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2025年03月31日
【食文化デザインコース】学生さんが課外授業でメディアに挑戦しました ~J:COMのテレビ番組『ふくあじ』~

課外授業の一環として食文化デザインコースの学生さんたちが、テレビとラジオにご出演いただいたのでその様子を2回に分けてレポートいたします。

京都芸術大学副学長であり、食文化デザインコース監修の小山薫堂先生が監修するJ:COMのテレビ番組『ふくあじ』に、食文化デザインコースの学生が出演いたしました。
『ふくあじ』は、「満腹」「おふくろ」「幸福」という3つの”ふく”をキーワードに、華美ではないけれど、多くの人に愛される料理。特別ではないけれど、人々を笑顔にする料理。そんな食の魅力を紐解くグルメドキュメンタリー番組です。今回は特別編「ふくあじ課外授業」として、食文化デザインコースの学生さんと小山先生が東京のふくあじを巡りました。
東京、千葉、兵庫、長崎、そしてなんと香港在住の学生さんも集まり5人で小山先生の特別講義スタートです。
麻布十番にある「洋食屋 大越」

小山先生は「麻布十番という東京の一等地なのに、お客さんのことを一番に考えている姿勢が素敵。味やお店を息子さんが継いでいることなど連続性と継続性があるのも魅力、そこに行けばいつもの味があるっていうのが素晴らしいですよね。」と語ります。
学生さんのお一人が、お店の壁に書いてある文字に気づきました。なんとそれは子供の頃から通っているお客さんの身長の記録でした。土地に根付いたお客さんとの深いつながりを大切にしているふくあじを発見できました。
巣鴨にある「アッシャゴ」

「変わらない味って素敵ですね。」というお話をしていると、長年通っている小山先生も知らなかった事実が発覚!なんと、夏と冬では少しレシピを変えているとのこと。汗をかき体力を使う夏はピザに乗せるお肉を少し多くしているそうです。お客さんの体調を思い、ひっそりとお客さんにサービスしてくれる、年中通いご主人に会いたくなるお店でした。

自分自身でお店との関係性を構築し、そのお店から様々な発見を自身の視点から得ていくというプロセスが、食体験を深める上で重要ではないかと気づきました。
「ふくあじ」のお店を探求することは、大学で学ぶ姿勢とも共通していると思いました。大学では、ただ知識を得るだけでなく、その背景や本質を理解し、自ら観察し、仮説を立て、深堀していく力が求められます。今回の番組出演を通じて、身近な食であるからこそ、広く深い世界が広がっていることをあらためて実感しました。
それぞれの作り手の方は長年修行され、修行で培ったものを崩さず、でも自らの形で、マヨネーズを手作りしたり、ピザ一つ焼くことにこだわりをもって表現されていらっしゃる印象をうけました。そういったこだわりを持った作り方を私のこれからの料理作りにも反映していければと思いました。
「愛される店」とは結果であり、「愛される」ために何かしたのではなく、ただ自分らしく直向きに味と店とお客さんに向き合った結果、愛されたんだと感じました。食による地域創生やガストロノミーが注目され様々な形で取り組む地域がありながら成功事例が少ないのは「愛される店」となっていないのではないか。この疑問に対する答えを今後の食文化デザインでの学びの中で探していこうと思います。
小山先生が「実家のような場所を増やす」とおっしゃっていましたが、私にとってのふくあじのお店が全国に増えたら、どこにいっても幸せな気持ちで過ごせるなぁと思いました。このような食体験は食だけに限らず、自分の生活すべてによい影響を与えるのではないでしょうか。食は人を優しくするきっかけともなる気がしました。
YouTube特別編はこちら
「ふくあじ特別編 小山薫堂のふくあじ課外授業」

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