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通信教育課程 入学課

2020年02月20日

3人の卒業生に聞く「芸術を学ぶことで変わる、私たちの暮らし」

こんにちは。通信教育部 入学課です。

本学の入学説明会では例年卒業生をお招きし、芸大での学びの本音を語っていただく「ゲストトーク」も行っています。本学で学ぶことでどんな経験や変化があったのか、また、芸術を学ぶことで何が変わるのか、皆さんの生の声を聞けるチャンスです。今回はこれまでご協力いただいた方のうち、印象に残った3名の卒業生の言葉をご紹介します。

まずは1歩を踏み出すこと。
「今さら」という気持ちを変えてくれたきっかけとは?


主婦としてパートタイムで働きながら和の伝統文化コースへ入学したNさん。
入学を迷っていた時に後押ししてくれたきっかけをお話くださいました。
学びたいと思いつつ「今さら」という考えがずっと頭にあったのですが、友達に相談した時に「行ったらいいよ、嫌だったら辞めたらいいよ」と言ってくれて。それが後押しになりました。

それ以来すっかり抜けだせなくなりまして、和の伝統文化コース卒業後の今は歴史遺産コースに入学して学び続けています。

スクーリングではすてきな仲間がたくさんできて、課題ができない時にアドバイスをたくさんもらい、支えてもらいました。

そして、先生方の学ぶことの楽しさを伝えたい!という熱が本当にすごいんですよ。単に「教える」ではなくて、自分の持っている知識をぶつけてくるというか……。スクーリングにくるたびに圧倒されました。そんな先生方の姿から「これは頑張らないと」と思いました。

また、スクーリングに来るときは夜ご飯はこれ、とメニューを決めて時間のやりくりをしていたのですが、入学して3年目からは主人が夜ご飯を作って待っていてくれるようになりました。これは大きな成果でしたね(笑)。

今の目標はまずは歴史遺産コースを卒業することと、卒業と同時に学芸員の資格を取ること。卒業後は資格を生かして地元の歴史を伝えるボランティアに参加したいと思っています。


定年後に初めての絵画を深く学ぶ。
入学のきっかけや学習後の変化は?


初心者として洋画コースへの入学を決めたIさん。
初めての分野でも学ぼうと思ったきっかけや本学で学ぶことでご自身がどのように変わったのかについてお話くださいました。
90歳を越えた方が学習されていることを知り、私もこの大学であれば、より深く絵画の基本から学ぶことができると考えました。入学試験がなかったことも入学を決断した理由の一つです。

同時期に入学した方の中には昼間働き、夜も飲食店で働いて学費を捻出し大学に入った方、高校の先生、アニメーター、お医者さんなど、様々な職歴を持って学んでいる方がいました。私とは違った思い、経験をされており、働きながら学ぶことの大変さと情熱を知りました。

でも、絵を描くことでは、皆さん過去を忘れて取り組んでいます。そうした皆さんと大学の一時期を共有することが出来て、それぞれの人がそれぞれの人の人生の一時期を共有する。本当に良い経験が出来たと思っています。知り合えた皆さんとは卒業後も時々お会いし、楽しいひと時が過ごせていることが何よりの喜びです。

また、絵を描くことを通じて、集中力が復活しました。絵具を一筆一筆重ねることで絵を描くことに集中している自分に気づきます。

絵を描くようになって道端の草木にも季節の移り変わりを強く感じます。これからもこうした日常の生活の中に、見過ごしていた美を発見し描くことが出来ればと思います。


在学中に妊娠・出産を経験。
忙しい日々でも学び続けた理由は?


空間演出デザインコース入学当初は建築士資格を取って、忙しい環境に身をおいて仕事をしようと計画されていたTさん。

在学中に妊娠が分かり、学び続けようか迷うことがありました。実際に妊娠出産を機に、休学や退学を選ぶ学友もたくさん見てきたTさん。Tさんはなぜ学び続けようと思ったのでしょうか。
妊娠・出産中にはなかなか勉強ができないだけではなくて、一度そういう状況になると学んでも仕事にいつ生かせるか、学び続けて何ができるか自分の将来が分からなくなると思います。

私も入学当初の計画とは違ってしまうので、そういった考えが浮かびました。卒業したら仕事をしっかりしようと思っていたので、やめてしまおうかなとも思いました。

ですが、将来子供が自分のせいでお母さんは夢を諦めたのかと知ったらどんな残念な気持ちにさせるだろうかと想像した時に、絶対に卒業しようと決めました。自分の状況だからできること、今のこの家族だからできることを探そうと思いました。

学習時間をつくるため、通学するため、気持ちを保つため、夫が最後まで協力し、支えてくれたので続けられました。

家族の協力が必要な方もたくさんいると思いますので、自分の考えをしっかり伝えて支えてもらうことが大事だと思います。

日々の暮らしと学ぶことを両立している卒業生たちの言葉から、学び続けることの大切さを感じさせてくれます。入学するしないに関わらず、参考になる言葉がたくさんあるはずです。

 

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卒業生が芸大の本音を語る!「卒業生ゲストトーク」開催レポート

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