ランドスケープデザインコース
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2025年01月14日
【ランドスケープデザインコース】テーマは「緑のアトリエのある家」
こんにちは。外苑キャンパスで業務担当非常勤講師をしている大嶋陽子です。
みなさまあけましておめでとうございます。在学生の皆さんはスクーリングの課題制作や試験対策、また卒業制作着手の学生さんは発表前の貴重な時間を過ごしているのではないでしょうか。
今回は12月に行われたスクーリング「環境デザイン[ランドスケープデザイン]IV-1(設計3すまいと庭のデザイン)」についてお伝えします。講師はランドスケープデザインコース開校当初からご指導いただいている建築家の久保田正一先生です。
すまいと庭の関係
すまいと庭はとても大切な関係にあります。どのような暮らしをしているのか、生活の中でどんな楽しみ方をしたいのか。庭を通してより良い暮らし、日常の過ごし方などを考えて建物の内部空間の提案と配置、ゾーニング、動線計画、空間の連携などのエスキースを重ねて平面図や立面図を制作します。スクーリングを前に各自プランを3つ考えてくるのですが、まずはグループディスカッションをしながらプレゼンを行ってお互いに意見交換をします。計画の与条件は同じですが、それぞれ実現したいことやデザインへのアプローチの仕方が違ったりして、そんな考えもあるんだなぁとか面白いアイデアだなとか、コミュニケ―ションを取るうちにまたここで新たなプランが生まれることもありました。
久保田先生はアイデアや思いを聞いて、空間の計画や建物配置に無理がないか、個性が光るデザインにするにはどうしたらよいかなど的確な指導をしてくれました。自分では良いと思った配置や動線計画が実は使いにくかったり、居心地が悪かったりすることがあります。どこを直せばしっくりくるか、個別に言葉やスケッチで示していただきました。


平面図を描いていこう
アドバイスを元に各自全体計画平面図の制作を進めていきます。今回はA3サイズに1/100で作図。ゾーニングや動線計画は固まってきましたが、ここから次の段階に入ります。建物の内部から見た庭の風景、庭から見た建物の感じ、フォーカルポイントにはどんな工夫をするのか。実際にその場に立って感じる事を想像しながらいろいろなアイデアを巡らせて検討してみます。さらにより詳細なことも考える段階になると2台入る駐車場大きさ、車の止め方、ゲートやカーポートの屋根を設けるかどうかなどを図にしていかなくてはならず・・・そんな時も先生からアドバイスをもらい問題解決しながら進めていきます。こうしたら使いやすいとか、より気持ち良い空間になるとか、具体的な提案をもらうと計画がどんどん良いものになっていくのが実感できます。




2日目は立面図や断面図を制作
さらに立面図・断面図へと進めていきます。今回の立面図は西側から見たファサードや植栽。断面図は敷地内で見せたい箇所を任意で切って作図していきます。建物の床はGL(グランドレベル)から約600mm程の高さであることや、平均的な天井高、軒の高さなど建築の基礎を講義いただいて立面、断面の作図例を見ます。普段生活の中で何気なく部屋から外を眺めていますが、立って見るか、どこかに座るのかによって庭の見え方や感じ方は大きく変わります。ここに注目して庭を計画することが大切です。



プレゼンテーションと講評
5講時目にプレゼンテーションを行います。壁一面に図面を並べると圧巻!今回のテーマは「緑のアトリエのある家」ということから多くの方が部屋から見た緑の風景を大切に、居心地の良さを求めて計画しているようでした。その中でも創作活動を通して地域コミュニケーションを豊かにする工夫や庭の活用、アーティストらしい創造的な庭の在り方を追求するプランもありました。
最後に「主庭と居間の関係」ということで、建物と庭、緑の関係を4つに分けた空間の考え方「透ける・閉じる・歩く・森」について解説いただきました。「透ける空間⇒緑が透けて見えたり溶け込んだりする空間」のプランが一番多かったように思いました。リビングからは見える緑は気持ちいいし、風を感じるそんな住まいや暮らしは理想的ですね。


