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洋画コース

2024年08月08日

【洋画コース】第2回洋画公募展「CONJUNCTION」レポート

みなさんこんにちは。洋画コース講師の藤田です。本日は洋画コースで行っている公募展「CONJUNCTION」についてご紹介します。

前回は2年前、まだコロナ禍で学生の入校規制があった頃に開催しましたが、今年は入校規制もなく、開始二日目で100人を超える方にご覧いただけているようです。協賛も付いていただき、受賞者には東京恵比寿にあるソシアス総合法律事務所務内にて作品展示の機会や副賞品の画材謹呈が用意されています。私がこの公募展を企画したのは課題以外の自由作品の制作を奨励し、学生、卒業生のつながりの場を設けるためでした。

CONJUNCTION」とは西洋占星術においてホロスコープ上の複数の星が0度で重なる特別な状態のことを指しますが、さまざまな地域や年代の学生が集う洋画コースにおいても、一同に集い展示を行う機会になればという思いで名づけました。今回は前回を上回る60点以上の作品が集まり、教員審査を経て44点が展示されています。その中から4点の受賞作品をご紹介します。

 

「雨上がりの三姉妹」村島由里絵 大賞(ソシアス賞)


: 見慣れた日常の風景のなかに感じた幻影が描かれています。雨上がりのゴミ箱が三姉妹のように身を寄せ合っており、その一瞬の幻影がみせる不思議な面白さが評価されました。

 

「いちご摘みの季節」小幡智子 奨励賞(ビズレス賞)


: 顔の描かれていない手と足だけの構図ですが、表情を描かなくても暗いトーンの中で、身近な足元に咲く花に希望を見出しているような静かで力強い作品になっています。

 

「長弓寺」中道雅子 奨励賞(エブリチャンス賞)


:クレパスの色の重なり合いがお寺の重厚さとマッチしており素材をうまく活かせています。クレパスは厚みの出しにくい素材ですが、油彩に負けない強い画面に仕上がっています。

 

「地袋小ふすまB面」イセシゲカズ 特別賞


: ちいさな襖のような画面の裏表にコラージュが施されています。襖が破れたようなコラージュの仕方と、ポップなコラージュ素材の色の響きあいで青春時代の一間の和室のような面白さが生まれています。

 

最終日には会場であるギャルリ・オーブで表彰式と講評会、その後四条で懇親会が予定されています。こうした展示や交流の場を今後も続けて、学生の皆さんに活用してもらえれば良いですね。

 

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