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ランドスケープデザインコース

2024年07月22日

【ランドスケープデザインコース】身体尺と図面作成

こんにちは、業務担当非常勤講師の遠藤です。

7月に入り京都は祇園祭の真っ只中です。気温湿度ともに高くなり京都らしい夏の暑さを感じます。
京都キャンパスで行われたスクーリング 『環境デザイン[ランドスケープデザイン] II−1(設計1製図基礎)』の様子をお届けします。

本スクーリングでは、主に平面図と断面図の作成を行い、図面の表現方法を身につけました。ランドスケープデザインにおいて切っても切り離せない「図面」。デザインしたものを実現するために必要な物です。

京都キャンパスの近くにある琵琶湖疏水にて



校内の芝生広場、学外の琵琶湖疏水を図面の対象とし、図面作成前に測量を行いました。
物や敷地を測るとき、通常はメジャーを使います。しかし今回は、手のひらの幅や腕を広げた幅、歩幅といった身体尺を用い測量をしました。自身の体のみで測ることができると出先でも測ることができるので身につけておきたい重要なスキルです。とはいえ、常にメジャーを持ち運ぶことを推奨します。また、現在は地球の円周由来(地球一周約4万km)であるメートル法がメインで使われていますが、尺貫法のように身体尺由来の単位も存在し、メートル法に数値を置き換えていることが多いですが現在も使われています。尺貫法では1尺=約30cmです。親指と人差し指を広げた間の長さが5寸で約15cmにあたります。6尺で1間となり、1間x1間が1坪となります。1坪は日本人が余裕を持って寝転がれる広さです。起きて半畳寝て一畳(畳・帖=1間の半分)という言葉もあり、身体尺は今でも日常的生活に関わっています。

腕を広げて測る



測量の後は図面の作成を行いました。身体尺をメートルに換算し、寸法を入れていきます。
図面を見る相手に自分がしたい表現が伝わるように線の太さや色使いを考えながら書いていきます。

断面図作成の様子



植栽の色付け



点景(犬の散歩)の書き込み



人間を入れるとグッとスケール感がイメージでき、実際の風景が想像できます。

樹木の書き方、色の付け方も人それぞれです。
道路の勾配や木の書き込みなど人によって力を入れるところが異なり、伝えたいところに違いがあるのがわかり、面白いですね。

今回に関連するおすすめ本
▫️モデュロールⅠ・Ⅱ | ル・コルビュジエ
(授業でも出てきました。)
▫️かくれた次元 | エドワード・T・ホール

 

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