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芸術教養学科

2021年11月16日

【芸術教養学科】日記でのコミュニケーション

こんにちは。芸術教養学科の三木京志です。

オンラインだけで学べる芸術教養学科には、交流の場として専用のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が用意されています。
私は業務担当非常勤講師を務めていますが、芸術教養学科の卒業生でもあります。今回は在学中の経験を交えながら、専用SNSの「日記」についてお伝えします。


芸術教養学科の専用SNSで、最も人気の高いコンテンツは日記です。学習の進捗や疑問はもとより、美術展や本の紹介、日常の出来事まで多彩に綴られた日記は、なんと年間1万本以上も投稿されています。そしてそれらを読んだ感想や共感のコメント、疑問への提案などが自由に書き込まれるため、学生同士の小さなコミュニケーションが次々に生まれています。

私も入学してすぐに日記を書いてみました。入学式のことを題材にしただけなのですが、投稿するのにとても緊張したのを覚えています。はじめて先輩からコメントをいただいたときは、本当に嬉しく思いました。SNSの書き込みにドキドキするなんて、そんな純真さが自分にもあったことが、とても意外で新鮮に感じたものです。
恩送りというほど大袈裟なものではありませんけれど、そんな経験があったからこそ、今は新入生の”初日記”を見つけたらていねいにコメントを書くようにしています。
ところで、入学直後の日記はかけがえのない宝物だと思います。時間が経過して入学の目的がぼやけてきた頃に読み返してみると、たちまち入学当時へ引き戻してくれるからです。それは書いてある文章を言葉で思い出すのではなく、新入生の時の気持ちそのものが蘇ってくる感覚なのです。やはり初心を取り戻すと、モチベーションは上がります。


卒業までの長い道のりの途中、スランプに陥ることがあるかも知れません。私も何度か経験していたのにもかかわらず、あまりそういう弱い所を見せませんでした。しかし1度だけ、ほんの少し弱気な日記を書いたことがありました。するととても遠慮がちに「卒業後のことをイメージしてみてはどうでしょうか?」というアドバイスをいただきました。はっとしました。入学時の日記を読み返すのと同じで、スランプには視点を変えてみることが効くようです。おかげを持ちまして、視野がちょっと広がった気がしました。

意欲が湧かない時、うまくいかない時に役立つのはガイドやFAQではありません。学びのただ中にいる学友や同じ道を通ってきた先輩から、自分の言葉で声をかけてもらうことが、一番の処方箋じゃないでしょうか。
顔も知らない在学生同士が絶妙な距離感を保って励まし合い、助け合う。そんな風土が元々、専用SNSの日記にはありました。さらに現在では、芸術教養学科の卒業生4人がコーチとして加わり、在学生の不安や悩みに応えています。ですから、よくいわれる「通信は孤独との戦い」とはちょっと違うのです。

今回は芸術教養学科専用SNSの日記についてご紹介しました。

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