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2022年10月26日
【ランドスケープデザインコース】模型から学ぶ大地のランドスケープデザイン
こんにちは。ランドスケープデザインコース業務担当非常勤教員の大嶋陽子です。
8月に行われたスクーリング「Ⅱ-3模型基礎」の授業の様子についてご紹介いたします。
このスクーリングではランドスケープワークにおいて必要とされる地形の見方やデザイン、模型制作の技法について学習します。また、CADの基本操作や模型の植栽表現なども身に付けることができます。
講師の高橋正雄先生から「模型制作の基本」についてレクチャーいただきました。
模型にはさまざまな手法や表現がありますが、今回のスクーリングで制作する「積層模型」は地形や造成、ランドスケープデザイン空間を立体的に見せるために用いられます。
図面からコンター(等高線)を読みラインに沿ってスチレンペーパーを切り出して丁寧に張り付け、積み上げて地形を作るのですが、模型の美しさは正確さや緻密さがカギとなります。
事前課題では異なる2つの図面から各自で模型を制作しスク―リングに持参します。
最初は細かな切り出しや集中力を伴う貼り付けの作業に苦労したようですが、多くの方が大変丁寧に仕上げておりました。作ることに慣れていくと目の前で平面が立体となっていく様子に楽しさや達成感も得られたようです。
授業ではAutoCADソフトを導入して簡単な図面の作図も行いました。ランドスケープデザインや建築・土木の業界においてCADは必須となっています。スクーリングでは基本操作を学ぶにすぎませんが、日常的に使いこなし習得していくことで図面表現の幅も大きく広がります。


等高線の引き方で、地形のデザインや空間表現は大きく変わります。
スクーリングでは何度も線を引き直して理想の地形を求め模型化することで、平面図では解らない空間の感覚を養いながら視覚的な理解を深めていきます。
ランドスケープデザインにおいて重要な要素となる大地のデザインを、手のひらほどのサイズで体感することができるのは模型ならではの魅力ではないでしょうか。


遊び心も大切に、大地をデザイン
積層模型に植栽の表現をプラスして、よりイメージを広げていきます。
樹木は電線コードやカラースポンジなどで作り、緑地はカラーパウダーで、水は青い色紙を貼り付けていきます。
身近に手に入る資材や天然の材料なども利用してみると良いかもしれません。
色彩が加わることでより一層豊かな表現が可能となる、想像を膨らませ遊び心いっぱいで制作する時間も「伝える力」に繋がるようでした。



コンターをじっと見つめ地形に向き合うこと。大地の描く豊かな膨らみや切れのあるライン、美しい流れを学習し体感する2日間でした。そして植栽表現には樹形や葉色など、日頃の植物観察も重要と改めて実感。スクーリングの基本学習で身に付けた模型の手法や表現は、より大きな制作においてもランドスケープデザインの発想に役立つことと期待しています。
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🔗ランドスケープデザインコース| 学科・コース紹介
8月に行われたスクーリング「Ⅱ-3模型基礎」の授業の様子についてご紹介いたします。
このスクーリングではランドスケープワークにおいて必要とされる地形の見方やデザイン、模型制作の技法について学習します。また、CADの基本操作や模型の植栽表現なども身に付けることができます。
模型製作の基本を学ぶ
講師の高橋正雄先生から「模型制作の基本」についてレクチャーいただきました。
模型にはさまざまな手法や表現がありますが、今回のスクーリングで制作する「積層模型」は地形や造成、ランドスケープデザイン空間を立体的に見せるために用いられます。
図面からコンター(等高線)を読みラインに沿ってスチレンペーパーを切り出して丁寧に張り付け、積み上げて地形を作るのですが、模型の美しさは正確さや緻密さがカギとなります。
事前課題では異なる2つの図面から各自で模型を制作しスク―リングに持参します。
最初は細かな切り出しや集中力を伴う貼り付けの作業に苦労したようですが、多くの方が大変丁寧に仕上げておりました。作ることに慣れていくと目の前で平面が立体となっていく様子に楽しさや達成感も得られたようです。
授業ではAutoCADソフトを導入して簡単な図面の作図も行いました。ランドスケープデザインや建築・土木の業界においてCADは必須となっています。スクーリングでは基本操作を学ぶにすぎませんが、日常的に使いこなし習得していくことで図面表現の幅も大きく広がります。

授業風景

高橋正雄先生による積層模型の解説
等高線の引き方で、地形のデザインや空間表現は大きく変わります。
スクーリングでは何度も線を引き直して理想の地形を求め模型化することで、平面図では解らない空間の感覚を養いながら視覚的な理解を深めていきます。
ランドスケープデザインにおいて重要な要素となる大地のデザインを、手のひらほどのサイズで体感することができるのは模型ならではの魅力ではないでしょうか。

スクーリングでの制作課題

完成した積層模型
遊び心も大切に、大地をデザイン
積層模型に植栽の表現をプラスして、よりイメージを広げていきます。
樹木は電線コードやカラースポンジなどで作り、緑地はカラーパウダーで、水は青い色紙を貼り付けていきます。
身近に手に入る資材や天然の材料なども利用してみると良いかもしれません。
色彩が加わることでより一層豊かな表現が可能となる、想像を膨らませ遊び心いっぱいで制作する時間も「伝える力」に繋がるようでした。

カラーパウダーによる着色作業の様子


完成した植栽表現
コンターをじっと見つめ地形に向き合うこと。大地の描く豊かな膨らみや切れのあるライン、美しい流れを学習し体感する2日間でした。そして植栽表現には樹形や葉色など、日頃の植物観察も重要と改めて実感。スクーリングの基本学習で身に付けた模型の手法や表現は、より大きな制作においてもランドスケープデザインの発想に役立つことと期待しています。
▼11月オンライン体験入学開催します!(無料/先着順)


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