PHOTO

PHOTO

ランドスケープデザインコース

2023年06月08日

【ランドスケープデザインコース】入学してはじめのスクーリング「スターター」の風景

こんにちは、ランドスケープデザインコース教員の稲田です。
新年度がはじまり、今年もランドスケープデザインを一緒に学んでくれるたくさんの方が入学してくれました。

入学してはじめにあるスクーリング科目「スターター」の様子をご紹介します。本校の通信教育では、対面またはオンライン(遠隔)でコミュニケーションを取りながら同時に進める「スクーリング科目」と、教材を参考にしながら自由な時間に自宅で取り組む「テキスト科目」の、大きくわけて2つの方法で学んでいきます。

通信教育部の学び方

スクーリング科目については、分からないことがあれば教員やクラスメートと相談しながら進められるのでなんとかなるのですが、自宅でひとりで取り組むテキスト科目を計画通りに履修することが難しいと感じる方が多いようです。そこで入学後間もないこの時期に、まずは1年次に取り組むべきテキスト科目を、実際に評価・添削を担当してくれる先生方からの解説を聞きながら、一緒に課題に取り組んでみるスクーリングを設けています。それが「スターター」です。

このスクーリングは必修ではないのですが、毎年ほとんどの学生の皆さんが受講してくれています。

まずはじめの時間は、各自の自己紹介をしていただきます。短い時間ではありますが、お住いの地域や、ランドスケープデザインの学びを通じて何を得たいと考えているか?などを発表していただきます。求めるものはもちろん千差万別なのですが、毎年そのバリエーションと入学に至るまでの思考のプロセスをお聞きする時間は感動的で、ランドスケープデザインという分野の広がりと可能性に気づかせてくれます。

続いての時間は、事前課題の確認です。すべてのスクーリングでは、web教材を利用しながらまずは自宅で事前課題を制作していただき、さらに土日の二日間をかけて一緒に課題に取り組んでいきます「スターター」でもいくつかの事前課題が出されていて、そのひとつとして「履修計画表」を作成してもらっています。

通信制の大学と一般の通学制の大学で大きく異なる点として、「3年次編入学」という制度があげられます。コースにもよりますが、編入学生が入学者の半数を超えていることが多いようです。「3年次編入学」の詳細はまた別の機会に書きますが、このように入学時点での年次が異なり、また何年かけて卒業するか?という在籍期間も、各自の仕事や家庭の都合や大学の学びに何を求めているかによって変わってきます。詳細は以下入学形態のページをご覧ください。そのため履修計画は十人十色で異なりますので、それぞれの前提条件を整理した後に履修計画表を作成してもらっています。皆さんの計画の妥当性を確認し、答え合わせをすることもスターターの目的のひとつです。

入学形態について

 

履修計画表の確認の後には、いよいよテキスト科目の解説と、実際に手を動かして課題の一部に取り組む時間です。二日間をかけて造園図面の解説とトレース、デッサンの基礎的な訓練と屋外でのスケッチなどに取り組み、またその他にも植物ファイルの作成や、造園用語の解説資料の作成などにチャレンジしていただきます。

なかでもデッサンやスケッチは、苦手意識をお持ちの方が多いようです。なぜデザイナーにはスケッチの訓練が必要なのか?その目的やポイントなどを解説した後に、実際に紙と鉛筆をもって取り組んでもらいますが、このスクーリングでは苦手意識を克服することを目標にしています。そのためスクーリングの後半では、はじめに比べて多くの方が格段に手が動くようになっています。

以上のように「スターター」を通して自宅で取り組むテキスト科目にはずみを付け、その後の提出に向かっていただきます。そしてテキスト科目については「スターター」以外にも、「相談会や学習会」をはじめ、24時間メールで相談できる「コンシェルジュ」、月にいちど学習全般の相談ができる「オープンゼミ」など、様々なサポートを準備しています。自分を律して自宅での学習時間をつくることは、だれにとっても難しいものです。それを教員や、一緒に学ぶクラスメート同士で支え合いながら、卒業を目指して頑張っています。

 

ランドスケープデザインコース| 学科・コース紹介



この記事をシェアする