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2024年07月11日
【陶芸コース】「制限」は「素材」
みなさんこんにちは。
陶芸コースのかのうたかおです。
4月に始まった今年度も、早3ヶ月が経ち暑い季節に突入しました。
時間が経つのは早いですよね。今年も残り半年、年度で考えると残りは4分の3、あれもできてないし、これもしたい。もっと自由な時間が欲しい。そう思う人も多いのではないでしょうか。かく言う僕も、もちろん同じように感じています。
今日はその「時間が無い」「場所が無い」「機材が無い」といった、「制限」の話を書きたいなと思います。
皆さん「制限」ってどう思いますか?
あまりいい印象じゃない、そう思う人が多いのではないかと思います。
例えば、自宅に作業場があればなぁ、窯があればもっとできるのに、とか、もっと時間があればな、そんな風に思うことってたくさんありますよね。
時間が無い、作業場が無い、窯が無い、そういうのって「制限」ですよね。
その「制限」さえ無ければ、もっと自由に作れるのに、もっと良い作品が作れるのに、そう思ったりもします。
僕たちでも同じです。もっと自由に使える時間が欲しい、大きな作業スペースが欲しい、大きな作品の焼成ができる窯や人手が欲しい。そんな事は常に考えてしまいます。
でも、実は、その「制限」があるからこそ広がる世界もあったりします。
その「制限」についてこんな風に考えられないでしょうか。

大きな作品を作りたくても小さな窯しかない、ならば組み立て式の大きな作品を作れないだろうか?
時間がなければ、短時間でできることの積み重ねを作品に活かせないだろうか?
電動ロクロがやりたいけれど無い、では手回しのロクロで代用できないだろうか?
窯が無い、それなら窯がなくても焼ける方法ってあるのだろうか?
などなど。
そんな風に、出来る事の中で考えていくことって、実は新しい発見があったりしますし、意外と次に繋がり、大きな転換にもなったりします。
スクーリング科目やテキスト科目などは技術を習得するのはもちろん重要な事ですが、「課題」という「制限」があるからこそ、その中でできることを考え、制作に繋げていくことも大切です。
使える釉薬が少なかったり、焼成方法が限られていたり、時間が足りなかったり、逆に時間が余ったり。
与えられた、スクーリングの「制限」の中でやり切ることはとても重要なことです。
釉薬や、焼成方法が自分の思うものでなければ、その釉薬や焼成方法でできる表現をもう一度考えてみることも大事ですし、時間が余ってしまうような人はしつこく手を入れ続けていく事も作品が変化していくきっかけになるはずです。

「課題」や自分の置かれた環境(時間や場所など)の「制限」はある意味「素材」になるものだと捉えてみると面白くないですか?
通信教育という事で、多くの「制限」も出てくると思います。ですが、その「制限」という「素材」があるからこそ考え、生み出されるものもあるはずです。今回は陶芸コースのブログということで陶芸にまつわる形で書きましたが、作るという事だけでなくその他の生活一般でも、同じことが言えると思います。
皆さんも、さまざまな「制限」について、少し目線を変えて楽しんでみませんか?
(とは言っても、酷暑の中での制作や窯焚きは、できるだけ避けたいところですけどね笑)
それでは、またお会いしましょう!
陶芸コースのかのうたかおです。
4月に始まった今年度も、早3ヶ月が経ち暑い季節に突入しました。
時間が経つのは早いですよね。今年も残り半年、年度で考えると残りは4分の3、あれもできてないし、これもしたい。もっと自由な時間が欲しい。そう思う人も多いのではないでしょうか。かく言う僕も、もちろん同じように感じています。
今日はその「時間が無い」「場所が無い」「機材が無い」といった、「制限」の話を書きたいなと思います。
皆さん「制限」ってどう思いますか?
あまりいい印象じゃない、そう思う人が多いのではないかと思います。
例えば、自宅に作業場があればなぁ、窯があればもっとできるのに、とか、もっと時間があればな、そんな風に思うことってたくさんありますよね。
時間が無い、作業場が無い、窯が無い、そういうのって「制限」ですよね。
その「制限」さえ無ければ、もっと自由に作れるのに、もっと良い作品が作れるのに、そう思ったりもします。
僕たちでも同じです。もっと自由に使える時間が欲しい、大きな作業スペースが欲しい、大きな作品の焼成ができる窯や人手が欲しい。そんな事は常に考えてしまいます。
でも、実は、その「制限」があるからこそ広がる世界もあったりします。
その「制限」についてこんな風に考えられないでしょうか。

大きな作品を作りたくても小さな窯しかない、ならば組み立て式の大きな作品を作れないだろうか?
時間がなければ、短時間でできることの積み重ねを作品に活かせないだろうか?
電動ロクロがやりたいけれど無い、では手回しのロクロで代用できないだろうか?
窯が無い、それなら窯がなくても焼ける方法ってあるのだろうか?
などなど。
そんな風に、出来る事の中で考えていくことって、実は新しい発見があったりしますし、意外と次に繋がり、大きな転換にもなったりします。
スクーリング科目やテキスト科目などは技術を習得するのはもちろん重要な事ですが、「課題」という「制限」があるからこそ、その中でできることを考え、制作に繋げていくことも大切です。
使える釉薬が少なかったり、焼成方法が限られていたり、時間が足りなかったり、逆に時間が余ったり。
与えられた、スクーリングの「制限」の中でやり切ることはとても重要なことです。
釉薬や、焼成方法が自分の思うものでなければ、その釉薬や焼成方法でできる表現をもう一度考えてみることも大事ですし、時間が余ってしまうような人はしつこく手を入れ続けていく事も作品が変化していくきっかけになるはずです。

「課題」や自分の置かれた環境(時間や場所など)の「制限」はある意味「素材」になるものだと捉えてみると面白くないですか?
通信教育という事で、多くの「制限」も出てくると思います。ですが、その「制限」という「素材」があるからこそ考え、生み出されるものもあるはずです。今回は陶芸コースのブログということで陶芸にまつわる形で書きましたが、作るという事だけでなくその他の生活一般でも、同じことが言えると思います。
皆さんも、さまざまな「制限」について、少し目線を変えて楽しんでみませんか?
(とは言っても、酷暑の中での制作や窯焚きは、できるだけ避けたいところですけどね笑)
それでは、またお会いしましょう!
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