪眞弘の基本的スタンスについて
第二章「幽霊はここにいる」 2024年7月18日(木)18:00-19:30
主としてフォルマント兄弟としての活動・作品を紹介しつつ、現代のメディア文化における「声」、「幽霊」、「墓」といったテーマについて
第三章「テクノロジーと人間の運命」 2024年7月25日(木)18:00-19:30
これまでの作品・活動をまとめつつ、「逆シミュレーション」、「物語」、「録楽」、「機械と身体」、「音楽の終焉」について
*三輪先生の経歴や作品紹介などは、添付のPDF資料にまとめられています。資料内のリンクから作品詳細などをご覧いただけます。
【講師略歴】
三輪眞弘(みわ・まさひろ)
国立ベルリン芸術大学及び国立ロベルト・シューマン音楽大学で作曲を学ぶ。1980年代後半からコンピュータを用いたアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。1989年第10回入野賞第1位、2004年芥川作曲賞、2007年プリ・アルスエレクトロニカでゴールデン・ニカ賞、2010年芸術選奨文部科学大臣賞、2020年サントリー音楽賞などを受賞。著書「三輪眞弘音楽藝術 全思考一九九八ー二〇一〇」をはじめ、CD「村松ギヤ(春の祭典)」や楽譜出版など多数。旧「方法主義」同人。「フォルマント兄弟」の兄。2024年より京都芸術大学文明哲学研究所教授。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]名誉教授。
吉岡洋(よしおか・ひろし)
京都芸術大学文明哲学研究所教授。京都大学文学部・同大学院修了(美学芸術学)。甲南大学、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)、京都大学文学部、こころの未来研究センター教授を経て現職。著書に『情報と生命』(新曜社、1993年)、『〈思想〉の現在形』(講談社、1997年)など。批評誌『Diatxt.』(ダイアテキスト)1~8号の編集、「京都ビエンナーレ2003」のディレクターをつとめた他、「SKIN-DIVE」展(1999)、「京都ビエンナーレ2003」、「大垣ビエンナーレ2006」などの展覧会を企画。映像インスタレーション作品「BEACON」プロジェクトチームメンバー。文化庁世界メディア芸術コンベンション(ICOMAG)座長(2011-2013)。
秋庭史典(あきば・ふみのり)
名古屋大学大学院情報学研究科教授。専門は美学。岡山大学卒業後、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(美学美術史学)、博士(文学)。現在は、未来社会における幸せとは何か、そのために美学や芸術学は何ができるかという視点から研究を行っているほか、各種展示の企画・運営などにも関わっている。主な著書に『絵の幸福 シタラトモアキ論』(みすず書房、2020年)、『あたらしい美学をつくる』(みすず書房、2011年)など。2019年から2021年まで、文化庁メディア芸術祭の審査員を務めた。
日程 | 2024年7月11日 - 2024年7月25日 |
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時間 | 18:00 - 19:30 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2024年6月28日
出版・メディア情報
建築家であり、文明哲学研究所客員教授もつとめていただいている岸和郎先生出演の動画「岸和郎の建築散歩―京都寺町通」を公開いたしました。寺町通りを北から南へ歩きながら、岸先生設計の建築や京都の歴史について語ります。撮影・編集は、アートプロデュース学科の山城大督先生にご協力いただきました。ぜひご視聴ください。
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「岸和郎の建築散歩 京都寺町通」
建築家の目線で街を歩くと、どのような世界が見えるのでしょうか?
寺町通りは平安京東端の大路にあたり、長い歴史のある通りです。
古美術店や画廊が軒を連ねるこの路には、建築家 岸和郎氏設計の建物も多く並んでいます。
そんな寺町通りを、北から南へ。
岸和郎氏と共に、建築と歴史を語りながら、京の街を歩きます。
出演:岸和郎(建築家) / 齋藤亜矢(文明哲学研究所)
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*前編:https://youtu.be/KPXOtiIkgc8
梨木神社→新島旧邸→寺町丸太町交差点→かづらせい寺町店→下御霊神社
*後編:https://youtu.be/3btP280eXyk
進々堂 寺町店→一保堂茶舗 京都本店→白鳳堂→京漆匠 象彦→本能寺・京都鳩居堂 本店→京都市役所
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【岸 和郎(きし・わろう)】
K.ASSOCIATES/Architects主宰
京都工芸繊維大学、京都大学、京都芸術大学にて40年以上にわたり教鞭を執っている。その間、カリフォルニア大学バークレー校、マサチューセッツ工科大学で客員教授を歴任。日本建築家協会新人賞、日本建築学会賞など、国内外において受賞多数。主な作品には日本橋の家、紫野和久傳、京都芸術大学望天館、新行政棟・文化庁移転施設など。また作品集が各国から出版されている。
【齋藤亜矢(さいとう・あや)】
京都芸術大学 文明哲学研究所 教授
京都大学理学部卒、同大学院医学研究科修士課程修了、東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。芸術する心の起源をテーマに、進化や発達の視点から研究している。著書に『ヒトはなぜ絵を描くのか:芸術認知科学への招待』、『ルビンのツボ:芸術する体と心』(いずれも岩波書店)など。
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協力:かづらせい/白鳳堂/象彦/鳩居堂/K.ASSOCIATES/Architects
企画:京都芸術大学 文明哲学研究所
制作:Twelve Inc.
2024年3月制作
2024年6月1日
出版・メディア情報
雑誌「モンキー」9巻1号(公益財団法人日本モンキーセンター発行)が刊行されました。文明哲学研究所が担当する連載「自然と芸術」第30回は、吉岡洋先生による「河童の思い出」です。ぜひご一読ください。
*雑誌「モンキー」 (ご購入、定期購読もこちらのページからお申込みいただけます)
2024年5月31日
出版・メディア情報
2024年5月23日付 京都新聞夕刊『現代のことば』に、齋藤亜矢のコラムが掲載されました。隔月連載の第27回目、タイトルは「モネの目」です。ぜひご一読ください。
*『現代のことば』はネットでもお読みいただけるようになりました(有料会員のみ)
2024年5月21日
アクティビティ
2024年5月17日(金)18:00より、文哲研オンラインセミナー「タイムトラベル美学#2」をzoomにて開催いたしました。
タイムトラベル美学#2
「瓜生山 白幽子寓居跡を訪ねる」
講演者:吉岡洋(文明哲学研究所 教授)
日時:2024年5月17日(金)18:00-19:30
参加者:54名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/5575/
【参加者感想(一部抜粋)】
*「白幽子という人物が瓜生山中に住んでいた」という話を知りませんでした。この様な機会を頂き、興味の幅が広がりました。ありがとうございました。
*仏教、道教、儒教を知ることは、当時の芸術を知るうえで大切なことに同感です。
*ネット上でアーカイブとして公開されている情報がここまで面白く、貴重なものがあることに驚きました。古事記をざっと読んだことがあったので思ったよりスムーズに理解することができました。白幽子のエピソードがいい意味で日本ぽくなくて、どちらかというと中国に似ていて刺激になりました。
*自分が住んでいる土地について、もっと意識的に興味を持とうと思った。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
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セミナー翌日の5月18日(土)、吉岡先生とともに実際に史跡を訪れる「散歩」を開催いたしました。参加者は、事前に募集した10名の学生・教職員です。新緑まぶしい瓜生山を歩き、大山祇神社や白幽子寓居跡を訪ねました。