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食文化デザインコース

2025年08月25日

【食文化デザインコース】「食べる」を分解し再構築するプログラム

こんにちは。食文化デザイン研究室の中山晴奈です。

先日、瓜生山キャンパス内にある芸術館にて行われた展覧会『甘い広告──大正・昭和の洋菓子にみるデザイン文化』の関連イベントとして、「駄菓子のデザイン:「食べる」を分解し再構築するワークショップ」(7月18日(金)開催、参加者計12名)を開催しました。

展覧会ガイドツアー



本展覧会はお菓子に欠かすことができないパッケージのグラフィックデザインに関する内容で、大正から昭和期にかけて機械生産、規格化が進められた洋菓子の消費を促すため、製菓会社が制作・発行した約80点の資料が展示されるという内容です。ワークショップの前半では、本展覧会の企画を担当されたデザイン史研究者で学芸員の前川志織先生による展覧会ツアーもあり、日本においてお菓子がどのように人々を魅了してきたかを辿ることができました。

展覧会場内でのワーク



当日は、贅沢にも展覧会場内で開催させていただき、貴重な資料に囲まれての作業となりました。ワークショップの内容は、食文化デザインコースの専門科目「食文化デザイン入門」でもご紹介しているおなじみのワークなのですが、実際に手を動かして体験したいということで、オンデマンド授業の履修後にも関わらずたくさんの方が参加してくださいました。

ワークショップでは、駄菓子を「遊び」の視点で複数人で協働分析し、その分析結果を元に、現代のこどもが思わず欲しくなる駄菓子をデザインしていきます。私たちが食べものに暗に求めている「(味とは別の)欲求」を発見し、駄菓子と私たちとの関係性を分解したうえで再構築すると、栄養や食味とは別の食の魅力に気づくことができます。当日は世代を超えたやり取りだったこともあり、多くの発見があったようです。

制作物の展示もされました



ワークショップ終了後は、参加者のみなさんが考案した現代の「駄菓子」のイラスト・解説も、期間中芸術館展内に展示をしていただきました。

今回は以前から一度挑戦してみたかった通学部と通信教育部の学生のミックスプログラムとして企画させていただきました。世代の異なる学生間での交流はまた異なる学びの場になったと思います。

ご参加いただいたみなさまありがとうございました!



 

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