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2024年11月14日
卒業生の声~18歳から90歳代まで一万人以上が学ぶ通信制大学~
京都芸術大学通信教育部は18歳から90歳代まで一万人以上が学ぶ日本最大の通信制大学※。入学試験はなく、豊かな人生を創造したいみなさんに門戸を開き、すべてのコースでこれまでの知識や経験は問いません。いつでもどこでも芸術を学べるよう、オンラインでの学習環境やサポートを充実させています。
※私立大学通信教育協会加盟校34校中2024年度入学者数、2024年度在学者数、第1位(私立大学通信教育協会「入学者調査」令和6年度)。
在学生データ(2023年5月時点)
今回は、そんな本学通信教育部で学んだ卒業生のインタビューをピックアップしてご紹介します! 仕事や生活に学びがどのように活きているのでしょうか?
高校を出て、18歳で本学に入った鈴木さん。あえて通信制を選んだ理由は、「やりたいことが、ありすぎたから」。その1つめが、大学で本格的にデザインを学ぶことだった。「それでも最初は、通学しか頭になかった」という考えが一変したのは、ある大学のオープンキャンパスを訪れたとき。「”とりあえず、しかたなく進学する“といった子が多くて、同じ志望者としてショックでした」。そんなときに母親から見せられたのが、本学の新聞広告。「同じオープンキャンパスでも、こちらは本気で学びたい方の熱意でムンムン。ここなら好きなことができそうだと」。とくに卒業制作がユニークだった空間演出デザインコースに進み、いよいよ高校時代から書きためてきた”やりたいことリスト“を実行することになった。
同世代とのシェアハウス。そこで出会った友人の手伝いで町おこし。子どもたちにデジタルアートを教えるボランティア。社会勉強と生活を兼ねた多種多様なアルバイトなどなど。こうした活動に、コースの学びが役立つこともあれば、逆に、実践での経験を課題に活かせることもあった。そして何よりも大きかったのは、「デザインを通して自分の想いを外に出すことで、たとえダメでも行動できるようになった」こと。
力をくれたのは、年の差など関係なく対等に接してくれたクラスメイトたち。じっくり学びに向き合ってくれた先生方。そして、知れば知るほど好きになる、空間演出デザインの学び。「どうしても仕事で活かしたくて、苦しい就職活動をつづけた結果、内装デザインの会社で働けることになりました」。大学で得たソフトの知識や、二級建築士の受験資格が認められ、実務にも役立っているという。「なんだって自分次第で、やれないことはないから。後悔しない人生を送りたいです」という鈴木さん。「いつかは、業界誌で紹介されたり、賞を獲るような仕事を手がけられたら」と、新たな希望をリストの上に刻んでいく。
「何十年ぶりだろう。こんな風に仕事ぬきで、純粋に何かを学ぶなんて」。多忙なIT業界で働きながら、再び学生になることを決めた藤本さん。学びとして「建築」にふれ、新鮮な喜びをかみしめていた。といっても、それはまだ入学して間もない頃のこと。「正直なところ、通信だから楽にこなせるものだろう、と甘く見ていたんです」。建築デザインの魅力に目覚めたきっかけは、仕事の気晴らしにと手にした一冊の作品集。「いつか小さな別荘を自分で設計できたら、などと妄想していたら、たまたま”通信で芸大“それも建築が学べると知って」。勢いよく飛び込んだのは良かったものの、学べば学ぶほど、建築というものの奥深さに圧倒されていった。
「たとえば窓の高さ、柱の位置など。図面の線をひとつ引くにも”なぜそこなのか、そのかたちなのか“、はっきりした意図がなくては。理由を聞かれて答えに詰まるようではダメなんです」。もちろん「好きだから」「美しいから」といった主観では済まされない。論理的に考えを構築し、相手に伝える力を磨けたことは、仕事にも役立っているという。「最大の難関だった卒業制作も、同じように生活を抱えてがんばる学友たちと声をかけあい、なんとか乗りきることができました」。
かくして、無事に学びを遂げた藤本さん。「人間と建築との関係性を、もっと自分のなかで掘り下げたい」と大学院へ。研究を深めながら、一級の建築士資格取得をめざしている。「いまの仕事にもやりがいを感じているので、すぐに転職を、と考えているわけではありません。ただ、これからの長い人生、ずっと自分なりの形で建築と関わっていけるようにと」。建築の豊かさを学んだからこそ、長い目線での付き合いを考えるようになった、という藤本さん。「やっとドアを開いたら、はるか向こうにまた次のドアが見える。すごい世界に入り込んでしまいました」と晴れやかに笑う。
「”なにしてんの、まち子先生!“と大声で昔の教え子に呼びとめられちゃった。せっかくキャンパスでは経歴を隠していたのに」と苦笑する井上さん。高校の体育教員として担任や部活を受け持ち、ほぼ休みなしの37年間。「たいした趣味もないし、定年後は母の世話にあけくれよう」と思っていた矢先、その母が永眠。「これからは、好きにしていいよ」と言われた気がして、一念発起して本学の文芸コースへ。「そういえば若い頃、文学を学んでみたかったなと。最初は不安でしたけどね、クラスメイトが難しい本ばかり読んでいるので」。お堅い文章は最後まで性にあわなかったものの、気どらない語り口のエッセイが高く評価され、卒業研究では優秀賞に。「そこでいただいた自信や、尊敬する作家であり染織家の活躍に背中を押されて」新たに染織コースで、学生ライフを延長することになった。
「じつは七夕生まれで、”織姫“になるのが長年の夢だったんです」。織機の扱いは大体知っていたものの、下絵などの”絵を描く“作業は中学生以来。最初はまるで描けなかったのが、課題で日課のようにつづけるうち、少しずつかたちをつかめるようになったという。また、別の課題で感動したのが、身近な雑草から生まれる色の美しさ。「ちょうど卒業制作にさしかかったとき、かつて住んでいた団地が取り壊されると聞いて」父が植えてくれた笹で糸を染め、着物に仕立てようと決めた。「笹の命を、家族の思い出を、色とかたちで残したいと思ったんです」。
卒業後は小物ばかりつくっていたが、傘寿を迎える姉のため、こんどは自分ひとりの力だけで、着物を織りあげることに。「文芸コースの学びも組み合わせて、小説をモチーフにした着物づくりに挑戦してみます。いつか、手づくりのエッセイ本もつくってみたい」と、たくさんの予定を楽しそうに語ってくれた井上さん。文(ふみ)織姫の冒険は、これからもつづく。
他にも多数の卒業生のリアルな声を、YouTubeやwebサイトでご紹介しています。
YouTubeのページを開いていただくと、他の卒業生のインタビュー動画もご覧いただけます。

