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ランドスケープデザインコース

2021年10月08日

【ランドスケープデザインコース】フィールドワークで学ぶ都市公園の設計と公共的デザインの視点

本コースの学習は、スクーリングとテキスト科目に分かれています。
テキスト科目は、自宅で制作した課題を郵送/WEBで提出していくものです。
それに対して、以下に紹介するスクーリング科目は、京都または東京のキャンパスで受ける対面授業で、内容に応じて、課題対象地のフィールドワークを行うのがランドスケープデザインコースの特徴です。

(スクーリング・テキスト科目についてはこちらをご参照ください)


先日、東京の外苑キャンパスで、公園の設計課題のスクーリング科目が行われたので、その様子を紹介します。 

初日は、フィールドワーク。
待ち合わせ場所は、対象地の浜町公園から連続して伸びている銀杏並木でした。
そこから浜町公園の方向を向くと、連続する並木が公園内部まで貫くビスタ(一直線の眺望)を作っていて、早速、当時設計者がこの公園のランドスケープを特別なものにしようとした気概が伝わってきました。
 



 

私たちは、まずデザインのヒントを見つけるため、公園周辺の街歩きを始めました。
この界隈には、料亭として使われていた和風建築や、着物や小物を扱う商店など、古くから栄えた商店街の名残が残っています。
教員と学生が肩を並べて歩きながら、意見を交えるのもフィールドワークの醍醐味です。
 



 

その後、公園内を散策しながら隅田川沿いの対象敷地へ。まず目につくのは、公園と隅田川の間を走る首都高速道路の高架橋です。
この高架下をどう扱うかが、この課題のキモになりそうだと悟った学生の皆さんは、スケッチをしたり、計測をしたりしながら、設計のイメージを膨らませていました。
 

 

 

教室に帰り、教員からこの課題のポイントについて講義を受けると、早速学生の皆さんはエスキス(デザインの試行錯誤)を始めます。
教員からのコメント、学生同士のディスカッションを経て、コンセプトをかためると、面図との格闘が2日に渡って続きます。
 

 

 



 

2日目最終校時は、講評会が行われました。
実践経験豊かな講師(鈴木俊治先生・大橋鎬志先生)から、現場を知り尽くした具体的なアドバイスから、将来の東京のランドスケープのあり方を問うコメントまで、時にユーモアを交えながら講評が行われていきます。
私も講師でありながら、仕事を忘れて引き込まれてしまいました。
 

 



 

秋には入学検討者向けに体験入学やコース説明会などオンラインで開催していきます。皆さんも、ぜひランドスケープデザインを学ぶ魅力や意義を発見していただければうれしいです。

 

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