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陶芸コース

2024年05月18日

【陶芸コース】オフィスアワーと陶芸演習Ⅰ-1

皆さん、こんにちは。通信陶芸コース教員、楢木野淑子です。

新年度が始まり1ヶ月以上が過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
スクーリングも始まり、新入生の方々は履修計画を立てつつ授業に向かわれていることだと思います。

「少しわからないことあるけどどうしよう。」
「質問があるけれど、聞いていいのかな。」
「他の学生さんたちはどうしているのだろう。」

などなど、新しい生活に疑問質問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時ぜひ参加をお勧めしたいのが、「オフィスアワー」です。
オフィスアワーとは授業外に教員と学生さんとが交流できる時間です。
陶芸コースの研究室を開放しているようなイメージで、気軽に集まり、授業や技術の質問や陶芸についての知識や雑談をすることができます。

陶芸コース専任講師のかのう先生が、皆さんからきた様々な疑問質問に答えます。
また今年度から始まった卒業生コーチ(陶芸コースを卒業生)の中野さんも参加される時もあります。
中野さんがおられる時は、実際に授業を受けられた中野さんの目線で、様々なアドバイスを聞くことができます。
皆さんと共通した質問や悩みも同じ目線で答えてくれるのでとても心強いですね。

 

そして先日、陶芸コースでもオフィスアワーが開かれ、たくさんの学生さんにご参加いただきました。

オフィスアワーはオンラインで行われます。
オンラインですので、大学に来なくても参加することができ、入出室も自由です。
写真はかのう先生が大学の窯場でオフィスアワーを進めているところです。

参加した学生さんからの質問にどんどん回答していきます。
授業のこと、自宅での制作、土について、作品について…、普段の授業内では聞けないことや、自宅での課題などで気になるところなど、どんな質問もOKです!

またご自身で質問をしなくても他の方の質問やその回答を聞くことで、自分では気付かなかったことに気付けたり、学びが深まったり、見ているだけでも楽しい時間だったのではないかなと思います。

そして今回は質問回答の他に最初のテキスト科目、陶芸演習I-1の簡単な制作デモンストレーションをほんの少しですが、かのう先生が行いました。
陶芸演習I-1「土による立体デッサン」は、野菜や果物を土で模刻した作品A、そしてその模刻したことから展開されるイメージを造形する作品Bの2つを制作する課題です。



今回はその制作の流れを一通りかのう先生が行いました。(制作方法は授業に取り組む際に参考画像を見ることができます。)



短い時間ですが完成です。

また形を制作した時に出る粘土の細かなカケラや削ったあとの乾燥してきた粘土の再利用の方法も紹介されていました。





これはドベという泥状の粘土で、粘土同士を接着させる時に使用します。
制作中にでた細かい粘土や削った粘土を乾燥させて水を入れた容器に入れていきます。
乾燥した粘土が水に溶けて滑らかで使いやすいドベができます。
この乾燥した土や入れる水の量によって、固いドベができたり、柔らかいドベができたりします。
ドベをどのようなところで使うかによってその固さを調節して制作します。

 

最後に課題の話から、制作や作品の話に広がりました。
はじめは作品と言われても何を作れば良いか、ある程度決まりのある課題であっても、自分が何を作っていけばいいかわからないということは良くあります。芸術と聞くと自分の中から溢れるものを形にするというイメージもありますが、いきなりそのようなことをするのは難しいと思われる方もおられますよね。

陶芸は身近で毎日器などで、触れる機会は多いですが、意識しないと素材のことはすっかり忘れてしまいます。
なので、何を作ればいいかわからないという時は、日常でご自身が何に気持ちが動いているのかを意識されるといいかもしれません。

「風が吹いて心地よく思った。」
「大きな建物の構造が気になる。」
「花の色合いが可愛らしかった。」

無限に出てきますね。

何に興味を持ち、何に惹かれているのか。きっと一つでなくそれぞれにたくさんの気持ちが動くポイントがあるはずです。
日常を意識してして過ごすとたくさんのポイントを見るけて溜めていくことができます。
もしかするとそのポイントたちから共通点が見えてくるかもしれません。制作のヒントがそこにありそうです。
土でそれらを作るとなると、自分はどのように作るだろう、土だからこそできる作品がきっと皆さんの中にあるはずです。

 

オフィスアワーは、質問はもちろん教員からのアドバイス、そして皆でディスカッションもできる時間です。
ご自身の疑問を共有することで他の方の学びに繋がり、また他の方の質問は自身の学びに繋がります。
聞いているだけの参加ももちろんOKです。
今回のオフィスアワーも大変有意義な時間になったのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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