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音楽コース

2026年08月27日

【音楽コース】笙とDTMで挑む音のデザイン -クライアントワークに挑戦-

こんにちは。音楽コース教員の森田都紀です。
皆さん、どのような夏をお過ごしでしょうか
今回は、729日・30日に音楽コースが「藝術学舎」にて行った公開講座についてご報告したいと思います。

講座名は、「笙とDTM(デスクトップ・ミュージック)で挑む音のデザイン」


雅楽器の笙とコンピュータを使いながら、現代の音楽制作における企画・録音・制作・提案のプロセスを2日間かけて実践的に学ぶ講座です。
担当講師は、作曲家・音楽監督で京都芸術大学客員教授の石田多朗先生と、雅楽演奏家()の中村華子先生、そして私の3人です。
詳細:https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2621411

講座の進行は次の通り。
① 「クライアントから、博物館の展示室空間を演出するための音楽の発注を受けた」ことを想定した制作を行う。あらかじめ、具体的な展示内容や展示室の規模、来客者の入館料などが示されました。
② 受講生はグループに分かれ、企画の意図や条件を読み取りながら音楽案を考える。
③ ②と並行して、演奏家の中村先生による笙の生演奏を録音。DTMを使ってデモ音源を制作する。
④ 最終的に、完成した音楽案のプレゼンテーションを行う。

それでは、簡単にご紹介しますね。

企画をどのように音へ置き換えていくか


まずは、演奏家の中村先生とコミュニケーションをとるところから。
中村先生と音楽案を共有し、グループで制作したい響きを具現化していきます。楽器の特性をふまえ、細かい奏法についても確認を重ねました。中村先生も、受講生の希望に応えようと一生懸命、歩み寄ってくださっています。


限られた時間や条件のなかで、何を選び、それをどう形にしていくのか


グループで各人の考えを出し合い、討論しながらコンセプトを設計します。音楽のイメージが徐々に形になっていきます。

グループはDTM制作の経験がある人とない人とがミックスされています。デモ音源を作る人、その音源をもとにクライアントへのプレゼンテーション資料を作る人、などの役割分担を決めて作業を進めました。

ホワイトボードには、コンセプトがぎっしり書かれていますね。さまざまな案を出し合っていきます。


クライアントワークとは何か


音楽制作は、表現であると同時に、他者とのコミュニケーションや協働のプロセスでもあります。クライアントの希望に応えるだけでなく、自分が音や音楽をどのように捉えているのか、その哲学を示すことも大切なのです。自分が音楽制作に対しどのような姿勢で向き合うのかを、一人ひとりが考える時間になったように思います。

次の写真は、クライアントへ向けた、最終プレゼンテーションの様子です。他のグループの音楽案とデモ音源を熱心に聞きました。講師の石田多朗先生や受講生からもコメントや感想が飛び交います。


おわりに


1000年以上の歴史をもつ伝統楽器の笙と、最新の制作環境といえる現代のDTMとを行き来した2日間。受講生の皆さんはどのようなことを感じ取ったでしょうか。

 一見すると、笙とDTMとの間には大きな隔たりがあるように思うかもしれません。でも私自身は、各グループのデモ音源とプレゼンテーションを聞きながら、悠久の笙の響きやそこに流れる時間と思想が、たしかに現代の音楽空間に接続しているのを感じました。そのような音楽案をみごとに作り上げた受講生の皆さんに圧倒された、学びの多い素晴らしい時間でした。

私たちは音楽を通じて社会や他者とどのように関わっていこうとするのか。
そのために、音楽制作の現場で何ができるのか。
音楽コースでは、これからも挑戦を続けていきたいと思います。

本学には学びを深めるさまざまな場があります。
音楽コースは完全オンラインコースですが、このように対面で学ぶ任意の場も積極的に設けています。またブログにてご紹介できればと思いますので、どうぞお楽しみに。


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