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空間演出デザインコース

2021年11月15日

【空間演出デザインコース】空デおなじみの道具たち その2(模型、エスキス編)

こんにちは。
空間演出デザインコース研究室の片岡サトシです。よろしくお願いします。

前回「秋の深まりを感じる…」とお話ししていたのに、秋はすぐに通り過ぎて、特に朝夕は冬の感覚です。どこか調子をくずしてしまいそうですね。とはいえ、学びのペースはくずさずに!!

外苑キャンパスのまわりはいちょう並木が有名ですが、季節の変化に対応できずビックリしているいちょうもいるようです。色づくいちょうの下を歩くのが気持ち良い秋の神宮外苑。もうすぐいちょう祭です。


まだ黄色になりきれていませんが、これはこれで、いちょうとそれ以外の緑のコントラストが美しく感じます。

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前回につづき、空間演出デザインコースでの学びを進めて行くうえでおなじみの道具たちのご紹介です。

今回は模型、エスキス編です。

ものづくりのデザインの過程で、イメージを明確にする為に模型やモックアップをつくります。空間のデザインを検討の際には、エスキス模型を製作し、いろいろな方向から見ながら、内部での動線やゾーニングを考えます。思考を2次元から3次元とするには、模型を製用いると、より実際に近い状況で空間をイメージしやすくなります。

そして、例えば建築模型は、図面で理解しにくい場合、模型を見れば一発でイメージが伝わることも多く、空間のイメージを共有できる重要なコミュニケーションツールになります。
それでは、模型製作、エスキスの際どのような道具を使用するか確認してみましょう!

使用する主な道具



カッター:
材料の性質によって大きいもの小さいものを使い分けます。30度刃の小さなカッターは、細かい作業をするにはとても便利です。
刃折器:
カッターの刃は数回使用すると切れ味が悪くなります。そんな時、刃をおって切れ味を回復させます。この切れ味が完成度を左右します。今後はこの刃折器の使用頻度が多くなる事になるのではないでしょうか。
替刃:
カッターの刃は案外すぐに切れ味が失われまます。常に用意してあると安心です。
金尺:
カッターで材料を直線上に切断する時に使います。金弱は線を引くための道具ではありません。
スコヤ:
材料の一片にあてると直角が測れます。そのまま金尺のかわりに使って直角に切断できます。
スチのり:
スチレンボードや発泡スチロールを接着する際に使います。一般的なボンドだと発泡スチロールを溶かしてしまうことがあります。
木工用ボンド:
木工だけでなく、紙の接着にも使用します。乾くと透明になります。速乾タイプがおすすめです。
スプレーのり:
大きな面を接着する時に便利です。貼ってはがせる粘着力の弱いタイプを良くつかいます。
ピンセット:
小さな部品を扱う時に使います。模型製作には必須ですね。
コンベックスメジャー:
スケール感を養うには、コンベックスを手にし、椅子や机、その間隔など、身の回りを計るのが近道です。

模型材料



模型に使用する材料としては、スチレンボードを使用することが多いです。

白いボードを使用して製作されている模型を目にしたことがないでしょうか?それがスチレンポードです。3ミリ、5ミリなど縮尺に応じて使い分けます。

身近で梱包に使用するダンボールや断熱材として使用するスタイロフォームなど、素材を工夫することで伝えたいことを表現できるかもしれません。なんでもチャレンジ!身の回りを見渡してみて、手にしてみましょう。

素材表現とデザイン



授業の中には、素材の可能性や魅力を見出し、新しい展開を考えることもあります。
日常で何気なく触れているものから、発見や表現があると楽しいですね。



今回ご紹介した道具には、すでにおなじみの道具もあるかもしれませんね。特殊な道具はそれほど多くありません。お気に入りの道具を使って、デザインをどんどん具現化していきましょう。

なお、模型製作は
紙やすりで材料の小口を整える。
切断面の直角を意識する。
など、小さな気遣いで仕上がりが変わるように感じます。

図面と模型を交互に行き来して、手を動かしながら思考を整理していく毎日です。

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