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写真コース

2023年07月05日

【写真コース】「写真を視る専門家」から作品批評の視点を学ぶ

みなさん、こんにちは。写真コースの河田憲政です。暑さが増してきましたがいかがお過ごしでしょうか。

この春に160名を超える新入生を迎えて、写真コースのスクーリングは遠隔及び対面スクーリングともに、さらに活気あふれています。卒業生からも展覧会開催の案内や活動報告なども絶えず届いており、それぞれに活躍されています。(また別の機会に改めてご紹介いたしますね。)

さて、今回は京都で開講したスクーリング科目「写真V-12作品批評」の対面授業の様子をピックアップしてご紹介します。(スクーリング科目は京都/東京/遠隔(オンライン)を選べるようになっています。)

「作品批評」は3年次科目のスクーリングで、土日2日間で開講します。1日目、2日目とそれぞれ別の教員から講評を受けることができるのが特長です。今回は京都は三木学先生(文筆家、編集者、色彩研究、美術評論、ソフト開発他)と姫野希美先生(赤々舎代表取締役・ディレクター)にご担当いただきました。

写真を評価するのは作り手だけではありません。そのため、この授業ではアーティストや写真家の先生方ではなく、第一線でご活躍されている研究者や編集者、アートディレクターの先生方など、「写真を視る専門家」の視点で作品を講評いただきます。また同じ作品を1日目、2日目と違う先生に講評いただくことで多角的な視点を知ることができます。

1日目は三木学先生が講評


 

1日目をご担当いただいた三木学先生。



受講生には各自20点以上のプリントで構成された作品を持参していただきます。カラー、白黒などの技法やプロセス、内容については自由です。コンセプトや制作に至った動機や状況などを解説できるよう事前に考察して、プレゼンテーションを行っていただきます。

卒業制作を見据えた取り組みでもあり、それぞれに趣向を凝らした力作が並んで見応えがあります。どのように見せたいのか、プリントの並べ方や順番も自身の作品内容に応じて展開されています。

講評を受けるだけでなく、制作についての悩みなどの相談にも丁寧にアドバイスしていただけます。

自身の取り組みが、他者にはどのように受けとめられるのか、プレゼンごとに緊張感も伝わってきました。講評を受けて安心される方、また新たな課題が見つかった方なども見受けらましたが、学生同士のコミュニケーションも積極的に行われていました。このようなお互いの作品を交えての写真談議もスクーリングの醍醐味と言えるかもしれませんね。

2日目は姫野希美先生が講評


2日目をご担当いただいた姫野希美先生。



同じ作品を2日目は姫野先生に講評していただきます。プレゼンテーションを繰り返すことにより、制作コンセプトを明確にしていくことも目指しています。もちろん初日の講評を受けてプリントの取捨選択や構成を変えても構いません。

写真を視る専門家の先生方それぞれの見解も聞いて、自身の作品への客観的な視点を養うためのきっかけとなった受講生も多いように感じました。

ケースバイケースで先生方が写真の並び替えやグループ分けなどを行い、掘り下げるべき箇所や新たに撮り進めることでより作品に説得力が増すポイントなどを分かりやすく解説してくださいます。

他者の作品の講評時も気づきと発見の連続です。指摘される箇所については、自身にも通ずるものもあったりするかと思います。

授業の最後には、スライドを交えて、作家やデザイナーとの仕事の進め方や現場秘話などを解説してくださいました。

やはり写真集を出版してみたいと思う反面、どのように取り組んでいけば良いのかがわからないといった内容も含めて、質疑応答も盛り上がりました。卒業生の中には写真集を出版されている方も多いので、受講生の中からもいずれ出版される方がいるかもしれません。とても楽しみです!

受講されたみなさん、2日間お疲れさまでした。

 

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