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ランドスケープデザインコース

2024年12月02日

【ランドスケープデザインコース】12月のオンライン1日体験入学『環境的自伝を描く』のご案内

こんにちは、ランドスケープデザインコース専任教員の稲田です。

今日は当コースへの入学を検討している方に向けた「一日体験授業」の紹介をさせてください。

これから春までの間に2回ほど、オンラインにて体験授業を開催する予定です。担当されるのはランドスケープデザインコースの業務担当非常勤講師の方々で、それぞれの専門分野から新たに考えた実験的な授業を計画しています。

業務担当非常勤講師とはスクーリング科目を中心に コースの 運営をサポートしてくれている先生のことで、 京都の瓜生山キャンパスに2人、東京の外苑キャンパスに2人の計4名おられます。専門分野はランドスケープデザインの方もいれば、ガーデンデザインや建築、町づくりなど近縁の分野でランドスケープも含めた活動をされている方々です。



 

 

 

 

 

 

まず今回は1222日(日)に予定している1回目の体験授業『環境的自伝を描く』のご案内です(これから実施するため、当日の様子はまたどこかでご紹介します)。

担当していただくのは、外苑キャンパス担当の吉田祐記先生です。吉田先生は生態的多様性とまちづくりの研究と実践がご専門で、エコロジカルデモクラシー財団の事務局をされている方です。

 

まず「環境的自伝」という言葉が未知で、それをどう描くのか?いろいろ分からないですよね。

ごく簡単に言うと、「過去の記憶を遡っていって自分の心の中にある風景を捉え、それを絵や言葉で記述」して、それを共有しながら読み解いていくそうです。

可能な方は、以下の実施要領を見ながら事前の準備をして望まれると、より実感をもって理解していただけると思います。

 

12月22日(日)13:30-15:00
ランドスケープデザインコース 12月のオンライン1日体験授業
環境的自伝を描く:あなたの中にある風景を見つけ、デザインの根源を探る

「風景を創ること」に携わるランドスケープデザイナーにとって、自分の中にある風景を出発点として、場所と向き合い、自身のデザインの根源を探り、理解することはとても重要です。

体験授業では、「環境的自伝を描く」ワークの意味や進め方について紹介します。実際に、当日参加者の皆さんには、以下に紹介する「環境的自伝を描く」ワークを行っていただきながら、「私の中にある風景」と向き合い、場所とデザインの関係、私たちが構成する風景の意味について解説していきます。体験授業の時間には限りがあるため、当日は時間を短縮してワークを行いますが、もし、事前に時間がとれる方は、下記ワークの①~⑤までを取り組んでみてください。

 




環境的自伝/Environmental Biographyを描く

進め方


①はじめに、12時間を確保します。スケッチブック、鉛筆やペン、色鉛筆や水彩などを準備して、誰にも邪魔されず、静かに座れる場所に移動してください。

②リラックスできるまで、呼吸に集中します。

③目を閉じ、小さな子どもの頃まで、時間をさかのぼってください。その中であなたにとって大切な/特別な場所を1つ見つけて、その場所にとどまり、探検してみてください。

④その場所の細部を確かめてください。誰がそこにいるのか。あなたは何をしているか。どんな音が聞こえているのか。どんなにおいがするのか。

 

⑤その場所の特徴や明瞭なイメージを持つことができたら、絵を描いてみてください。言葉でも表現して、絵と一緒に書き添えてください。

※画力は問いません。思いつくままに自由に絵にしてみてください。

 

⑥見つけた風景を発表してみましょう。もし可能であれば、写真に撮って、オンラインセミナー当日に、チャットに貼って紹介してください。ほかの人の風景に耳を傾けて、お互いの風景を共有したいと思います。

 

準備するもの



  • 鉛筆または製図ペンなど、お気に入りの筆記用具

  • 色鉛筆または水彩絵具など

  • スケッチブックまたは画用紙


※サイズはA4がおすすめですが、どのような大きさでも構いません
※ご用意が難しい場合には、普通紙・コピー用紙でも構いません

 

参考文献


ランドルフ T. ヘスター、土肥真人(1997)「まちづくりの方法と技術:コミュニティ・デザイン・プライマー」現代企画室




 

いかがでしょうか?

参加される皆さんがどんな環境的自伝を描かれるのか?とても興味がありますし、またそれを吉田先生がどのように解説されるのか?も楽しみです。

 

この体験授業の計画を吉田先生と進めていく中で、私は当初「自分が描いた環境的自伝をもとに、それを具体的なデザインにつなげていく」ようなイメージをもっていました。例えば子ども時代に触れた環境をもとに、現在の児童公園を考えていくようなプロセスです。ただし吉田先生と意見交換を重ねた今は、それが目的ではないと考えています。場所や環境をデザインする前に、その場所と自分の認識がどのように結びついているのか?それを理解することがランドスケープデザインへ踏み出す第一歩になると考え、今年度1回目の体験授業として計画しました。

ワークの事前準備やチャット欄での発表が難しい方は、ご視聴のみのご参加も歓迎です。
興味をもっていただいた方はぜひご参加ください。

▼12月のオンライン1日体験入学 お申込みはこちらから



 

 

 

 

 

 

 

 

 

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