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2024年12月21日

【映像コース】大瓜生山祭にて映像コース初となる対面イベントを開催!ードラマ「silent」村瀬健プロデューサー「“思い”を作品にする力」

村瀬健プロデューサートークイベント
「“思い”を作品にする力」


みなさまこんにちは、映像コース研究室の鮫島です。京都は紅葉も落ち着き、あっという間に冬の気配が近づいていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

京都芸術大学では、11月2・3日に大瓜生山祭と称し学園祭が開催されました。2日に映像コース初となる対面イベントを開催し、その様子をお伝えしたいと思います。

あいにくの雨でしたが、エントランスにはたくさんの人が。



午前には、一般の方も参加できるイベントとして、ドラマ「silent」「海のはじまり」「信長協奏曲」など、数々のヒット作を手がけた、フジテレビの村瀬健プロデューサーによるトークイベント「“思い”を作品にする力 話題作が生まれるまで」が開催されました。司会にはフジテレビアナウンサーの佐野瑞樹さんがお越しくださり、テンポよくトークがスタートしました。(ちなみにお二人はエレベーターがあることをご存じなかったようで、雨のなか荷物を抱えながら合計9階分相当(!)の階段を上がって会場の教室まで来てくださいました……あらためてありがとうございます!)

村瀬健プロデューサー(左)と佐野瑞樹アナウンサー(右)。



トークでは、これまで映像作品を手がけるにあたって村瀬さんが感じたことや経験したことなどを熱く語ってくださいました。ドラマが生まれるまでのこぼれ話や、脚本家の方との会話など、「ここだけの話」が満載の濃密なトークに、来場者の方も聞き入っていました。
映像コースの丹下紘希教授とは、村瀬さんが2008年にプロデュースしたドラマ実写版「火垂るの墓」のエンディング映像を丹下さんに依頼したというご縁もあり、当時を振り返る場面も。100名以上の方がお越しくださり、質疑応答の時間では通学をふくめた学生の方、一般参加の方が、時間いっぱいまで村瀬さんにさまざまな質問や疑問を投げかけていました。トークが終わると、村瀬さんにサインを求める方、お話をしたい方が詰めかけ、長蛇の列ができていました。

 

丹下紘希教授による特別講義
午後は映像コースの学生向けに丹下さんによる特別講義が行われ、数十名の方が参加されました。その様子をちらっとご紹介します。
最初に「芸術とは何か?」という問いから始まり、さまざまなアプローチでその答えを一人ひとりが見つけていくことができるように「これはなんでしょう」というゲームからスタート。丹下さんが前日に買ってきた大根を学生に回し、大根が何に見えるか、大根以外に置き換えて「これは〇〇です」と言い、それに対してみんなで声をあわせて「そうですね」と言い、大根を隣の人に回して同じことを繰り返します。既成概念を取り払い、自由に発想する準備運動となりました。その後、福岡伸一さん著『芸術と科学のあいだ』のはじめに書かれた文章を読み上げ、科学にも芸術的な感性が必要なことをご紹介しました。

札幌国際短編映画祭の全面協力のもと、受賞作や今年の映画祭の作品を鑑賞。その後数人のグループに分かれて、それぞれが思ったことを意見交換しながら、各グループでどんなことを話したかを発表しました。
そして作品鑑賞を通じ、「私たちはどこに立っているか」を考えるために、丹下さんが15年ほど前から行っている社会と自分を繋げるワークショップも行われました。私もそばで見ていたのですが、学生のみなさんから出てくる言葉がどんどん活発になってきているのを感じ、とても生き生きと会話をしていました。
その後、村瀬健プロデューサーとの邂逅を丹下さんが話されました。実写版『火垂るの墓』のエンディング映像を作るにあたり、「現代でも『火垂るの墓』の清太や節子のような戦争の犠牲になる子どもたちがたくさんいることを伝えたい」という思いから、身の危険を承知でパレスチナ、イスラエル、ボスニア・ヘルツェゴビナに丹下さんが行って撮影した映像を上映してくださいました。無邪気に笑う子どもたちの笑顔や、銃を携えるティーンエイジャーの兵士など、紛争地の子どもたちのリアルな表情が音楽とともに流れます。その後村瀬さんも加わり、この映像にかけた思いをお二人で語ってくださいました。
そしてパレスチナ・ガザ地区出身で、イスラエルの病院で働く初のパレスチナ人医師であるイゼルディン・アブラエーシュ氏の半生に迫るドキュメンタリー『わたしは憎まない』をご紹介くださいました。予告編はこちらからご覧いただけます。
最後に、丹下さんがクリエイティブディレクターとしてアニメーション監督の半崎信朗さんと作られたMr.Childrenの「himawari」のミュージックビデオを上映。Mr.ChildrenのOfficial YouTubeチャンネルからご覧いただけるので、ぜひご覧ください。映像や表現の奥深さを体感できるような、ぎゅっと濃縮した特別講義でした。

学生のみなさん、丹下さんが紹介する映像を熱心に見ています。



当日は会場の入口付近にて、映像コースの学生有志が制作したできたばかりの映像コースのPVがループで上映されました。「airUコミュニティ」(在学生、卒業生、教職員専用のための本校独自のSNS)で学生が連絡を取り合うところから始まり、それぞれの場所でひとつの映像を一緒に作り上げるまでに、きっとたくさんの努力と手間と苦労があったことでしょう。映像コースは今年から始まったばかりですが、学生が普段は離れていてもこのように自主的に協力しあって学び合う仲間とひとつの作品を作り上げたことを、研究室の一員としてとても嬉しく、頼もしく思います……涙。そのPVはこちらからご覧いただけます! みなさまぜひぜひご覧くださいね!!!

会場入口でループで流れていたPV。ちなみにこの写真はイベント開場すぐに撮影され、その後椅子を足すほど教室いっぱいに人が来てくださいました。



以上、大瓜生山祭での映像コース初の対面イベントのレポートでした。今回は対面でしたが、映像コースでは、オンラインのイベントも開催しています。12月22日のオンライン1日体験入学では、丹下紘希先生、下川猛先生、冨士川祐輔先生、臼田玄明先生が登壇します。こちらからお申し込みいただけます、みなさまぜひご参加くださいね。

 

 

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