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2023年10月20日
【通信制大学院】自分のポテンシャルを生み出す場(文芸領域 クリティカル・ライティングゼミ)
通信制大学院文芸領域って何をするところ? 2022年夏、京都芸術大学に通信制大学院が開設されるとのニュースに、そう思われた方は多いのではないでしょうか。
そんな方々に大学院の内容をご紹介しましょう。2023年4月、私は「編集制作(2024年度からクリティカル・ライティング)」ゼミの教員一期生として、学生一期生の方々と画面越しに初めて対面を果たしました。すべて社会人で、年齢も性別も仕事のジャンルもまちまち。入学のモチベーションも、職場のパンフレットを作りたい、自伝をまとめたい、などさまざまです。
そんな方々に、まず月1回ペースの前期ゼミで「企画書を書く」というテーマに取り組んでいただくことにしました。企画立案は、すべての編集作業の基本です。雑誌の記事を想定し、読者層、タイトル、構成案、ページ建ての作成を課題としました。
このゼミで大切にしているのは、読む人に自分の記事の魅力と主旨を「伝える」ことです。学生の方にとっては「読者層」を明確にすることも、意外と難題だったようですが、実にバラエティーに富んだ企画案が出されました。
この企画案をもとに指導を行いましたが、ディスカッション形式で、全員で会話しながら進めます。時には自身の仕事の話や、趣味の活動、人生の目標についてもざっくばらんに話していると、つい時間をオーバーすることも。学生の方々は、全国にいて主に自宅から参加しているため、時にはネットの環境が悪くなることがありましたが、画面越しで顔を合わせると不思議と距離感を感じません。
とはいえ教室で顔を合わせたり、教員室で雑談をすることの無い我々。そこで授業に加え、オフィスアワーを設けることで、学生の方のさまざまな疑問や不安をフォローすることに。通学する時間が無い分、時間を有効に生かせることは、通信制大学の大きなメリットです。
課題の企画案は、ブラッシュアップを重ねることで、どんどん新しい視点が生まれてきました。例えば、普段の通勤路の見慣れた光景から10個もの企画を立案しくれた学生も。私たちプロも企画の着眼は普段の生活の中にあります。「面白そう」「なぜだろう」という発想力をつけることは、課題のためだけでなく、自分自身の可能性を生みだすことでもあります。
今は9月です。後期は、実際の取材や記事執筆などアクションをどんどん起こす予定で、書くことで、編集やライティングの魅力にもっと触れていただけると思います。
通信制大学院は、パソコン1台あれば、地域を問わず、働きながらでも気軽に学べる新しい場所です。学問を学ぶという意義だけでなく、今まで会ったことがない仲間と出会い、ともに学ぶことで、ふだんの生活や人間関係にも変化が出てくるはず。あるいは自分の居場所をみつけることにもつながるかもしれません。
これから、もし通信制大学院とは何をするところ? と聞かれたら「自分のポテンシャルを生み出す場です」と、お伝えしようと思います。
野上千夏
【webマガジン瓜生通信】2023年4月新開設通信制大学院「文芸領域」編集制作ゼミ担当の田中尚史先生と野上千夏先生に文芸表現学科の生徒がインタビュー。
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2023年11月29日(水)19:00~20:30
文芸領域 小説創作ゼミ特別講義
「物語創作ジャンルの近未来 ~書き手が育つ「場」の実現にむけて~」
担当(小説創作ゼミ教員):池田雄一先生、藤野可織先生、松岡弘城先生
2023年12月12日(火)19:00~20:30
文芸領域 入学説明会
担当:辻井 南青紀先生
↓説明会の参加申し込みは文芸領域ページ内「説明会情報」から!