「瓜生通信」では、卒業生インタビューの他、通信教育課程の学びやイベントの様子も紹介しています。

※私立大学通信教育協会加盟校34校中2024年度入学者数、2024年度在学者数、第1位(私立大学通信教育協会「入学者調査」令和6年度)。
在学生データ(2023年5月時点)

今回は、そんな本学通信教育部で学んだ卒業生のインタビューをピックアップしてご紹介します! 仕事や生活に学びがどのように活きているのでしょうか?
高卒で通信制大学へ
高校を出て、18歳で本学に入った鈴木さん。あえて通信制を選んだ理由は、「やりたいことが、ありすぎたから」。その1つめが、大学で本格的にデザインを学ぶことだった。「それでも最初は、通学しか頭になかった」という考えが一変したのは、ある大学のオープンキャンパスを訪れたとき。「”とりあえず、しかたなく進学する“といった子が多くて、同じ志望者としてショックでした」。そんなときに母親から見せられたのが、本学の新聞広告。「同じオープンキャンパスでも、こちらは本気で学びたい方の熱意でムンムン。ここなら好きなことができそうだと」。とくに卒業制作がユニークだった空間演出デザインコースに進み、いよいよ高校時代から書きためてきた”やりたいことリスト“を実行することになった。
同世代とのシェアハウス。そこで出会った友人の手伝いで町おこし。子どもたちにデジタルアートを教えるボランティア。社会勉強と生活を兼ねた多種多様なアルバイトなどなど。こうした活動に、コースの学びが役立つこともあれば、逆に、実践での経験を課題に活かせることもあった。そして何よりも大きかったのは、「デザインを通して自分の想いを外に出すことで、たとえダメでも行動できるようになった」こと。
力をくれたのは、年の差など関係なく対等に接してくれたクラスメイトたち。じっくり学びに向き合ってくれた先生方。そして、知れば知るほど好きになる、空間演出デザインの学び。「どうしても仕事で活かしたくて、苦しい就職活動をつづけた結果、内装デザインの会社で働けることになりました」。大学で得たソフトの知識や、二級建築士の受験資格が認められ、実務にも役立っているという。「なんだって自分次第で、やれないことはないから。後悔しない人生を送りたいです」という鈴木さん。「いつかは、業界誌で紹介されたり、賞を獲るような仕事を手がけられたら」と、新たな希望をリストの上に刻んでいく。
働きながら通信制大学で学ぶ
「何十年ぶりだろう。こんな風に仕事ぬきで、純粋に何かを学ぶなんて」。多忙なIT業界で働きながら、再び学生になることを決めた藤本さん。学びとして「建築」にふれ、新鮮な喜びをかみしめていた。といっても、それはまだ入学して間もない頃のこと。「正直なところ、通信だから楽にこなせるものだろう、と甘く見ていたんです」。建築デザインの魅力に目覚めたきっかけは、仕事の気晴らしにと手にした一冊の作品集。「いつか小さな別荘を自分で設計できたら、などと妄想していたら、たまたま”通信で芸大“それも建築が学べると知って」。勢いよく飛び込んだのは良かったものの、学べば学ぶほど、建築というものの奥深さに圧倒されていった。
