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ランドスケープデザインコース

2023年01月31日

【ランドスケープデザインコース】「農ある暮らし」から持続可能なランドスケープを考える

ランドスケープデザインコース・業務担当非常勤の木村です。                                       今回は、昨年10月末に行われた「都市と地方を結ぶ「風景デザイン1」のスクーリングを紹介します。

このスクーリングでは、里と農のランドスケープ(風景)の保全と創造について学びます。講義と現地研修を通じて里山の現状を把握し、図面やスケッチを交えた改善提案に取り組むものですが、中でもフィールドワークから学ぶことが沢山あります。

フィールドワークでは、中村良三先生の案内で、「農ある暮らし」を提唱するNPO法人雨読晴耕村舎(埼玉県羽生市)におじゃましました。現地では、建築家として農的な暮らしを提唱する、後藤雅浩先生に出迎えていただきました。

後藤先生が住まわれている、80メートル四方の敷地には、木造古民家を囲んで、樹齢300年ぐらいのクスノキや樫の木などの屋敷林が生い茂っています。さらに、その周りには田んぼや畑が広がっています。こうした風景は、利根川流域の典型的な文化的景観です。

後藤先生は、屋敷林のある里の風景を維持するための、農業を実践してきました。休耕田では、ヤギなどの動物たちも草を食べてこの場所を管理するために活躍しています。

また、古民家で、野菜などを加工した商品やパンなどを販売したり、都会の人を集めて稲作講座を行たりと、農業の6次産業化を実践されてきました。こうして、経済活動と両立しながら、農の風景が守られています。

この場所で学生の皆さんは、田園風景に没入しながら、里地・里山が担ってきた機能を学び、持続可能なランドスケープの在り方について思いをはせ、古民家の中で語り合いながら、将来のこの場所がどうなっていけば良いのかを考えます。

フィールドワークを通じた学習は、ランドスケープデザインの醍醐味を味わう良い機会となっています。皆さんもぜひ、風景と一体となるランドスケープの経験をしてみてください。

 

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入学説明会は12月~3月まで毎月開催します。最新情報は上記説明会ページをご確認ください。

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