▼京都芸術大学大学院(通信教育)webサイト 文芸領域ページ
文芸領域では入学後、以下いずれかのゼミに分かれて研究・制作を進めます。
小説、エッセイ、コラム、取材記事など、広義の文芸創作について、実践的に学びます。
企画、構成、取材、ライティングから編集レイアウトまで、有効な情報発信とメディアのつくり方を実践的に学びます。
そんな方々に大学院の内容をご紹介しましょう。2023年4月、私は「編集制作(2024年度からクリティカル・ライティング)」ゼミの教員一期生として、学生一期生の方々と画面越しに初めて対面を果たしました。すべて社会人で、年齢も性別も仕事のジャンルもまちまち。入学のモチベーションも、職場のパンフレットを作りたい、自伝をまとめたい、などさまざまです。
そんな方々に、まず月1回ペースの前期ゼミで「企画書を書く」というテーマに取り組んでいただくことにしました。企画立案は、すべての編集作業の基本です。雑誌の記事を想定し、読者層、タイトル、構成案、ページ建ての作成を課題としました。
このゼミで大切にしているのは、読む人に自分の記事の魅力と主旨を「伝える」ことです。学生の方にとっては「読者層」を明確にすることも、意外と難題だったようですが、実にバラエティーに富んだ企画案が出されました。
この企画案をもとに指導を行いましたが、ディスカッション形式で、全員で会話しながら進めます。時には自身の仕事の話や、趣味の活動、人生の目標についてもざっくばらんに話していると、つい時間をオーバーすることも。学生の方々は、全国にいて主に自宅から参加しているため、時にはネットの環境が悪くなることがありましたが、画面越しで顔を合わせると不思議と距離感を感じません。
とはいえ教室で顔を合わせたり、教員室で雑談をすることの無い我々。そこで授業に加え、オフィスアワーを設けることで、学生の方のさまざまな疑問や不安をフォローすることに。通学する時間が無い分、時間を有効に生かせることは、通信制大学の大きなメリットです。
課題の企画案は、ブラッシュアップを重ねることで、どんどん新しい視点が生まれてきました。例えば、普段の通勤路の見慣れた光景から10個もの企画を立案しくれた学生も。私たちプロも企画の着眼は普段の生活の中にあります。「面白そう」「なぜだろう」という発想力をつけることは、課題のためだけでなく、自分自身の可能性を生みだすことでもあります。
今は9月です。後期は、実際の取材や記事執筆などアクションをどんどん起こす予定で、書くことで、編集やライティングの魅力にもっと触れていただけると思います。
「文芸演習(クリティカル・ライティングゼミ)」年間スケジュール
4月:「オリエンテーション」「企画を立てる①」:「研究計画書」作成および指導/模擬企画会議
5月:「企画を立てる②」:市場・類書の調査
7月:「企画を立てる③」:構成とコンテ・企画書を書く/ゼミ内合評
8月:「前期各ゼミ成果発表会」実施(自由参加)
9月:「研究計画書」作成および指導/各自で設定した研究準備
10月:「後期取り組みへのオリエンテーション」:企画書の合評会/取材をする①」「研究計画書」作成および指導/質問の作り方
11月:「取材をする②」:オンラインインタビューの実施(デモ)
12月:「取材をする③」:取材原稿のまとめ方/台割・見出し・リードについて
1月:「合評会・講評会」
※2023年度の内容
通信制大学院は、パソコン1台あれば、地域を問わず、働きながらでも気軽に学べる新しい場所です。学問を学ぶという意義だけでなく、今まで会ったことがない仲間と出会い、ともに学ぶことで、ふだんの生活や人間関係にも変化が出てくるはず。あるいは自分の居場所をみつけることにもつながるかもしれません。
これから、もし通信制大学院とは何をするところ? と聞かれたら「自分のポテンシャルを生み出す場です」と、お伝えしようと思います。
野上千夏
【webマガジン瓜生通信】2023年4月新開設通信制大学院「文芸領域」編集制作ゼミ担当の田中尚史先生と野上千夏先生に文芸表現学科の生徒がインタビュー。
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説明会情報
2023年11月29日(水)19:00~20:30
文芸領域 小説創作ゼミ特別講義
「物語創作ジャンルの近未来 ~書き手が育つ「場」の実現にむけて~」
担当(小説創作ゼミ教員):池田雄一先生、藤野可織先生、松岡弘城先生
2023年12月12日(火)19:00~20:30
文芸領域 入学説明会
担当:辻井 南青紀先生
↓説明会の参加申し込みは文芸領域ページ内「説明会情報」から!
▼京都芸術大学大学院(通信教育)webサイト 文芸領域ページ
文芸領域では入学後、以下いずれかのゼミに分かれて研究・制作を進めます。
●小説創作ゼミ
小説、エッセイ、コラム、取材記事など、広義の文芸創作について、実践的に学びます。
●クリティカル・ライティングゼミ
企画、構成、取材、ライティングから編集レイアウトまで、有効な情報発信とメディアのつくり方を実践的に学びます。
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