「たとえば窓の高さ、柱の位置など。図面の線をひとつ引くにも”なぜそこなのか、そのかたちなのか“、はっきりした意図がなくては。理由を聞かれて答えに詰まるようではダメなんです」。もちろん「好きだから」「美しいから」といった主観では済まされない。論理的に考えを構築し、相手に伝える力を磨けたことは、仕事にも役立っているという。「最大の難関だった卒業制作も、同じように生活を抱えてがんばる学友たちと声をかけあい、なんとか乗りきることができました」。
かくして、無事に学びを遂げた藤本さん。「人間と建築との関係性を、もっと自分のなかで掘り下げたい」と大学院へ。研究を深めながら、一級の建築士資格取得をめざしている。「いまの仕事にもやりがいを感じているので、すぐに転職を、と考えているわけではありません。ただ、これからの長い人生、ずっと自分なりの形で建築と関わっていけるようにと」。建築の豊かさを学んだからこそ、長い目線での付き合いを考えるようになった、という藤本さん。「やっとドアを開いたら、はるか向こうにまた次のドアが見える。すごい世界に入り込んでしまいました」と晴れやかに笑う。
定年後に通信制大学へ
「”なにしてんの、まち子先生!“と大声で昔の教え子に呼びとめられちゃった。せっかくキャンパスでは経歴を隠していたのに」と苦笑する井上さん。高校の体育教員として担任や部活を受け持ち、ほぼ休みなしの37年間。「たいした趣味もないし、定年後は母の世話にあけくれよう」と思っていた矢先、その母が永眠。「これからは、好きにしていいよ」と言われた気がして、一念発起して本学の文芸コースへ。「そういえば若い頃、文学を学んでみたかったなと。最初は不安でしたけどね、クラスメイトが難しい本ばかり読んでいるので」。お堅い文章は最後まで性にあわなかったものの、気どらない語り口のエッセイが高く評価され、卒業研究では優秀賞に。「そこでいただいた自信や、尊敬する作家であり染織家の活躍に背中を押されて」新たに染織コースで、学生ライフを延長することになった。
「じつは七夕生まれで、”織姫“になるのが長年の夢だったんです」。織機の扱いは大体知っていたものの、下絵などの”絵を描く“作業は中学生以来。最初はまるで描けなかったのが、課題で日課のようにつづけるうち、少しずつかたちをつかめるようになったという。また、別の課題で感動したのが、身近な雑草から生まれる色の美しさ。「ちょうど卒業制作にさしかかったとき、かつて住んでいた団地が取り壊されると聞いて」父が植えてくれた笹で糸を染め、着物に仕立てようと決めた。「笹の命を、家族の思い出を、色とかたちで残したいと思ったんです」。
卒業後は小物ばかりつくっていたが、傘寿を迎える姉のため、こんどは自分ひとりの力だけで、着物を織りあげることに。「文芸コースの学びも組み合わせて、小説をモチーフにした着物づくりに挑戦してみます。いつか、手づくりのエッセイ本もつくってみたい」と、たくさんの予定を楽しそうに語ってくれた井上さん。文(ふみ)織姫の冒険は、これからもつづく。
他にも多数の卒業生のリアルな声を、YouTubeやwebサイトでご紹介しています。
▼本学通信教育課程YouTube「卒業生インタビュー」再生リスト
YouTubeのページを開いていただくと、他の卒業生のインタビュー動画もご覧いただけます。
▼webマガジン「瓜生通信」#通信教育課程

「瓜生通信」では、卒業生インタビューの他、通信教育課程の学びやイベントの様子も紹介しています。
▼資料請求(大学案内パンフレット・募集要項)

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