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洋画コース

2023年06月29日

【洋画コース】360°観察して、人物を描く

こんにちは。洋画コースの西垣肇也樹です。

「洋画Ⅲ-1塑像と油彩」前半のスクーリング報告です。
課題の内容は、男性のヌードモデルをモチーフとして、油粘土で塑像をします。
*「塑像」‥‥(そぞう)は、可塑(かそ)性のある軟材を用いて形成された立体造形のこと。

突然ですが、デッサンあるあるネタをひとつ。

「塑像は十数枚のデッサンをしたことに匹敵する。」

嘘か真かは別にして、今回のスクーリングでは、360°に加えて上下も含まれた、様々な角度で観察をしなければなりません。だから、必然と観察に対する時間が増えていたと思います。

まずはクロッキーをして、モデルのプロポーションや動き、傾きなどを捉えていきます。

塑像といえども最初は絵を通して、モデルを観察していきます。
そして塑像の土台となる芯棒を作っていきますが、この課題の難関はこの芯棒作りに始まります。
モデルのポーズは20分で、間に10分の休憩を挟みますが、その休憩時間を使ってこれを作らなければなりません。

芯棒ができたら塑像開始です。

粘土をつけたり削ったりしながら、塑像を進めています。

顔や手足ではなく体中心なのは、身体の本質の一つであるムーブマンを探るためです。

人体解剖学も併せて学びます。

身体の本質はプロポーションのみではなく、骨や筋肉観察も含まれます。解剖学を踏まえて、骨格や筋肉を意識し形を修正していきます。

合評の様子です。

クロッキーで形をどうにか捉えようとしている箇所とそうでない箇所が、そっくりそのまま塑像で同等の問題点が浮き彫りになっています。つまり、平面か立体かは大きな差は無く、油彩とはとても近しい関係性にあるということがわかりますね。

ただ、どの塑像もいつものデッサン以上に観察ができていたと思います。プロポーションの度重なる修正や、骨格や筋肉も意識し進められていますので、後半の人物油彩への期待は高まります。

 

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