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芸術教養学科

2024年10月24日

【芸術教養学科】2024年度、秋の卒業式

芸術教養学科 下村泰史




 去る1014日、京都芸術大学の秋の卒業式がありました。通信教育部で秋卒業の制度があるのは、私たちの芸術教養学科だけです。それは、思い立った時にすぐに学び始められるよう、芸術教養学科には「秋入学」の制度があるからなのです。秋に入学された方が、数年後の秋に、このように旅立って行かれるのです。
 今年度は106名の方が卒業されました。昨年は97名でしたので、また増えたことになります。初めて秋卒業があった2015年の記録を見ると、8名とありますから、その頃に比べると13倍以上ということになります。日本ではまだ少数の秋入学・秋卒業ですが、すっかり定着したと言えそうです。

 学長からは祝辞のなかで、今回の卒業研究レポートについて、その内容にまで踏み込んだすばらしいコメントをいただきました。また、卒業生全員に直接卒業証書を手渡す学科分科会にもサプライズで参加され、改めて卒業生等にお言葉をくださいました。ちょっと例年にない展開になって、一同感激を新たにしました。卒業研究レポートについては、芸術教養学科WEB卒業研究展をご覧ください。




 はじめにも書きましたが、秋の卒業式は通信教育部芸術教養学科の秋季卒業生と、通学部の一部の卒業生だけのための卒業式です。春の全学を挙げての卒業式に比べると、人数的にもこぢんまりとしています。ゲストのスピーチや祝奏もありません。しかし、そうしたスケールならではの、親密な空気があるのです。

  芸術教養学科は、今から11年前の2013年度に開設され、2015年以降1973名の卒業生を輩出してきました。今でこそ完全遠隔による教育を行う大学も多くなってきましたが、その頃はほとんど先例がなく、手探りで学びの仕組みを作ってきました。それはカリキュラムや教材、添削講評にとどまらず、学生同士が学び合う、オンライン、オフラインのコミュニティのデザインを含むものでした。こうした奥行きのある学びの環境が、多くの人の支持を得たのだと思います。
 自律的に生じる学びのコミュニティがつぎつぎに生まれ、引き継がれ、今では伝統となっています。

  夕刻には、在学生有志が実行委員会をつくって、「卒業パーティ」を催してくれました。日本全国どころか世界中に学生が分布している「完全遠隔」の学科で、こうした場ができる、ということ自体、ちょっとすごいことのような気もします。

  開設以来10年を経た芸術教養学科ですが、教員陣も多様で厚みのあるものになってきました。2025年度からは授業のラインナップも一層魅力的なものになります。ご期待ください。

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