ランドスケープデザインコース| 学科・コース紹介

みなさまあけましておめでとうございます。在学生の皆さんはスクーリングの課題制作や試験対策、また卒業制作着手の学生さんは発表前の貴重な時間を過ごしているのではないでしょうか。
今回は12月に行われたスクーリング「環境デザイン[ランドスケープデザイン]IV-1(設計3すまいと庭のデザイン)」についてお伝えします。講師はランドスケープデザインコース開校当初からご指導いただいている建築家の久保田正一先生です。
すまいと庭の関係
すまいと庭はとても大切な関係にあります。どのような暮らしをしているのか、生活の中でどんな楽しみ方をしたいのか。庭を通してより良い暮らし、日常の過ごし方などを考えて建物の内部空間の提案と配置、ゾーニング、動線計画、空間の連携などのエスキースを重ねて平面図や立面図を制作します。スクーリングを前に各自プランを3つ考えてくるのですが、まずはグループディスカッションをしながらプレゼンを行ってお互いに意見交換をします。計画の与条件は同じですが、それぞれ実現したいことやデザインへのアプローチの仕方が違ったりして、そんな考えもあるんだなぁとか面白いアイデアだなとか、コミュニケ―ションを取るうちにまたここで新たなプランが生まれることもありました。
久保田先生はアイデアや思いを聞いて、空間の計画や建物配置に無理がないか、個性が光るデザインにするにはどうしたらよいかなど的確な指導をしてくれました。自分では良いと思った配置や動線計画が実は使いにくかったり、居心地が悪かったりすることがあります。どこを直せばしっくりくるか、個別に言葉やスケッチで示していただきました。


平面図を描いていこう
アドバイスを元に各自全体計画平面図の制作を進めていきます。今回はA3サイズに1/100で作図。ゾーニングや動線計画は固まってきましたが、ここから次の段階に入ります。建物の内部から見た庭の風景、庭から見た建物の感じ、フォーカルポイントにはどんな工夫をするのか。実際にその場に立って感じる事を想像しながらいろいろなアイデアを巡らせて検討してみます。さらにより詳細なことも考える段階になると2台入る駐車場大きさ、車の止め方、ゲートやカーポートの屋根を設けるかどうかなどを図にしていかなくてはならず・・・そんな時も先生からアドバイスをもらい問題解決しながら進めていきます。こうしたら使いやすいとか、より気持ち良い空間になるとか、具体的な提案をもらうと計画がどんどん良いものになっていくのが実感できます。




2日目は立面図や断面図を制作
さらに立面図・断面図へと進めていきます。今回の立面図は西側から見たファサードや植栽。断面図は敷地内で見せたい箇所を任意で切って作図していきます。建物の床はGL(グランドレベル)から約600mm程の高さであることや、平均的な天井高、軒の高さなど建築の基礎を講義いただいて立面、断面の作図例を見ます。普段生活の中で何気なく部屋から外を眺めていますが、立って見るか、どこかに座るのかによって庭の見え方や感じ方は大きく変わります。ここに注目して庭を計画することが大切です。



プレゼンテーションと講評
5講時目にプレゼンテーションを行います。壁一面に図面を並べると圧巻!今回のテーマは「緑のアトリエのある家」ということから多くの方が部屋から見た緑の風景を大切に、居心地の良さを求めて計画しているようでした。その中でも創作活動を通して地域コミュニケーションを豊かにする工夫や庭の活用、アーティストらしい創造的な庭の在り方を追求するプランもありました。
最後に「主庭と居間の関係」ということで、建物と庭、緑の関係を4つに分けた空間の考え方「透ける・閉じる・歩く・森」について解説いただきました。「透ける空間⇒緑が透けて見えたり溶け込んだりする空間」のプランが一番多かったように思いました。リビングからは見える緑は気持ちいいし、風を感じるそんな住まいや暮らしは理想的ですね。


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